今年6月発刊された「ChatGPTの法律」は、ChatGPTの基本と技術から、法的枠組みの中での使用上のポイントを解説した本で、AI倫理、個人情報保護法、著作権法などの論点も深掘りされています。
8月には、「ChatGPTと法律実務-AIとリーガルテックがひらく弁護士/法務の未来」というやや将来を見越した本を、松尾剛行弁護士が出版されています。 ChatGPTの法律 2023/6/26 中央経済社(編集) https://www.amazon.co.jp/ChatGPT%E3%81%AE%E6%B3%95%E5%BE%8B-%E4%B8%AD%E5%A4%AE%E7%B5%8C%E6%B8%88%E7%A4%BE/dp/450247021X 目次 はしがき 第1章 ChatGPT の概要 1 ChatGPT とは?/ChatGPT 登場の背景 2 ChatGPT の仕組みと限界 3 ChatGPT の利用態様 4 ChatGPT の特徴を踏まえた,利用にあたっての論点 第2章 ChatGPT でできること【活用例】 1 ChatGPT の「活用」の意義 2 ChatGPT の概要 3 活用のための視点 4 ChatGPT の活用例 5 規約上の留意点 第3章 ChatGPT と AI 倫理 1 はじめに 2 ChatGPT の倫理総論 3 プライバシー 4 セキュリティ 5 公平性・バイアス 6 仕事の未来 7 誤情報 8 有害発言 9 悪用・誤用 10 人間の操作 11 その他の課題 12 まとめ 第4章 ChatGPT と個人情報保護法上の課題 1 ChatGPT サービスと GDPR 違反の問題 2 他の個人データ保護機関の動き 3 生成 AI をめぐる各国の規制の動き 4 ChatGPT をめぐる日本の規制の動き 5 イタリアの GPDP による ChatGPT に対する GDPR 上の問題点の指摘 6 過去の法執行(エンフォースメント)事例 7 LLM を利用したサービスにおける日本の個人情報保護法上の問題点 8 今後の ChatGPT サービスの展望と課題 第5章 ChatGPT を個人・ビジネスで利用する際の留意点 Ⅰ ChatGPT の利用上留意すべき関係法律の整理と簡単な概要 1 本稿の目的 2 留意すべき関係法律の整理 3 関係法律の概要 Ⅱ ChatGPT を個人(フリーランス)で利用する際に注意すべきこと 1 ChatGPT の利用に際して留意すべき法令,契約等 2 フリーランスが ChatGPT を利用する場面ごとにおける注意点 Ⅲ ChatGPT 利活用企業に発生するリスクとは 1 リスクの全体像と捉え方 2 各利用シーンで発生し得る法的リスクの具体例 Ⅳ 社内ガイドラインへの落とし込みと守らせ方 1 活用すべきサービスの選定 2 入力情報の整理 3 ガイドラインのサンプル 4 運用開始後に注意すべき点 Ⅴ ChatGPT を学校で利用する際に注意するべきこと 1 教育現場における ChatGPT の利用をめぐる議論の概要 2 学校と ChatGPT―著作権法の観点から 3 ChatGPT と学校教育―その他の問題点 4 ChatGPT と学校教育が共存する未来 Ⅵ その他法律・技術にまつわる,困ったとき・ふとした ギモン Q&A-秘密保持義務を中心に- Q1 ChatGPT を業務で利用することが秘密保持義務に違反しないか Q2 どのような情報が ChatGPT に入力できない秘密情報に当たるか Q3 ChatGPT を使用する際に秘密保持義務との関係で気を つけるべき業務の類型と対応策について教えてほしい 第6章 ChatGPT の未来 1 はじめに―技術的制約から未来を見据える 2 将来期待されるさらなる高度化の展望 3 ビジネスにおける活用の展望 4 将来の ChatGPT に対する規制のあり方 ―革新的テクノロジーの社会受容のために 5 ビジネスパーソンや専門職にとってのキャリアデザインの方向性 ChatGPTと法律実務-AIとリーガルテックがひらく弁護士/法務の未来 松尾 剛行 | 2023/8/8 https://www.amazon.co.jp/ChatGPT%E3%81%A8%E6%B3%95%E5%BE%8B%E5%AE%9F%E5%8B%99%EF%BC%8DAI%E3%81%A8%E3%83%AA%E3%83%BC%E3%82%AC%E3%83%AB%E3%83%86%E3%83%83%E3%82%AF%E3%81%8C%E3%81%B2%E3%82%89%E3%81%8F%E5%BC%81%E8%AD%B7%E5%A3%AB%EF%BC%8F%E6%B3%95%E5%8B%99%E3%81%AE%E6%9C%AA%E6%9D%A5-%E6%9D%BE%E5%B0%BE-%E5%89%9B%E8%A1%8C/dp/4335359527 【目次】 第1章 ChatGPTが法律実務にもたらす期待と不安 第2章 ChatGPTの技術的制約を理解する 第3章 ChatGPTにまつわる法律問題 第4章 ChatGPTを最大限に活用するために 第5章 ChatGPT時代のリーガルテック(1)――総論 第6章 ChatGPT時代のリーガルテック(2)――各論 第7章 ChatGPT時代に「生き残る」弁護士・法務担当者とは 第8章 ChatGPT時代の「価値ある」弁護士・法務担当者にむけて 第9章 2040年の弁護士業務 第10章 2040年の企業法務 【詳細目次】 はじめに 第1章 ChatGPTが法律実務にもたらす期待と不安 1 ChatGPTは法律実務を変えるのか 2 ChatGPTの特徴 3 AIの種類――学習型とルールベース 4 2040年の法律実務の将来を考える鍵は「技術的制約」 5 法律実務はChatGPTが組み込まれたプロダクトを利用する形に変容する column ChatGPTを使ってみよう 第2章 ChatGPTの技術的制約を理解する 1 AIの種類と技術的制約 2 ChatGPTを含む学習系AIの技術的制約 3 いわゆるルールベースAIの技術的制約 第3章 ChatGPTにまつわる法律問題 1 急展開のなかのスナップショット 2 ChatGPTと個人情報保護 3 ChatGPTと著作権 4 ChatGPTと不正競争防止法・秘密管理 5 ChatGPTと独禁法 6 不正検知のためのChatGPT利用 7 ChatGPTと名誉毀損 8 ChatGPTと責任 column 「とっ散らかっている」わけではない!――筆者の研究テーマ 第4章 ChatGPTを最大限に活用するために 1 リスクを踏まえた活用を 2 ChatGPTを法務分野で利活用するには 3 ChatGPTの利用について組織内でどのようなルールを策定すべきか 第5章 ChatGPT時代のリーガルテック(1)――総論 1 将来の業務に利用される技術は何か 2 リーガルテックにChatGPTが組み込まれ、業務が変わる 3 ある日突然世界が変わるものではない――業務変革は漸進的 4 リーガルテック発展の2つの方向性――「既製品」と「テーラーメイド」 5 「正解」がある分野のリーガルテックの飛躍的発展の可能性――リサーチ系リーガルテックなど 6 「コミュニケーションは人間の手に残る」のか? column レビュワー・編集者との「対話」 第6章 ChatGPT時代のリーガルテック(2)――各論 1 類型別のリーガルテック発展の展望 2 リサーチ 3 契約レビュー 4 書面等作成 5 契約管理(CLM)等ナレッジマネジメント 6 紛争解決(ODRを含む) 第7章 ChatGPT時代に「生き残る」弁護士・法務担当者とは 1 短期的視点と長期的視点を持つ 2 短期的視点=「AIの支援を受ける」 3 技術発展で「支援の程度」が高まり、単なる確認・検証の付加価値が低下 4 「正解がある」領域では、AⅠと人間の能力が逆転する日がくる 5 2040年に求められる専門家像:「正解がない」事項をAIのサポートを受けながら対応 6 過渡期的業務 7 AIが善管注意義務の基準を変える? 8 繰り返される、「雑務が減ってやり甲斐のある仕事が増える」というパターン column 弁護士業務と研究・教育の両立のために 第8章 ChatGPT時代の「価値ある」弁護士・法務担当者にむけて 1 技術は漸進的に進歩する 2 短期的目標:「AIの支援を受けながらより良い業務を行う」ために 3 長期的目標:AIが人間を超えても「頼れる」専門職になるために 第9章 2040年の弁護士業務 1 AI・リーガルテックを「使わない」選択肢は事実上なくなる 2 AIに顧客データを入れる未来 3 業務内容は変わっても、弁護士の仕事自体はなくならない 4 AIの利用を前提として業務プロセスを再構築する 5 悩ましい弁護士報酬のあり方 6 一般民事弁護士の実務 7 企業法務弁護士の憂鬱? 8 AI・リーガルテック発展と新人教育 9 弁護士資格は未来を豊かにしてくれる column キャリア教育の重要性 第10章 2040年の企業法務 1 企業の法務部門は他部門と比較されにくい 2 企業法務の役割と、AIとの協働 3 2040年のリーガルオペレーション 4 組織としてどう対応するか 5 個人としてどう対応するか おわりに
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著者萬秀憲 アーカイブ
October 2024
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