「社会課題の解決に向けたイノベーションとIPランドスケープ」と題する中村琢司氏(東洋製罐グループホールデイングス株式会社 取締役常務執行役員)知財管理誌 2021年6月号の巻頭言を拝読しました。
イノベーションを興すと言うと.「今までのやり方の延長じゃダメだ!」「もっと新しい視点を持たないと!」「過去の成功体験は捨てろ!」と考える方も多い中、「過去の成功体験を捨てるな。」が東洋製罐グループのイノベー ション戟略。という。 IPランドスケープの導入を2年前に決意し、結果、知財にあまり興味のなかった営業部門にも高い評価を得ているとのこと。 「経営課題そのものとなっている社会課題の解決のためのイノベーションをIPランドスケーブが強力にバックアップしていく。」という在り方は理想的な在り方のひとつだと思います。 社会課題の解決に向けたイノベーションとIPランドスケープ 知財管理Vol. 71 No.6 747(2021) http://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/mokuji/mokujinew.html 「氷結」を例にした立体商標の解説 2020.07.06 https://tokkyo-katsuyoujyuku.com/rittai_tm/ 東洋製罐株式会社は、「ダイヤカット缶」に関して、特許出願と意匠出願とを多数行っています。 つまり、東洋製罐株式会社は、自社の製品である「ダイヤカット缶」を多面的に知財で保護していると言えるでしょう。 一方、キリンホールディングス株式会社は、「氷結」「ダイヤカット」を商標登録しており(それぞれ、第5618273号、第5623785号)、「ダイヤカット缶」については、立体商標まで取得しています(第6127292号)。 キリンホールディングス株式会社も、自社の製品である「氷結」を、商標という手段だけとはなりますが、やはり多面的に知財で保護していると言えるでしょう。 個人的には、「氷結」の漢字2文字にセンスが光り、商品名と缶のデザインが素晴らしくマッチしていると感じています。 失敗検索からのリカバリー「海外で受賞したデザインの意匠をさがせ」 https://note.com/sakaimisato/n/n759e9d19f368 技術とデザインの知財管理 : 東洋製罐の事例 https://ci.nii.ac.jp/naid/120006777374
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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