花王とライオンが、イトーヨーカドー曳舟店と協働して使用済みつめかえパックの分別回収実証実験を行なっています。2020年10月から2021年6月までの回収状況は、計画に対して約2倍の回収量だったとのことでした。
解決しなければいけない様々な課題も見つかっているようですが、挑戦的な取り組み、成功させてほしいものです。 花王とライオンの協働によるリサイクル実証実験の進捗について https://www.jiji.com/jc/article?k=000000044.000070897&g=prt 花王・ライオンが協働してリサイクル実証実験を開始 イトーヨーカドー曳舟店にて使用済みつめかえパックの店頭回収をスタート https://www.kao.com/jp/corporate/news/sustainability/2020/20201104-003/
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潮流 (No.128、2021.07.09)に「IPランドスケープへの期待度」と題して、馬場錬成氏が書かれています。IPランドスケープ(Intellectual Property landscape)の火付け役である日本経済新聞社の渋谷高広編集委員、KIT虎ノ門大学院の杉光一成教授、「この二人の活動を陰から支援していきたいと筆者は思っている。」としたうえで、辛口の指摘です。
https://www.hatsumei.co.jp/column/index.php?a=column_detail&id=366 「今話題になっているIPランドスケープは、すでに20年前に課題としてあげられていたことが分かる。しかし、この20年間、日本の知財文化は、何も進歩しなかった。だから渋谷、杉光氏らが立ち上がったのだろう。」 「気になるのは、IPランドスケープ推進協議会(http://ip-edu.org/iplsuishin)という団体の発足である。会員に日本を代表するような大手企業が名前が並んでいる。 日本でIPランドスケープが進展するのは結構だが、筆者には違和感がある。・・・・・知財戦略とは、誰かに言われてやる経営戦略ではない。まして企業が集まって相談したり情報交換してやるものでもない。そう考えると推進協議会とは何を目的に発足したものか。 IPランドスケープの実現に期待はするが、協議会のような機関を作って実効性があがらないのでは、20年前と同じ苦い結果にならないとも限らない。」 「・・・・・問題は経営母体である。トップを始め経営中枢にいる人たちがどれだけ現状を理解し、知財の本質と実際が分かっているのか。期待はするが結果が果たしてついていくかどうか、筆者はまだ疑問視している。」 「社会課題の解決に向けたイノベーションとIPランドスケープ」と題する中村琢司氏(東洋製罐グループホールデイングス株式会社 取締役常務執行役員)知財管理誌 2021年6月号の巻頭言を拝読しました。
イノベーションを興すと言うと.「今までのやり方の延長じゃダメだ!」「もっと新しい視点を持たないと!」「過去の成功体験は捨てろ!」と考える方も多い中、「過去の成功体験を捨てるな。」が東洋製罐グループのイノベー ション戟略。という。 IPランドスケープの導入を2年前に決意し、結果、知財にあまり興味のなかった営業部門にも高い評価を得ているとのこと。 「経営課題そのものとなっている社会課題の解決のためのイノベーションをIPランドスケーブが強力にバックアップしていく。」という在り方は理想的な在り方のひとつだと思います。 社会課題の解決に向けたイノベーションとIPランドスケープ 知財管理Vol. 71 No.6 747(2021) http://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/mokuji/mokujinew.html 「氷結」を例にした立体商標の解説 2020.07.06 https://tokkyo-katsuyoujyuku.com/rittai_tm/ 東洋製罐株式会社は、「ダイヤカット缶」に関して、特許出願と意匠出願とを多数行っています。 つまり、東洋製罐株式会社は、自社の製品である「ダイヤカット缶」を多面的に知財で保護していると言えるでしょう。 一方、キリンホールディングス株式会社は、「氷結」「ダイヤカット」を商標登録しており(それぞれ、第5618273号、第5623785号)、「ダイヤカット缶」については、立体商標まで取得しています(第6127292号)。 キリンホールディングス株式会社も、自社の製品である「氷結」を、商標という手段だけとはなりますが、やはり多面的に知財で保護していると言えるでしょう。 個人的には、「氷結」の漢字2文字にセンスが光り、商品名と缶のデザインが素晴らしくマッチしていると感じています。 失敗検索からのリカバリー「海外で受賞したデザインの意匠をさがせ」 https://note.com/sakaimisato/n/n759e9d19f368 技術とデザインの知財管理 : 東洋製罐の事例 https://ci.nii.ac.jp/naid/120006777374 イーパテント・トークセッション「大学のマネジメントと知財-稲穂 健市(稲森 謙太郎) 氏(東北大学 特任准教授 弁理士、作家)」を視聴しました。(2021/06/27 にライブ配信)
https://www.youtube.com/watch?v=8QyCE7Gy0Lw (ペンネーム:稲森謙太郎の名で昨年出版された『ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ』は楽しく読ませてもらいました。)
東北地方における知財啓発の取り組みについて https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/3776 1.はじめに 2.高校生以下を対象とした知財啓発の取り組み 3.高専・大学の学生・教職員を対象とした知財啓発の取り組み 4.地方自治体からの依頼による知財啓発の取り組み 5.メディアからの依頼による知財啓発の取り組み 6.まとめ (第16回)知財実務オンライン:「「ロボジョ! 杉本麻衣のパテント・ウォーズ」制作秘話」(ゲスト:弁理士/米国公認会計士、科学技術ジャーナリスト、東北大学特任准教授 稲穂 健市氏) 2020/09/24 にライブ配信 https://www.youtube.com/watch?v=AQi44wPj6As 稲穂健市 Official Page https://www.inapon.com/ 昨年は中止になった北大で毎年行われてきたサマーセミナーですが、今年のサマーセミナー「最新の知的財産訴訟における実務的課題――特許法をめぐって――」はオンライン開催とのことで、申込登録受付が始まりました。
今年度のセミナーの詳細および申込みフォームは、下記のサイトをご覧ください。 https://www.juris.hokudai.ac.jp/riilp/event/summer-seminer2021/ 知財に関するレベルの高い講義で、今年は特許関連です。 直接、札幌で講義を聞けないのは残念ですが、オンライン開催になったことで、どこでも講義を聴けることになり、良かったのかもしれません。 対象 知的財産事件に携わる実務家等(弁理士、弁護士、企業の知的財産部員等) 期間 2021年8月28日(土)~8月31日(火) [午前]10:00-12:30 [午後]14:00-16:30 (質疑応答、休憩を含む) ※一部の講義のみを選択して受講することも可能です。 開催方法 オンライン開催(Zoomを使用) 受講費 無料 ※本研究科運営のための「研究奨励寄附金」へのご協力をお願いしております。 寄附金額:1口2万円 *1口以上ご協力いただければ幸いですが、口数、金額にかかわらずお受けいたします。 講師 韓 相郁 (韓国 金・張法律事務所弁護士) 酒井 將行 (株式会社国際電気通信基礎技術研究所経営統括部担当部長・弁理士) 田村 善之 (東京大学大学院法学政治学研究科教授) 中山 一郎 (北海道大学大学院法学研究科教授) 吉田 広志 (北海道大学大学院法学研究科教授) 紋谷 崇俊 (西村あさひ法律事務所弁護士・弁理士) 前田 健 (神戸大学大学院法学研究科教授) 特許法の先使用権 田村教授 近時の裁判例から見る均等論 吉田教授 進歩性要件の意義と機能-近時の裁判例を踏まえて 前田教授 Connected Industriesと特許権行使-複数主体による侵害・差止制限など 紋谷弁護士 データ駆動型人工知能の知的財産保護 酒井弁理士 AIと進歩性、発明者等 中山教授 特許権侵害に対する損害賠償-現状、実情、今後の課題-(1) 田村教授 特許権侵害に対する損害賠償-現状、実情、今後の課題-(2) 田村教授・中山教授 特許訴訟とdiscovery-特許訴訟とfact findingとの関連 韓弁護士 回転ずしチェーン「かっぱ寿司」を展開するカッパ・クリエイトが7月5日、不正競争防止法違反容疑で先月28日に警視庁の捜索を受けたと発表した件、カッパ・クリエイトの田辺公己社長は、元同僚からはま寿司の売り上げデータなどを私用メールで複数回受け取ったこと自体は認めており、今後はこのデータが「営業秘密」にあたるかが焦点となるようです。
不正競争防止法で定めている営業秘密にあたるには、①秘密として管理されていること(秘密管理性)②事業などに有用なこと(有用性)③公然と知られていないこと(非公知性)の3つの要件を満たす必要がありますが、今回も秘密管理性が問題になりそうです。 ソフトバンク元社員が楽天モバイルに5Gに関する情報技術を持ち出したとされる件、積水化学工業の元社員が中国企業に自社技術を漏らしたとされる件など、最近こういう話題が多いですが、営業秘密の管理に関しては空洞化することが多いので、定期的にチェックすることも重要ですね。 かっぱ寿司 はま寿司データ不正入手か、不正競争防止法違反容疑で家宅捜索 2021年7月6日 https://www.sponichi.co.jp/society/news/2021/07/06/kiji/20210706s00042000148000c.html かっぱ寿司、秘密侵害「3要件」が焦点 転職巡る漏洩増 2021年7月6日 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC060BE0W1A700C2000000/ 当社役員に対する競合会社からの告訴について http://www.kappa-create.co.jp/blog/wp-content/uploads/2021/07/%E5%BD%93%E7%A4%BE%E5%BD%B9%E5%93%A1%E3%81%AB%E5%AF%BE%E3%81%99%E3%82%8B%E7%AB%B6%E5%90%88%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%8B%E3%82%89%E3%81%AE%E5%91%8A%E8%A8%B4%E3%81%AB%E3%81%A4%E3%81%84%E3%81%A6_20210705.pdf 当ブログ(2021年6月5日)で「セルフレジ特許訴訟でユニクロ側が上告」として、ユニクロ等のセルフレジ特許訴訟をとりあげましたが、アスタリスク鈴木社長のインタビュー記事がでていました。
「ゼロ円ならライセンス契約を結ぶ」「たいしたことない弁理士とののしる…」 中小企業のセルフレジ技術‟利用”を巡るユニクロの‟主張”、《セルフレジ特許訴訟》「女房の貯金を崩して株主総会に行ったけれど…」ファーストリテイリングは、なぜ裁判を長引かせるのか という刺激的なタイトルです。 ファーストリテイリングの担当者が本当にこういう対応だったのか不明ですが、中身も刺激的です。 「それまでの話し相手はIT担当の人たちで、友好的な対応でした。ところがこの時期から知的財産部門の担当者もあらわれて、だいぶ雰囲気が変わってきました。知財部門の担当者との最初の話し合いで、彼らは『ゼロ円ならライセンス契約を結びます』という、信じられない提案を突きつけてきたのです」 「・・・当社の顧問弁理士に対しても『たいしたことない弁理士』だと言われました。・・・」 「・・・『特許庁の仕事っていい加減で、外注に丸投げして適当な調査で特許を出している』・・・一方で、今回の審決取消訴訟で問題になったアメリカの特許を見て『これはアメリカ展開するときには問題になるか調べておかないといけないな』と、知財担当者はネットで確認していました。そのとき、『これは大企業ですね。金ではどうにもならないから、注意しないと』とも発言していた。当社は小さいから金でどうにでもなる、と扱われているように感じました」 「取材の最後に鈴木社長はこうつぶやいた。「中小企業の特許が正当に扱われる社会になってほしい……」」 https://bunshun.jp/articles/-/46124 特許庁から6月30日に、中小企業のためのデザイン経営ハンドブックが公表されました。
中小企業がデザイン経営を自社に活かすための冊子として、「セオリーに従っても、なかなか効果は出ない。」という悩みを抱える企業が自分たちに合ったやり方を実践するための、9つの「入り口」を紹介し、自社にあった「入り口」から実践してみることを提案しています。 「デザイン経営」実践は、確かにむずかしいです。 中小企業のためのデザイン経営ハンドブック https://www.jpo.go.jp/introduction/soshiki/design_keiei/chusho.html デザイン経営9つの「入り口」 PART1 会社の人格形成 ~キャラクターの確立からはじめる~ 意思と情熱をもつ(MISSION) 歴史や強みを棚卸しする(IDENTITY) 未来を妄想する(VISION) PART2 企業文化の醸成 ~カルチャーの醸成からはじめる~ 社員の行動変容を促す(BEHAVIOR) 社内外の仲間を巻き込む(COLLABORATION) 魅力的な物語を発信する(STORYTELLING) PART3 価値の創造 ~モノ・サービスの創出からはじめる~ 人を観察・洞察する(INSIGHT) 実験と失敗を繰り返す(PROTOTYPING) 心をつかむモノ・サービスをつくる(EXECUTION) 『「あったらいいな」をカタチ(製品・サービス)にする』小林製薬の2020-22中期経営計画概要では、国際ファーストをテーマに、1.全社拳げて国際事業の成長に取り組む(中国、北米) 2.既存事業のレベルアップ 3.ESG視点で経営を磨く 4.イノベ―ションや新規事業創出の土台作り が戦略骨子となっています。
既存事業のレベルアップでは、新製品4年寄与率20%以上を誇っていた小林製薬ですが、昨年度は12%まで落ち込みました。生活習慣の変化に対応する新製品開発力が小林製薬の強みの一つですので、21年春の14品目、21年秋の7品目に発売、2022年には回復する計画のようです。 オープンイノベーションによる新規事業創出の土台作りは着々と進んでいるようで、こちらも注目です。 小林製薬、蒸気で喉潤すマスク 加湿効果10時間 2021/6/24 05:00 https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00602963?isReadConfirmed=true 香りを嗅ぐことで認知機能の状態を判定 香り研究のノウハウ活かし開発 2021年6月23日 https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2021/210623_01/index.html 小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩、以下「小林製薬」)は、香りを嗅ぐことで認知機能をスクリーニングするキット「ニンテスト」を開発しました。2021年秋の販売開始に先立ち、第10回日本認知症予防学会学術集会(6月24~26日、横浜)にて参考展示いたします。 販売にあたり、医療機関へ営業ルートをもつ栄研化学株式会社(本社:東京都台東区、社長:納富継宣、以下「栄研化学」)と業務提携をおこない、全国の人間ドック施設、健診センター等への導入を目指してまいります。 yet2、小林製薬株式会社のオープンイノベーション公募開始― 葉の有効成分抽出・分離技術を募集 ― 2021.06.08 09:00 https://www.atpress.ne.jp/news/261633 yet2、小林製薬株式会社のオープンイノベーション公募開始 ― 免疫機能を改善する機能性食品素材を募集 ―2021.01.12 09:00 https://www.atpress.ne.jp/news/242465 ダジャレやオノマトペも商標登録?小林製薬から学ぶ商品ネーミング術 2021年1月12日 2021年5月25日 https://toreru.jp/media/trademark/2430/ 小林製薬、米国の医薬メーカーを買収 114億円で https://www.nikkei.com/article/DGXMZO64425190Q0A930C2000000/ 【特許・意匠・商標の知財ミックス】小林製薬の鼻うがい"ハナノア" https://note.com/anozaki/n/n10330e5e5485 令和2年度 知財功労賞「特許庁長官表彰」を受賞 https://www.kobayashi.co.jp/corporate/news/2020/200605_03/index.html 小林製薬株式会社(本社:大阪市、社長:小林章浩)は、経済産業省 特許庁が実施する令和2年度「知財功労賞」※において、知的財産権制度活用優良企業として「特許庁長官表彰(商標)」を初めて受賞しました。 受賞ポイントは下記の通りです。 ◆「世にない製品で新市場を創造する」というビジネスモデルの下、製品特性をわかりやすく伝えるネーミング・広告にこだわり、それらを商標権で確実に保護している。また、「あったらいいなをカタチに」する世にない製品で市場を創造しているため、商標がそのまま市場で代名詞的に消費者に認知(柄付きフロス:糸ようじ、冷却シート:熱さまシート)されうる。そのため、普通名称化することのないよう、戦略的商標登録と普通名称化防止活動を積極的に実施している。 ◆サウンドロゴ「あ!小林製薬」を音商標で保護し、これをテレビ広告で活用する等の施策を通じコーポレートブランドを高めている。それにより個別製品ブランドを支援し、投資効率を向上させている。 ◆開拓した新市場の将来像を予測し、商標のみでなく意匠や特許も活用して多面的に商品保護を行っている。開発品の差別化点を特許・意匠・商標を相互補完・重畳的に活用して保護する戦略であり、開発初期から事業部と知財部門が連携し計画的に実行している。また、将来の事業戦略を見据えたグローバルな知的財産権の確保(過去2年間で34か国に約800件の商標を出願・登録している)、徹底した模倣品対策を実施している。 小林製薬はこれからも、商標を始め知財の力を一層活用し、日本で“あったらいいな”をカタチにしていくことはもちろん、それをスピーディに海外にも展開してまいります。 ※:毎年4月18日「発明の日」に、経済産業省と特許庁が、知的財産権制度の発展及び普及・啓発に貢献のあった個人や、制度を有効に活用し円滑な運営・発展に貢献のあった企業等を選定し、表彰するものです。 以上 熱さまシート 使用用途と方法が一目でわかるネーミングとパッケージ https://www.jpaa.or.jp/case/%E5%B0%8F%E6%9E%97%E8%A3%BD%E8%96%AC%E3%80%8C%E7%86%B1%E3%81%95%E3%81%BE%E3%82%B7%E3%83%BC%E3%83%88%E3%80%8D/ 特許庁における人工知能(AI)技術の活用に向けたアクション・プランの令和3年度改定版が6月30日に公表されました。
これまで開発が進められてきた。特許分類付与、先行技術調査(検索式作成支援)、先行技術調査(画像検索技術の特許図面への適用)、先行図形商標の調査、指定商品・役務調査、先行技術調査(特許文献のランキング表示、要約自動生成)については、アジャイル型開発が継続されるということで、成果が期待されます。 特筆すべきは、一度は断念した「画像検索技術の意匠図面への適用」について、「意匠分野における、画像検索技術を活用した検索支援ツールの開発」ということで、アジャイル型開発を進めていくこととしたことです。特許や商標においては画像検索技術の適用を検討しているのに、意匠は断念というのがよくわかりませんでした。民間企業に負けないよう頑張っていただきたいものです。 特許庁における人工知能(AI)技術の活用に向けたアクション・プランの令和3年度改定版について 令和3年6月30日 特許庁総務部総務課 https://www.jpo.go.jp/system/laws/sesaku/ai_action_plan/ai_action_plan-fy2021.html 特許庁では、これまでに公表してきたアクション・プランに沿って、特許庁業務へのAI技術の活用可能性について検討を行ってきました。この度、各業務における検討状況を踏まえ、アクション・プランの内容を見直して令和3年度版を策定しました。 本改定版の内容は以下のとおりです。 アジャイル型開発を継続 特許分類付与 先行技術調査(検索式作成支援) 先行技術調査(画像検索技術の特許図面への適用) 先行図形商標の調査 指定商品・役務調査 先行技術調査(特許文献のランキング表示、要約自動生成) 新規に導入(アジャイル型開発)フェーズに移行 先行意匠調査(画像検索技術の意匠図面への適用) 先行意匠調査については、実証事業の結果を踏まえ、令和元年度をもってAI技術の活用に関する検討を中断しました。一方で、特許や商標におけるアジャイル開発の状況を踏まえ、庁内で再検討を行った結果、意匠分野における、画像検索技術を活用した検索支援ツールの開発について、アジャイル型開発を進めていくことといたしました。 6月29日の当ブログにて、「JIPA環境シンポジウム JIPA: GREEN Symposiumの動画公開は終了してしまいました」と書きましたが、7月16日まで視聴期間が延長されていました。ぜひご視聴ください。
JIPA環境シンポジウム開催のご案内(ご好評につき、7/16までご視聴期間延長いたしました) http://www.jipa.or.jp/topics/view.php?topics_id=b3c37e0dfa08751e00d8c5b0586ddae7 「JIPA環境シンポジウム~クリーンオーシャンをテーマにWIPO GREENの活用を考える~」 本シンポジウムでは、クリーンオーシャンをテーマに、海洋汚染・プラスチックごみ問題の現状、クリーンオーシャン専門組織CLOMAの活動、各社の対策技術紹介を具体例としてWIPO GREENの活用を検討いたします。 知財関係者の皆さまはもちろんのこと、今後関係すると思われる部門の皆様にもぜひ本シンポジウムをご覧いただけるようご紹介をお願いいたします。 6/18(金)同時開催の特許庁主催「国際知財シンポジウム~WIPO GREENを通じた環境問題解決への取組み~」と併せて多くの皆様のご参加をお待ちしております。 *WIPO GREENは、技術提供者と探求者の国際的なマッチングの場で、環境技術を世界に普及する後押しをする枠組みです。パートナー参画および技術登録により、国連機関WIPOのWIPO GREENを通じて自社が環境問題・社会課題に取り組んでいる姿勢をPRすることが出来、技術登録から環境関連の技術を持っていること、供与する準備があることを示すことが出来ます。ニーズから課題情報の収集や、技術を登録することで技術の情報の発信やビジネスにつなげることも可能です。 JIPA環境シンポジウム JIPA: GREEN Symposium https://www.jipa.or.jp/jyohou_hasin/sympo/210617_intl_ip_sympo.html ~クリーンオーシャンをテーマにWIPO GREENの活用を考える/Using WIPO GREEN for Clean Ocean~ 現在、海洋汚染が進み2050年の海は魚よりもプラスチックごみの量が多くなると言われるほど問題は深刻化しています。環境問題は遠い未来の話ではなく、早急に国や組織、業種を超えて全体で取り組まなければなりません。 本シンポジウムでは、海洋ゴミ問題の現状、専門組織CLOMAの活動、対策技術の紹介を具体例としてWIPO GREENの活用を検討いたします。WIPO GREENは、技術提供者と技術探求者の国際的なマッチングの場で、環境技術を世界に普及する後押しをする枠組みです。 本シンポジウムが、各社が持つ素晴らしい環境技術を使いあうことで、問題解決に向けてチャレンジをしていく出発点となることを願っております。 知財関係者の皆さまはもちろんのこと、今後関係すると思われる部門の皆様にもぜひ本シンポジウムをご覧いただけるようご紹介をお願いいたします。多くの皆様のご参加をお待ちしております。 * WIPO GREENへの参画の仕方としては、技術/ニーズ登録参加およびパートナー参加がございます。 パートナー参加により、国連機関WIPOのWIPO GREENを通じて自社が環境問題・社会課題に取り組んでいる姿勢をPRすることが出来、技術登録から環境関連の技術を持っていること、供与する準備があることを示すことが出来ます。ニーズから課題情報の収集や、技術を登録することで技術の情報の発信やビジネスにつなげることも可能です。 1.シンポジウム概要 【日時】 Date and Time 2021年6月17日(木)13時からインターネット上で配信開始 June 17th, 2021 (Thursday) at 0.00 a.m. (Eastern Daylight Time) / 6:00a.m. (Central European Summer Time) / 1:00 p.m. (Japan time) on JIPA website 【開催形式】 Format of symposium インターネット上で配信(配信期間:7/16 まで延長)*日英字幕付き ※こちらから事前登録が必要です<視聴無料> ※ご登録後すぐにご登録いただきましたアドレスに配信用URLが送られます The prerecorded lecture will be uploaded on JIPA website. Participationis free. * Japanese/English subtitles will be provided. * All attendees need to register in advance with JIPA. Registration for participation 【主催/Host】 一般社団法人日本知的財産協会/Japan Intellectual Property Association (JIPA) 【後援】/ With the support of 世界知的所有権機関/World Intellectual Property Organization (WIPO) 日本国特許庁/Japan Patent Office (JPO) 2.プログラム 講演者略歴と、「5)各社における環境対策の具体的技術紹介」の詳細が追加されました。 Added the biography and the title of its company member’s technology as5) Introduction of Specific Technologies to Deal with Environmental Issues. 第1部/Part1 1) 開会挨拶/Opening remarks 一般社団法人日本知的財産協会 会長 柵山 正樹(三菱電機)/Mr. Masaki Sakuyama, JIPA Chairperson (MITSUBISHI ELECTRIC CORP.) (5分, 5min) 2) 「我が国の資源循環政策について/Resource Recycling Policy in Japan」(15分, 15min) 日本国特許庁 長官 糟谷 敏秀 氏/Mr. Toshihide Kasutani, Commissioner of the Japan Patent Office 経済産業省 資源循環経済課 課長 横手 広樹 氏/Mr. Hiroki Yokote, Director, Resource Efficiency and Circular Economy Division, Ministryof Economy, Trade and Industry <講演概要> 市場・社会からの環境配慮要請の高まりから、あらゆる産業が「経済と環境の好循環」につなげる新たなビジネスチャンスと捉え、循環性の高いビジネスモデルへの転換を図ることが重要となっています。本講演では、資源循環分野の政策動向やプラスチック資源循環に関する経済産業省の取組などをお話しします。 <Lecture summary> in English 3) 「世界の海洋ゴミ」(20分, 20min) (1)海洋プラスチックゴミと技術のコラボレーション:国境を越えた廃棄物管理の連携/Plastic Ocean Waste and Technology Collaboration: Cross- Border Waste Management Collaboration 川村 裕一郎 氏(SDGsプロジェクトメンバー、JIPA元副理事長/WIPO GREENプロジェクトリーダー)/ Mr. Yuichiro Kawamura, SDGs PJ member, former vice president and WIPO GREEN PJ leader of JIPA (2)クリーンオーシャン:水に含まれるプラスチックの毒性の問題を解決するために/Ocean Clean, Finding solutions to the problem of plastic toxicity in water Cynthia Cannady氏(元WIPOディレクター、IPSEVA)/Ms. Cynthia Cannady, Principal of IPSEVA, former Director of the IP and New Technologies Divisionat WIPO 4) 「CLOMA(Japan Clean Ocean Material Alliance)の活動~海洋プラスチックごみ問題への企業の挑戦~/ Activitiesof CLOMA, Challenging to the global marine plastic litter issue by Companies」(10分, 10min) 柳田 康一 氏(技術統括、CLOMA)/ Mr. Koichi Yanagita, General Technical Manager, CLOMA <講演概要> 地球規模で広がる海洋プラスチックごみ問題の解決には、一企業や特定の業界だけでなく、すべてのステークホルダーの参画が求められている。CLOMAは、素材、製品製造、小売、リサイクルを担う415の企業が集まり、それぞれが持つ技術や知恵を結集することで画期的なソリューションを生み出し、世界へ発信していくことを目指している。 <Lecture summary> in English 第2部/Part2 5) 各社における環境対策の具体的技術紹介/Introduction of Specific Technologies to Deal with Environmental Issues(5分×技術数) <講演概要> SDGsプロジェクトメンバーによるクリーンオーシャンのために実際に利用可能な技術紹介に加え、各社のWIPO GREEN登録技術の紹介および環境・SDGs関連活動や技術紹介をいたします。 (1)クリーンオーシャンに取り組む各社の関連技術の紹介 日立製作所/Hitachi,Ltd. 「高度排水処理を実現:微生物の固定化技術/Advanced Wastewater Treatment:Microbial Immobilization Technology」 本田技研工業/Honda Motor Co.,Ltd. 「素足で歩ける砂浜を次世代へ:Hondaビーチクリーナー/Honda Beach Cleaner」 富士通/FUJITSU LIMITED 「海の安全、オイル流出から海洋生物を守る:船舶衝突リスク予測AI/AI Technology to Predict Vessel CollisionRisk」 中国電力/THE CHUGOKU ELECTRIC POWER CO., INC. 「薬剤を使わず海洋生物の付着を抑制:海洋生物付着防止技術、低温脱硝触媒技術/Marine biofouling prevention technologyand Low temperature denitration catalyst technology」 パナソニック/Panasonic Corporation 「薬剤を使わず安全な改良水を生み出す:水中プラズマ技術/the generated radical water without chemicals:In-waterplasma technology」 リコー/Ricoh Company,Ltd. 「有機廃液を無害化:高温高圧水中燃焼による廃水処理技術、廃液を出さない:メディアを使ったドライ洗浄技術/Treatment of IndustrialWastewater by High Temperature and High Pressure Water Oxidation, and DryCleaner Using Resin Media」 キヤノン/CANON INC. 「プラスチックリサイクル向上:ヴァージン材を使用しない高性能再生樹脂/High-performance recycled resin thatdoes not use virgin material」 (2)環境技術の紹介 ソニーグループ/Sony Group Corporation 「水や空気を磨く革新的な新素材:トリポーラス/An Innovative new material for purifying waterand air: Triporous」 トヨタ自動車/TOYOTA MOTOR CORPORATION 「地球規模でCO2排出量の抑制:車両電動化技術に関する特許約23740件の実施権を無償提供/Approximately 23,740 patents related tovehicle electrification technologies offered royalty-free」 ダイキン工業/DAIKIN INDUSTRIES,LTD. 「地球温暖化防止のため:R-32冷媒を使用する空調機特許に関する権利不行使の誓約」 JX金属/JX Nippon Mining & Metals Corporation 「ヨウ素の力で低品位銅鉱石を資源化:独自の銅回収プロセスJXヨウ素法/Copper refining technology」 三菱重工業/Mitsubishi Heavy Industries,Ltd. 日英(JP・EN) 「三菱重工グループ SDGsへの取り組み/MHI GROUP SDGs initiatives」 日本アイ・ビー・エム/IBM Japan,Ltd. 「ブロックチェーン技術を活用した環境問題への取り組み/Efforts to Environmental Problems using IBMBlockchain Technology」 [その他] 日本知的財産協会 SDGsプロジェクトメンバー企業のSDGs関連活動/ JIPA SDGs PJ Members: its company activities on SDGs 武田薬品工業/Takeda Pharmaceutical Company Limited 「SDGs関連活動/Our Commitment to Environmental Sustainability for a BrighterFuture」 ユニ・チャーム/Unicharm Corporation カネカ/KANEKA CORPORATION RPXアジア/RPX Asia Corporation <Lecture summary> in English 6) 「技術とソリューション探求者を特定し結びつけるツールWIPO GREEN/The WIPO GREEN Platform as tool foridentifying and connecting technologies and solution seekers」 (15分, 15min) Mr. Peter Oksen(WIPO、Senior Program Officer for Climate Change and Food Security) <講演概要> WIPO GREENの目的は、実行可能な解決策としてイノベーションと環境技術を推進することにより、気候変動、食糧安全保障、環境といった地球規模の課題との闘いに貢献することにあります。この活動の中核的ツールの1つである技術とニーズからなるWIPOGREENのデータベースを、私たちは可能な限り実用的で効率の良いものにする方法を常に模索しています。現在、データベースは再構築され新しい機能が実装されております。 <Lecture summary> in English 7) 閉会挨拶/Closing remarks 一般社団法人日本知的財産協会 専務理事 久慈 直登/Mr. Naoto Kuji, Executive Managing Director of JIPA(5分, 5min) |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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