潮流 (No.128、2021.07.09)に「IPランドスケープへの期待度」と題して、馬場錬成氏が書かれています。IPランドスケープ(Intellectual Property landscape)の火付け役である日本経済新聞社の渋谷高広編集委員、KIT虎ノ門大学院の杉光一成教授、「この二人の活動を陰から支援していきたいと筆者は思っている。」としたうえで、辛口の指摘です。
https://www.hatsumei.co.jp/column/index.php?a=column_detail&id=366 「今話題になっているIPランドスケープは、すでに20年前に課題としてあげられていたことが分かる。しかし、この20年間、日本の知財文化は、何も進歩しなかった。だから渋谷、杉光氏らが立ち上がったのだろう。」 「気になるのは、IPランドスケープ推進協議会(http://ip-edu.org/iplsuishin)という団体の発足である。会員に日本を代表するような大手企業が名前が並んでいる。 日本でIPランドスケープが進展するのは結構だが、筆者には違和感がある。・・・・・知財戦略とは、誰かに言われてやる経営戦略ではない。まして企業が集まって相談したり情報交換してやるものでもない。そう考えると推進協議会とは何を目的に発足したものか。 IPランドスケープの実現に期待はするが、協議会のような機関を作って実効性があがらないのでは、20年前と同じ苦い結果にならないとも限らない。」 「・・・・・問題は経営母体である。トップを始め経営中枢にいる人たちがどれだけ現状を理解し、知財の本質と実際が分かっているのか。期待はするが結果が果たしてついていくかどうか、筆者はまだ疑問視している。」
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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