「アップルが、銀行やホテルを始めるのはなぜか?」「あるべき姿を探索してバックキャストで経営計画を考え、必要な知財を押さえる。この本は日本が再成長するためのヒントに溢れている」という帯の本『「見えない資産」が利益を生む: GAFAMも実践する世界基準の知財ミックス』が出版されました。
目次 はじめに 世界で戦える事業を日本発で創るために 序章 世界的企業に共通する「知財ミックス」と「ビジョン経営」
共感するところが多い本です。 「見えない資産」が利益を生む: GAFAMも実践する世界基準の知財ミックス (一般書) 単行本 – 2023/8/23 鈴木 健二郎 (著) ポプラ社 https://www.amazon.co.jp/%E3%80%8C%E8%A6%8B%E3%81%88%E3%81%AA%E3%81%84%E8%B3%87%E7%94%A3%E3%80%8D%E3%81%8C%E5%88%A9%E7%9B%8A%E3%82%92%E7%94%9F%E3%82%80-GAFAM%E3%82%82%E5%AE%9F%E8%B7%B5%E3%81%99%E3%82%8B%E4%B8%96%E7%95%8C%E5%9F%BA%E6%BA%96%E3%81%AE%E7%9F%A5%E8%B2%A1%E3%83%9F%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9-%E4%B8%80%E8%88%AC%E6%9B%B8-%E9%88%B4%E6%9C%A8-%E5%81%A5%E4%BA%8C%E9%83%8E/dp/4591178099 知財ミックス ―― 変わりゆく社会・顧客に、価値を届け続けるための武器 「見えない資産」が利益を生む(1) https://zuuonline.com/archives/261211 2023.08.23 アマゾンはなぜ世界に冠たる巨大企業へ成長できたのか?新たな価値を生む「知財ミックス」という戦略 https://gendai.media/articles/-/114293 2023.08.23 日本企業の製品は似たものばかり?競争力を低下させる要因「クロスライセンス」とは何か https://gendai.media/articles/-/114294
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2023年6月7日に行われたPatentSight Summit 2023「特許アナリティクス情報がもたらす価値とその有用性」での講演、日東電工(日東電工の知財活動)、日立製作所(~特別から日常へ~ 知財分析の今後)、明治ホールディングス(知財情報からひも解く明治のROESG®経営)、レゾナック(レゾナックのインテリジェンス活動の取り組み)の講演レポートが公開されました。
特に興味深かったところは、下記です。 日東電工では、『従来は発明者と知財の実務者だけが検討して特許出願していたが、これを見直し、開発トップ、ときにはCTOも参加する「知財くるま座」と呼ぶ活動によって、どのような知財網、知財活動をめざすかを議論している。また特定のテーマについて、社外の弁護士や弁理士に参加してもらい、発明者、知財実務担当者と議論する「知財戦略塾」という場も設けた。』 https://www.lexisnexisip.jp/resources/patentsightsummit2023-nittodenko/ 日立製作所では、『知財部門は公邸料理人・・・・・知財活動の目的はPowering Business with IP Data Science、つまりデータ分析を通して事業に貢献することだ。料理だと、日々の食事と、特別な時のレストランなどにおける食事の提供があり、これらは作り手もやりかたも異なる。しかしこの両方を手がける特別な料理人がいる。それが大使館など公邸にいる「公邸料理人」である。大使やその家族に向けた日常の食事と、外交を支援するための、賓客を招いた会食のどちらも手がけ、メニュー作成、買い出し、調理、在庫管理まで担当する。 私は知財部門の理想の姿はこの公邸料理人に該当すると思う。』 https://www.lexisnexisip.jp/resources/patentsightsummit2023-hitachi/ 明治では、『ブランドと特許で守ったロングセラー商品 第一の例はブルガリアヨーグルトである。』と『第三の例は、新製品の「ひらけ、カカオ。」である。・・・・こうした開発を強力に後押ししたのが知財解析だ。社長などが出席して技術の方向性を決める会議で、知財部門は、世の中のカカオ関連特許 2000 件を分析、視覚化した図を提出した。そこからわかったことは、カカオ関連技術は、原料関連とチョコレートの加工に集中していて、それ以外の工程が空白であることだ。当時、当社が開発しようとしていた五つくらいの技術を図にプロットすると、この空白部分に入った。さらにそこに特許をプロットしてみると、当社は最終的な加工技術と原料の豆関連の分野を持っていることがわかった。一方、他のチョコレート関連企業は加工技術の方しか持っていない。そこで知財部門は、これなら当社は、カカオ素材すべてを使い尽くすべきプレーヤーになれると進言し、それが反映して数年前から開発が進んできた。これは、知財情報の解析によって必ずしも技術主導だけではなくプロジェクトを後押しできた例だと思う。』 https://www.lexisnexisip.jp/resources/patentsightsummit2023-meiji/ レゾナックでは、新生レゾナック知財統合の話、及び、『今後に向けて3本目の柱をめざす』 https://www.lexisnexisip.jp/resources/patentsightsummit2023-resonac/ PatentSight Summit 2023の講演レポートを公開しました。 https://www.lexisnexisip.jp/resources/customer-stories/?utm_campaign=IP-PatentSight-Asia-JP-Newsletter-PatentSight&utm_medium=email&_hsmi=271378134&_hsenc=p2ANqtz-8zqsv-ZQb4DF8WBEH_TQm19GHp_An5f9J91RDXUwJsX2m35GRJOOQFYFsUYXYgfNOZYxg4rysl4ppbwSId-R3PSprK9f6TO3QdUcFiGm2vYvIZE5E&utm_content=271378134&utm_source=hs_email 『AI Samuraiの技術とChatGPTの機能を組み合わせることで、より高品質な特許⽂書作成を可能にしました。』というChatGPT搭載の新製品『AI Samuri ONE』が株式会社AI Samuraiから2023年10月1日発売されるとのことです。
『特許文書作成支援は、「GPT-3.5」という生成AIを活用し、より特許文書らしく表現を可能とし、特許出願の手間と時間を効果的に削減できます。専門的な知識がなくても、簡単かつ効率的に特許文書を完成させることができる革新的な製品です。』とのことですが、ChatGPT搭載前と比べてどの程度レベルがあがっているのか興味があります。 株式会社AI Samuraiは、ChatGPT搭載の新製品『AI Samurai ONE』の先行予約を開始いたします! https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000253.000021559.html?fbclid=IwAR2BpUr7NHzeS_u4YmzVsellDR5hmqtKcdevURg8V6xNeGMDQoNLpJQAXig AI Samurai ONE「先行予約サイト」 先行予約販売 20%の特別割引キャンペーン中!! 特許調査、文書作成のデジタルシフトを加速させる「AI Samurai ONE」 https://aisamurai.co.jp/aisamuraione/ 「特許情報プラットフォーム(J-PlatPat)」の機能改善として、リーガルステータス機能が使えるようになるそうです。
特許出願や特許権のリーガルステータスを、J-PlatPat で表示、検索、及び CSV 出力する 機能で、リリース予定日が2023年9月10日12:00~。 ちょっと便利になります。 J-PlatPat機能改善のお知らせ 令和5年8月21日 https://www.inpit.go.jp/j_platpat_info/230821_release.html 日経新聞の8月21日の記事「日立はなぜ復活したか」では、日立製作所の復活は、『規模の拡大を捨て、以前はタブー視された事業売買を積極化し、ポートフォリオ(事業構成)の質の向上を追求する戦略が奏功したのだ。』と、買収をテコに会社を変える発想を重視しています。
そして、『買収をテコに会社を変える発想は日立に限らない。』と半導体のルネサスエレクトロニクス、ニデック(旧日本電産)を取り上げています。 そして、それら3社に共通するものとして、『日本の電機産業は早くも90年代に国際競争に敗れ、再起に向けた試行錯誤を繰り返す中で、事業の売買という新たな成長の道筋を「発見」したのだ。』としています。 『M&A基軸の経営改革が業種を超えて広がれば、失敗はつきものとしても、日本企業の実力値は上がるだろう。』 他の道もあるように思います。 日立はなぜ復活したか 上級論説委員 西條都夫 核心2023年8月21日 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO73698190Y3A810C2TCS000/ 『「ダメな日本企業」の代表格だった日立はなぜ復活できたのか。画期的なヒット商品が生まれ、トップラインが急伸したのではない。同社の今期の売上高予想は8兆8000億円で、30年前に比べて1兆円強の増収にとどまる。むしろ規模の拡大を捨て、以前はタブー視された事業売買を積極化し、ポートフォリオ(事業構成)の質の向上を追求する戦略が奏功したのだ。』 『買収をテコに会社を変える発想は日立に限らない。』 『日本の電機産業は早くも90年代に国際競争に敗れ、再起に向けた試行錯誤を繰り返す中で、事業の売買という新たな成長の道筋を「発見」したのだ。』 日立製作所が実現した構造改革、大幅な事業入れ替えの本当の狙いとは 8/21(月) https://news.yahoo.co.jp/articles/63598f77a55c9e1098bfb5554f08f6b9898b2675 「日立」復活は日本経済の“再起”に繋がる偉業。海外からも日本企業の再生モデルとして評価。近づく名目GDP600兆円=勝又壽良 2023年8月10日 https://www.mag2.com/p/money/1346322 日立製作所復活の立役者、川村隆氏が語る企業再生の奥義(前編) 7873億円の赤字から3年で業績を回復させた、企業改革の軌跡に学ぶ https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72598 日立製作所復活の立役者、川村隆氏が語る企業再生の奥義(後編) 経済力と発言力のある国家になるための人材育成と企業統治の考え方 https://jbpress.ismedia.jp/articles/-/72600 【日立製作所】過去最大「7,873億」赤字からV字回復のワケ。日本の製造業の勝ち筋とは? https://www.youtube.com/watch?v=lwAS1NL_Nzk ChatGPTを活用した特許文書読解支援アシスタント「サマリア」が8月21日にアップデートしました。 『これまで、特許公報の読解は時間と手間をかけて人間が、「用途」「課題」「解決手段」などの項目を抽出、整理して、抄録作成などを行ってきました。これらの作業をAIアシスタントが短時間で効率的に実行します。特に、発明の読解に時間と手間がかかっていた方にとってはおすすめの機能となっています。「用途」「課題」「解決手段」などの様々な観点から発明の内容を短時間で把握することができます。』というところが気になり、さっそく使ってみました。 EP英文特許5件を「クイックアシスト」機能で読み込むことができ、「構造化クイックアシスト」機能で表形式の回答が得られました。<技術分野><用途><課題><解決手段><効果>が明細書からピックアップ・要約されており、発明の概要を理解するのにとても便利そうです。他の機能も試したいと思っています。 サマリア 20230821 アップデート https://www.youtube.com/watch?v=LDXy-4mzoO4 “エンジニア弁理士”が自ら開発。スタートアップを助ける特許情報検索・分析、ChatGPT活用にも挑戦 【「第4回IP BASE AWARD」エコシステム部門奨励賞】 パテント・インテグレーション株式会社 代表取締役/弁理士 大瀬 佳之氏インタビュー 2023.08.10 https://ascii.jp/elem/000/004/148/4148861/ 今年6月発刊された「ChatGPTの法律」は、ChatGPTの基本と技術から、法的枠組みの中での使用上のポイントを解説した本で、AI倫理、個人情報保護法、著作権法などの論点も深掘りされています。
8月には、「ChatGPTと法律実務-AIとリーガルテックがひらく弁護士/法務の未来」というやや将来を見越した本を、松尾剛行弁護士が出版されています。 ChatGPTの法律 2023/6/26 中央経済社(編集) https://www.amazon.co.jp/ChatGPT%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%BE%8B-%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%A4%BE/dp/450247021X 目次 はしがき 第1章 ChatGPT の概要 1 ChatGPT とは?/ChatGPT 登場の背景 2 ChatGPT の仕組みと限界 3 ChatGPT の利用態様 4 ChatGPT の特徴を踏まえた,利用にあたっての論点 第2章 ChatGPT でできること【活用例】 1 ChatGPT の「活用」の意義 2 ChatGPT の概要 3 活用のための視点 4 ChatGPT の活用例 5 規約上の留意点 第3章 ChatGPT と AI 倫理 1 はじめに 2 ChatGPT の倫理総論 3 プライバシー 4 セキュリティ 5 公平性・バイアス 6 仕事の未来 7 誤情報 8 有害発言 9 悪用・誤用 10 人間の操作 11 その他の課題 12 まとめ 第4章 ChatGPT と個人情報保護法上の課題 1 ChatGPT サービスと GDPR 違反の問題 2 他の個人データ保護機関の動き 3 生成 AI をめぐる各国の規制の動き 4 ChatGPT をめぐる日本の規制の動き 5 イタリアの GPDP による ChatGPT に対する GDPR 上の問題点の指摘 6 過去の法執行(エンフォースメント)事例 7 LLM を利用したサービスにおける日本の個人情報保護法上の問題点 8 今後の ChatGPT サービスの展望と課題 第5章 ChatGPT を個人・ビジネスで利用する際の留意点 Ⅰ ChatGPT の利用上留意すべき関係法律の整理と簡単な概要 1 本稿の目的 2 留意すべき関係法律の整理 3 関係法律の概要 Ⅱ ChatGPT を個人(フリーランス)で利用する際に注意すべきこと 1 ChatGPT の利用に際して留意すべき法令,契約等 2 フリーランスが ChatGPT を利用する場面ごとにおける注意点 Ⅲ ChatGPT 利活用企業に発生するリスクとは 1 リスクの全体像と捉え方 2 各利用シーンで発生し得る法的リスクの具体例 Ⅳ 社内ガイドラインへの落とし込みと守らせ方 1 活用すべきサービスの選定 2 入力情報の整理 3 ガイドラインのサンプル 4 運用開始後に注意すべき点 Ⅴ ChatGPT を学校で利用する際に注意するべきこと 1 教育現場における ChatGPT の利用をめぐる議論の概要 2 学校と ChatGPT―著作権法の観点から 3 ChatGPT と学校教育―その他の問題点 4 ChatGPT と学校教育が共存する未来 Ⅵ その他法律・技術にまつわる,困ったとき・ふとした ギモン Q&A-秘密保持義務を中心に- Q1 ChatGPT を業務で利用することが秘密保持義務に違反しないか Q2 どのような情報が ChatGPT に入力できない秘密情報に当たるか Q3 ChatGPT を使用する際に秘密保持義務との関係で気を つけるべき業務の類型と対応策について教えてほしい 第6章 ChatGPT の未来 1 はじめに―技術的制約から未来を見据える 2 将来期待されるさらなる高度化の展望 3 ビジネスにおける活用の展望 4 将来の ChatGPT に対する規制のあり方 ―革新的テクノロジーの社会受容のために 5 ビジネスパーソンや専門職にとってのキャリアデザインの方向性 ChatGPTと法律実務-AIとリーガルテックがひらく弁護士/法務の未来 松尾 剛行 | 2023/8/8 https://www.amazon.co.jp/ChatGPT%E3%81%A8%E6%B3%95%E5%BE%8B%E5%AE%9F%E5%8B%99%EF%BC%8DAI%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%8C%E3%81%B2%E3%82%89%E3%81%8F%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%EF%BC%8F%E6%B3%95%E5%8B%99%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5-%E6%9D%BE%E5%B0%BE-%E5%89%9B%E8%A1%8C/dp/4335359527 【目次】 第1章 ChatGPTが法律実務にもたらす期待と不安 第2章 ChatGPTの技術的制約を理解する 第3章 ChatGPTにまつわる法律問題 第4章 ChatGPTを最大限に活用するために 第5章 ChatGPT時代のリーガルテック(1)――総論 第6章 ChatGPT時代のリーガルテック(2)――各論 第7章 ChatGPT時代に「生き残る」弁護士・法務担当者とは 第8章 ChatGPT時代の「価値ある」弁護士・法務担当者にむけて 第9章 2040年の弁護士業務 第10章 2040年の企業法務 【詳細目次】 はじめに 第1章 ChatGPTが法律実務にもたらす期待と不安 1 ChatGPTは法律実務を変えるのか 2 ChatGPTの特徴 3 AIの種類――学習型とルールベース 4 2040年の法律実務の将来を考える鍵は「技術的制約」 5 法律実務はChatGPTが組み込まれたプロダクトを利用する形に変容する column ChatGPTを使ってみよう 第2章 ChatGPTの技術的制約を理解する 1 AIの種類と技術的制約 2 ChatGPTを含む学習系AIの技術的制約 3 いわゆるルールベースAIの技術的制約 第3章 ChatGPTにまつわる法律問題 1 急展開のなかのスナップショット 2 ChatGPTと個人情報保護 3 ChatGPTと著作権 4 ChatGPTと不正競争防止法・秘密管理 5 ChatGPTと独禁法 6 不正検知のためのChatGPT利用 7 ChatGPTと名誉毀損 8 ChatGPTと責任 column 「とっ散らかっている」わけではない!――筆者の研究テーマ 第4章 ChatGPTを最大限に活用するために 1 リスクを踏まえた活用を 2 ChatGPTを法務分野で利活用するには 3 ChatGPTの利用について組織内でどのようなルールを策定すべきか 第5章 ChatGPT時代のリーガルテック(1)――総論 1 将来の業務に利用される技術は何か 2 リーガルテックにChatGPTが組み込まれ、業務が変わる 3 ある日突然世界が変わるものではない――業務変革は漸進的 4 リーガルテック発展の2つの方向性――「既製品」と「テーラーメイド」 5 「正解」がある分野のリーガルテックの飛躍的発展の可能性――リサーチ系リーガルテックなど 6 「コミュニケーションは人間の手に残る」のか? column レビュワー・編集者との「対話」 第6章 ChatGPT時代のリーガルテック(2)――各論 1 類型別のリーガルテック発展の展望 2 リサーチ 3 契約レビュー 4 書面等作成 5 契約管理(CLM)等ナレッジマネジメント 6 紛争解決(ODRを含む) 第7章 ChatGPT時代に「生き残る」弁護士・法務担当者とは 1 短期的視点と長期的視点を持つ 2 短期的視点=「AIの支援を受ける」 3 技術発展で「支援の程度」が高まり、単なる確認・検証の付加価値が低下 4 「正解がある」領域では、AⅠと人間の能力が逆転する日がくる 5 2040年に求められる専門家像:「正解がない」事項をAIのサポートを受けながら対応 6 過渡期的業務 7 AIが善管注意義務の基準を変える? 8 繰り返される、「雑務が減ってやり甲斐のある仕事が増える」というパターン column 弁護士業務と研究・教育の両立のために 第8章 ChatGPT時代の「価値ある」弁護士・法務担当者にむけて 1 技術は漸進的に進歩する 2 短期的目標:「AIの支援を受けながらより良い業務を行う」ために 3 長期的目標:AIが人間を超えても「頼れる」専門職になるために 第9章 2040年の弁護士業務 1 AI・リーガルテックを「使わない」選択肢は事実上なくなる 2 AIに顧客データを入れる未来 3 業務内容は変わっても、弁護士の仕事自体はなくならない 4 AIの利用を前提として業務プロセスを再構築する 5 悩ましい弁護士報酬のあり方 6 一般民事弁護士の実務 7 企業法務弁護士の憂鬱? 8 AI・リーガルテック発展と新人教育 9 弁護士資格は未来を豊かにしてくれる column キャリア教育の重要性 第10章 2040年の企業法務 1 企業の法務部門は他部門と比較されにくい 2 企業法務の役割と、AIとの協働 3 2040年のリーガルオペレーション 4 組織としてどう対応するか 5 個人としてどう対応するか おわりに ChatGPT Code Interpreterで特許情報データを貼り付けることで、競合会社の特許出願・権利化動向を簡単に分析することができます。 表やグラフを作成することができるだけでなく、簡単な分析も可能です。 まだまだ分析能力は低いですが、見落としがないかなどのチェックにはもってこいです。 日経ビジネス2023年8月21日号の第2特集「生成AIが鳴らす業務革新の号砲 先進企業事例から効果が明らかに」では、パナソニックHD、東京海上HD、ビズリーチ、食べログなどの例が取り上げられています。
パナソニックHDでは、ChatGPTと同等の機能を持つ社内AI「PX-AI」が社員に開放されており、7月中旬までの約3カ月で国内9万人のグループ社員のうち約3万人が延べ70万回利用しているそうです。「PX-AIが得意とするのは、コード生成、文章の要約や論点の洗い出し、アイデア提案」で、この用途以外で生産性が上がったなどの報告はないようです。 生成AIが鳴らす業務革新の号砲 先進企業事例から効果が明らかに 2023.8.18 https://business.nikkei.com/atcl/NBD/19/00117/00270/ 3カ月で26万回も利用された社内向け生成AI。さらなる利用拡大を図るパナソニックコネクト 2023年6月29日 https://pc.watch.impress.co.jp/docs/news/1512309.html 2023.08.07日本マイクロソフト 【動画あり】マイクロソフトが金融向けGPTセミナー初開催!東京海上日動火災の利用方法とは https://fit.nikkin.co.jp/post/detail/ms202308 ChatGPT Code Interpreterで特許情報データを貼り付けることで、簡単にグラフを作成することができます。 してください。」という指示を出しました。 現状、ChatGPTでは、日本語フォントの適用に問題が発生し、英語での表記しかできませんでしたが、バブルチャート、三次元散布図が作成できました。 ChatGPTに、特定の特許を読ませ、さらにセマンティック検索で見つけた類似特許を読ませ、比較検討してもらいました。 検索式を作らなくてもある程度の先行技術は見つけられるセマンティック検索とChatGPT Code Interpreterの組合せで、R&D部門の研究者に先行技術調査をやってもらえると助かりますね。 「あなたは企業の知財リエゾンマンです。発明者から発明提案書が提出されました。どう対応すべきでしょうか?」とChatGPTに聞き、進め方の提案に沿って進めてみました。 ChatGPTの最初の回答は、下記でした。 「発明提案書が提出された際の対応は、以下の手順に従って進めることを推奨します。 1.発明提案書の内容確認:提案書の内容を詳細に確認し、課題、構成、効果が明確に理解できるか確認します。 2.事前調査:既に同様の技術や商品が存在しないか、特許データベースや技術文献、市場情報を基に調査します。既存の特許や文献との違いや新規性を明確にすることが重要です。 3.発明者との面談:発明者との面談を設定し、提案内容の詳細や背景、意図などを深く理解します。また、技術的な問題点や改善点、商業化の可能性などについても話し合います。 4.特許性評価:発明が新規であり、進歩性があり、産業上有用であるかを判断します。特許性が認められると判断された場合、次のステップへ進みます。 5.特許出願の判断:企業の知財戦略や事業方針を基に、特許出願を行うかどうかを判断します。特許出願を行う場合、特許業務法人や弁理士と連携して、出願書類の作成を進めます。 6.実施・商業化の検討:発明を商品化する場合の実現性、コスト、市場のニーズ、競合との差別化等について検討します。必要に応じてプロトタイプの作成や実験を行い、商品化の方向性を決定します。 7.フィードバック:発明者に対して、評価結果や今後の方針についてフィードバックします。 この発明提案に関して、セルロースナノファイバーを配合したことで、泡の質が改善されるというのは興味深い点です。特許データベースでの調査を重点的に行い、この技術の新規性や進歩性を確認することが必要です。」 以下は、その後の当方の指示です。 「発明提案書の内容を詳細に確認し、課題、構成、効果が明確に理解できるか確認してください。」 「特許データベースでの調査を重点的に行い、この技術の新規性や進歩性を確認するための検索式を作成してください。」 「通常、検索式は、キーワードと分類の組合せで作成すべきではないでしょうか?」 「国際特許分類 (IPC)による分類コードを提案してください。」 以下、先行技術調査結果の評価、特許明細書案の作成と進みます。 先行技術調査結果の一次評価、特許明細書案のたたかれ台としては良いのではないかと思います。 ChatGPTのCode Interpreterに、J-PlatPatからダウンロードした特許情報のエクセルファイルを読み込ませ、特許出願状況、特許戦略を分析させました。 初歩的な分析はできますが、やはり深い分析は無理なようです。 ChatGPTのCode Interpreterに、J-PlatPatからダウンロードした特許情報のエクセルファイルを読み込ませ、「ファイルの出願日、出願人/権利者から、出願年を横軸に、出願人/権利者を縦軸に、グラフを作成してください。」という指示を出しました。 ChatGPTは、「まず、提供されたファイルを読み込み、データの内容を確認」、「次に、出願年を横軸に、出願人/権利者を縦軸にしたグラフを作成します。出願日から出願年を抽出し、それを基に各出願人/権利者の出願件数を集計します。」と作業を始めました。 日本語フォントの適用に問題が発生し、英語での表記しかできませんでしたが、ヒートマップが作成されました。 商用データベースであれば作表は簡単ですが、J-PlatPatからダウンロードした特許情報の場合、エクセルの使い手でないと結構難しい作表もChatGPT Code Interpreterで簡単にできました。 J-PlatPatで検索して、検索結果をCSV出力させると、要約欄のセルに【課題】と【解決手段】が一緒になっています。これを①【課題】の記載と【解決手段】の記載の2つのセルに分けて分析するとき、「(57)【要約】」、「<BR>」、及び、「【選択図】」を消さなくてはいけないので、結構手間がかかります。 ChatGPTのCode Interpreterを使うと、簡単にできてしまいます。(とはいっても、結構トライ&エラーですが、、、、、、) 下記のような指示を出しました。 添付ファイルは、特許に関する母集団をまとめたものです。文献番号、出願番号、出願日、公知日、発明の名称、出願人/権利者、FI、要約、公開番号、公告番号、登録番号、審判番号、その他、文献URLが記載されています。 「要約」列は、 「(57)【要約】 【課題】ああああああああああああああああ<BR>あああああああああああああ。 【解決手段】ああああああああああああああああ<BR>ああああああああああああああああ。 【選択図】ああ」 というような記載になっています。 「要約」列を
ChatGPT Code Interpreterの試行錯誤をご覧ください。 OpenAIがChatGPTの能力を拡張する動きを加速しています。 さまざまなプラグインを使うことで、ウェブ検索やPDFの読み込みなどが可能となりました。 さらに7月にリリースされたCode Interpreterによって、ChatGPTの能力は飛躍的に向上しました。その名の通りChatGPT上で、プログラミングコードの生成・実行が可能になるものです。 自分がコードを書く必要はないので、私のようなプログラミングがわからない人間にとって非常に有用な機能です。ChatGPTがPythonコードを生成し、そのまま実行(グラフ作成や計算、分析など)してくれます。 そして、もうひとつ、今までテキストデータを打ち込んでいたのが、ChatGPT上にファイルをアップロードできるようになり、ChatGPT上で処理した結果をダウンロードできるようになりました。 ChatGPT Plus(月額20ドル)に登録しているユーザーは、追加料金なく利用できるのがありがたいです。 特に、データ分析、PowerPoint形式でプレゼン資料の作成、プログラミング、でとても便利になりました。既存の特許情報サービスで得た結果を、ChatGPTで分析するというやり方が、十分検討に値する段階に入ったようです。 知財業界でも、特許読解アシスタント「サマリア」や、特許データプラットフォーム「Amplified」などに、生成AIが実装され、サービスが始まっています。こうしたサービスの充実にも目が離せません。 ChatGPTプラグイン「Code Interpreter」はAIの民主化だ! 2023年08月14日 https://qiita.com/gdc-cto/items/f9b0d48ebf4166f888cc 2023.08.11 ChatGPT公式プラグイン「Code Interpreter」の料金や使い方を徹底解説! https://generativeinfo365.com/?p=192 ChatGPTの「Code Interpreter」のスゴさ ノーコードでデータ分析&画像生成 2023年8月3日 https://www.watch.impress.co.jp/docs/topic/1520290.html 特許読解アシスタント「サマリア」に知財実務を支援する革新的な3つの機能が追加【サービス無料提供中】 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000004.000086119.html 特許情報に基づく生成AIで技術者の特許情報利用を支援 生成AIによるキーワード提案や要約文書生成により特許情報活用と発明創出を加速 特許データプラットフォームAmplified https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000016.000033344.html 8月9日に出版された『ChatGPT最強の仕事術』は、YouTubeチャンネル「リモートワーク研究所」を企画・運営している池田朋弘氏が、ChatGPTから、仕事に使える回答を引き出すためのコツと、質問&依頼の具体的なテクニックをわかりやすく解説しています。
圧倒的な量の実例が特長です。 YouTubeチャンネル「リモートワーク研究所」もわかりやすい説明です。 マーケの強化書編集部 オススメ書籍『ChatGPT最強の仕事術』 2023.08.07 https://genesiscom.jp/recommended-reading-20230809/ 【注目の新刊】『ChatGPT最強の仕事術』のポイントを30分で解説~ChatGPTの活用スタンス、プロンプトエンジニアリングのポイント、業務でできることできないこと、段階的な実践プロンプト https://www.youtube.com/watch?v=bwu1aHSWiOk リモートワーク研究所【リモ研】チャンネル登録者数 6.01万人 ChatGPT最強の仕事術 単行本(ソフトカバー) – 2023/8/9 池田 朋弘 (著) https://www.amazon.co.jp/ChatGPT%E6%9C%80%E5%BC%B7%E3%81%AE%E4%BB%95%E4%BA%8B%E8%A1%93-%E6%B1%A0%E7%94%B0-%E6%9C%8B%E5%BC%98/dp/4866802367 【ChatGPTを仕事に正しく活用して効率と生産性を劇的に高める本】 「働き方改革」が普及し、短い時間で高い生産性を上げることが求められています。 つまり、さまざまな業務を正確かつ手早くこなす必要があります。 しかし、その一方で、仕事の内容はより高度かつ専門的になり、複雑性が増し、さらに環境の変化も非常に激しいという、1人1人への負荷は増えるばかりです。 その解決手段の1つが「AIの活用」です。 AIを活用することで、時間と労力の節約、業務の効率化、業務クオリティと生産性の向上させることが可能になります。 すでに多くのAIが登場していますが、その中で今最も注目されているのが生成型AIの「ChatGPT」です。 ある研究では「ChatGPTは、8割の職種で業務の10%に影響を及ぼし、2割の職種では業務の50%に影響する」と言われるほど、圧倒的に高い能力を有しています。 このChatGPTをビジネスパーソンが日常業務で使うための具体的な方法を解説したのが、本書です。 ChatGPTを使うことで、次の業務を大幅に効率化することができます。 ・文書の作成(メール、プレスリリース、社内イベントの告知など) ・事業、新規ビジネス、顧客ニーズに関するリサーチ業務 ・新たな企画の立案やアイデア出し ・事業計画や数値計画の立案 ・業務分析や業務効率化のための仕組み作り ・営業活動(顧客ニーズの理解、トークスクリプト作成など) ・マーケティング活動(インサイトの発掘、施策立案など) ・日本語以外の情報収集、翻訳やチェック 本書では、ChatGPTから、仕事に使える回答を引き出すためのコツと、質問&依頼の具体的なテクニックをわかりやすく解説します。 著者・池田朋弘さんは、すでに自社の業務にChatGPTを活用し、さまざまな成果を上げるとともに、ほかの企業へのChatGPT導入支援や研修を行なっている、日本一AIを活用するビジネスパーソンの1人です。 「業務を効率化したいけれど、ChatGPTをどのように使ったらいいのかわからない」あるいは「ChatGPTを使ってみたけれど、うまく使えていない」という方は、ぜひ本書をお読みいただき、お仕事に役立てていただけたらと思います。 【主要目次】 〈基本編1〉序章 ChatGPTの基本 〈基本編2〉第1章 正しい質問の仕方を知ろう 〈基本編3〉第2章 文章作成 〈基本編4〉第3章 情報収集&リサーチ業務 〈基本編5〉第4章 企画立案 〈基本編6〉第5章 ITツール活用 〈応用編1〉第6章 営業&マーケティング 〈応用編2〉第7章 Excel&スプレッドシート 〈応用編3〉第8章 外国語(英語) 特許行政年次報告書2023年版の特許登録件数上位200社(2022年)の出願・審査関連情報から「審査請求件数が多い上位50社」をピックアップしてみました。 1位 トヨタ自動車株式会社 2位 三菱電機株式会社 3位 株式会社デンソー 4位 キヤノン株式会社 5位 株式会社三洋物産 特許行政年次報告書2023年版 https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2023/index.html 特許出願件数と審査請求件数の推移 https://www.xn--zdkzaz18wncfj5sshx.com/2023/08/blog-post.html ・・・・日本の特許出願件数と日本企業の研究開発費の推移を示すグラフに、審査請求件数の推移も追加しました。 経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法 技術情報協会(2021) 第2章 経営,事業に貢献する知的財産の価値評価の進め方 第4節 知的財産および知的財産活動の経営上の貢献度評価 https://www.gijutu.co.jp/doc/b_2092.htm 特許行政年次報告書2023年版の特許登録件数上位200社(2022年)の出願・審査関連情報から「特許出願件数が多い上位50社」をピックアップしてみました。 1位 トヨタ自動車株式会社 2位 キヤノン株式会社 3位 パナソニックIPマネジメント株式会社 4位 三菱電機株式会社 5位 株式会社三洋物産 特許行政年次報告書2023年版 https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2023/index.html 経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法 技術情報協会(2021) 第2章 経営,事業に貢献する知的財産の価値評価の進め方 第4節 知的財産および知的財産活動の経営上の貢献度評価 https://www.gijutu.co.jp/doc/b_2092.htm 特許行政年次報告書2023年版の特許登録件数上位200社(2022年)の出願・審査関連情報から「一次審査における記載要件充足率が高い上位50社」をピックアップしてみました。 1位 株式会社大一商会 2位 オリンパス株式会社 3位 エフ. ホフマン-ラ ロシュ アーゲー[CH] 4位 エシコン エルエルシー[US] 5位 グーグル エルエルシー[US] 特許行政年次報告書2023年版 https://www.jpo.go.jp/resources/report/nenji/2023/index.html 経営・事業戦略に貢献する知財価値評価と効果的な活用法 技術情報協会(2021) 第2章 経営,事業に貢献する知的財産の価値評価の進め方 第4節 知的財産および知的財産活動の経営上の貢献度評価 https://www.gijutu.co.jp/doc/b_2092.htm |
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July 2025
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