昨日(5月5日)は、ChatGPT-4と商品アイデア検討のためのブレインストーミングを行い、「新しい価値を提供する緑茶飲料」で、独創的なアイデアを提案してもらった結果を報告しました。
ブレインストーミングによるアイデア創出・練り上げでは、①アイデアが出てこない(技術やユーザーに関する知識の不足)、②そんなの無理(自分たちの技術だけを頼りに実現不可能と判断してしまう)、③そんなの受け入れられない(新技術が開発されても過去のユーザー調査結果から否定されてしまう)、などの同一集団の思い込みによる気づきにくい阻害要因が存在しますが、ChatGPT-4の回答をみていると、①技術やユーザーに関する知識が豊富で、②実現可能性など全く無視し、③過去のデータなど無視した、提案が出てきているように感じますので、人間集団の思い込みを排したアイデア創出・練り上げには適しているような気がしました。 商品開発や技術開発におけるアイデア創出・練り上げでも、同じだと思い、今日は、ChatGPT-4に「緑茶飲料」開発のための新技術について提案してもらった結果を報告します。 すごいアイデアが出てくることを期待していると、期待外れになってしまいますが、アイデア会議での「たたき台」があればという程度の期待感であれば、結構使えるじゃないか、という感じになると思います。 質問の仕方にコツがありそうですが、やり取りを繰り返しているとフォーカスしていけそうな感じです。 以下、一部ですが、やり取りを掲載します。 Model: GPT-4 User 医薬品や食品の飲料の分野で最近10年間に実用化された新技術の中から、「緑茶飲料分野における新技術によって提供された緑茶飲料」開発のために必要な新たな技術を10個提案してください。 ChatGPT 過去10年間に実用化された新技術の中から、緑茶飲料分野における新技術によって提供された緑茶飲料開発のために必要な新たな技術を10個提案します。 1.冷水抽出技術: 緑茶の成分を効率的に抽出する方法として、低温での水抽出技術が開発されました。これにより、緑茶の栄養成分や風味を保ちつつ、苦みや渋みを抑えた飲料が作られます。 2.超音波抽出技術: 超音波を利用して緑茶の成分を高速・効率的に抽出する技術です。短時間で緑茶のフレーバー成分を引き出すことができ、生産効率の向上や品質の均一化に貢献します。 3.ナノ乳化技術: 緑茶のカテキンやポリフェノールをナノサイズに乳化する技術です。これにより、成分の吸収率が向上し、健康効果が高まります。 4.マイクロカプセル化技術: 緑茶成分をマイクロカプセルに封じ込めることで、緑茶の成分が徐々に放出される飲料を開発する技術です。これにより、持続的な健康効果が期待できます。 5.高圧処理技術 (HPP): 緑茶飲料に高圧処理を施すことで、酸化を防ぎ、緑茶の鮮度と栄養成分を維持する技術です。 6.3Dプリント技術: 緑茶エキスを3Dプリンタで印刷し、オリジナルの形状やデザインを持つ緑茶飲料を作成する技術です。 7.遠赤外線乾燥技術: 緑茶の葉を遠赤外線で乾燥させることで、成分が損なわれることなく、風味豊かな緑茶エキスを作成する技術です。 8.低温殺菌技術: 緑茶飲料を低温で殺菌することで、熱による成分や風味の変化を最小限に抑える技術です。 9.エキス固形分濃縮技術: 緑茶エキスの固形分を濃縮する技術で、省スペースでの保存や輸送が可能になります。濃縮されたエキスを使用することで、緑茶飲料の製造プロセスが効率化されます。 10.酵素処理技術: 緑茶の成分を特定の酵素で処理することで、緑茶飲料の風味や健康効果を向上させる技術です。例えば、苦みや渋みを減らすために、タンニン分解酵素を使用することができます。 これらの新技術を組み合わせて使用することで、緑茶飲料分野において、栄養価や風味の向上、生産効率の向上、持続的な健康効果の提供など、さまざまなメリットを享受できる緑茶飲料の開発が期待されます。 User これらの中で、緑茶飲料分野では使われていない技術はどれですか? ChatGPT 過去10年間に実用化された新技術の中で、緑茶飲料分野ではまだ一般的に使われていない技術は、「3Dプリント技術」です。3Dプリント技術は、主に製造業や建築業、医療業界などで利用されており、食品や飲料の分野ではまだ一般的には使用されていません。しかし、将来的には、3Dプリント技術を用いて緑茶エキスを印刷し、独自の形状やデザインを持つ緑茶飲料を作成することが可能になるかもしれません。このような独創的な緑茶飲料は、消費者の興味を引き、新たな市場を開拓するきっかけとなるでしょう。 User これらの中で、緑茶飲料分野では使われている技術はどれですか? ChatGPT これらの新技術の中で、緑茶飲料分野で既に一般的に使われている技術は以下のものが挙げられます。 1.冷水抽出技術: 低温での水抽出により、緑茶の栄養成分や風味を保ちつつ、苦みや渋みを抑えた飲料が作られます。 2.超音波抽出技術: 緑茶の成分を高速・効率的に抽出することができ、生産効率の向上や品質の均一化に貢献します。 3.ナノ乳化技術: 緑茶のカテキンやポリフェノールをナノサイズに乳化することで、成分の吸収率が向上し、健康効果が高まります。 4.マイクロカプセル化技術: 緑茶成分をマイクロカプセルに封じ込めることで、緑茶の成分が徐々に放出される飲料を開発することができ、持続的な健康効果が期待できます。 5.高圧処理技術 (HPP): 緑茶飲料に高圧処理を施すことで、酸化を防ぎ、緑茶の鮮度と栄養成分を維持します。 6.遠赤外線乾燥技術: 緑茶の葉を遠赤外線で乾燥させることで、成分が損なわれることなく、風味豊かな緑茶エキスを作成することができます。 7.低温殺菌技術: 緑茶飲料を低温で殺菌することで、熱による成分や風味の変化を最小限に抑えます。 これらの技術は、緑茶飲料の品質や風味の向上、健康効果の向上、製造プロセスの効率化などに寄与しており、現在の緑茶飲料市場において重要な役割を果たしています。 User エキス固形分濃縮技術、酵素処理技術も緑茶飲料分野では使われていない技術ですね? ChatGPT すみません、説明が不十分でした。確かに、エキス固形分濃縮技術と酵素処理技術も緑茶飲料分野で使用されている技術です。以下に、それらの技術についての説明を追加します。 1.エキス固形分濃縮技術: 緑茶エキスの固形分を濃縮することで、省スペースでの保存や輸送が可能になります。濃縮されたエキスを使用することで、緑茶飲料の製造プロセスが効率化されます。この技術は、緑茶飲料の製造や流通を効率化することで、緑茶飲料の品質向上やコスト削減に貢献しています。 2.酵素処理技術: 緑茶の成分を特定の酵素で処理することで、緑茶飲料の風味や健康効果を向上させる技術です。例えば、苦みや渋みを減らすために、タンニン分解酵素を使用することができます。この技術は、緑茶飲料の風味を改善し、消費者の好みに合わせた製品開発を支援しています。 従って、3Dプリント技術を除く、上記の9つの技術は緑茶飲料分野で既に使用されている技術です。これらの技術は、緑茶飲料の品質や風味の向上、健康効果の向上、製造プロセスの効率化などに寄与しており、現在の緑茶飲料市場において重要な役割を果たしています。 User 3Dプリント技術以外に、緑茶飲料分野では使われていない技術で、医薬品や食品の飲料の分野で実用化された新技術はありますか? ChatGPT 現在の緑茶飲料分野ではまだ一般的に使われていないものの、医薬品や食品・飲料分野で実用化された新技術として、以下の技術が挙げられます。 1.エディブルコーティング技術: 食品に直接食べられる薄い保護膜を施す技術で、酸素や水分、微生物から保護することができます。緑茶飲料においては、固形緑茶製品の開発や緑茶エキスの安定化に役立つ可能性があります。 2.超臨界抽出技術: 高圧・高温状態にある二酸化炭素を溶媒として使用し、効率的に成分を抽出する技術です。緑茶飲料分野ではまだ一般的でないが、緑茶エキスの抽出に活用できる可能性があります。 3.蛍光標識技術: 分子レベルで蛍光標識を利用して、成分の追跡や解析が可能になる技術です。緑茶飲料分野では、成分の吸収や代謝の研究に役立てることができます。 4.バイオセンサー技術: 生物学的な検出要素を利用して、特定の成分や物質を検出・測定する技術です。緑茶飲料分野では、品質管理や成分検査に活用できる可能性があります。 5.ゲノム編集技術(CRISPR-Cas9等): 遺伝子操作によって、特定の成分の生産や抗酸化作用を向上させる技術です。緑茶飲料分野では、遺伝子操作によって改良された緑茶品種の開発に活用できる可能性があります。 これらの技術は、緑茶飲料分野での利用がまだ一般的ではありませんが、今後の技術革新によって緑茶飲料の品質向上や新たな製品開発に貢献する可能性があります。
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情報の科学と技術2023 年 73 巻 5 号に掲載された「AI サービスを活用した知財情報解析を含む競合調査の提案」(パテント・インテグレーション株式会社 代表取締役 大瀬佳之 弁理士)は、ChatGPT等の生成AIと特許情報解析ツール組合せによる競合調査を提案しています。「従来,特定の大企業のみが実行可能であった大規模な情報収集,情報調査といったものが,AI ツールや特許情報解析ツールを組み合わせて活用することにより,中小企業,スタートアップ等でも実行可能になりつつある」という考えで、同感です。
AI サービスを活用した知財情報解析を含む競合調査の提案 情報の科学と技術 2023 年 73 巻 5 号 p. 187-191 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/73/5/73_187/_pdf/-char/ja 近年 ChatGPT を代表とする,AI ツールの様々な業務への適用が注目を浴びている。本稿では,競合調査において AI ツールと特許情報解析ツールを上手に組み合わせて活用することにより,高価な情報サービスを利用することなしに,効率的に充実した競合調査を実現する方法を提案する。競合調査は,知財戦略の立案や,企業の競争優位性の確保にとって重要である。従来,特定の大企業のみが実行可能であった大規模な情報収集,情報調査といったものが,AI ツールや特許情報解析ツールを組み合わせて活用することにより,中小企業,スタートアップ等でも実行可能になりつつあると考える。 思考の構造化-大瀬 佳之 氏(パテント・インテグレーション株式会社 代表取締役 Smart-IP株式会社 取締役兼CTO IPTech弁理士法人 特許事務部副部長・弁理士)- YouTubeチャンネル「野崎篤志のイーパテントチャンネル」2023-04-19 https://www.youtube.com/watch?v=0CXLjUcVd-0&t=3s 知財担当者のための競合調査フレームワークの提案 パテントVol. 75 No. 9 P.125 (2022) https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4060 知財担当のための特許情報を用いた俯瞰分析〜競合調査・分析/報告資料の作成方法について〜 22/4/2022 https://yorozuipsc.com/blog/5859706 昨年11月に単行本「付加価値のつくりかた」を出した、キーエンス出身の株式会社カクシン 代表取締役 CEO 田尻望 氏がゲストとして話している『ChatGPT時代の営業』(1回約30分 2回のシリーズ)は、前編が「ChatGPTに全フリする理由/エンジニア視点から見た営業とコンサル/組織の8割の人より賢い/人の仕事は「価値の確定」/アポ数50と8の営業の差/付加価値の高い営業の共通点」、後編が「ChatGPTを使った顧客分析・仮説設計・営業トーク作成/AI×人×付加価値創造=超トップビジネスパーソン化/キーエンスに追いつきやすくなる/マーケティグと商品企画の変化」という内容でした。
「ChatGPTが組織の8割の人より賢い」など、そういう視点でChatGPTの活用を考えるべきかもしれ。ないなあという新たな視点を示してくれています。 【ChatGPT時代の営業】ChatGPTを使った顧客分析・仮説設計・営業トーク作成/AI×人×付加価値創造=超トップビジネスパーソン化/キーエンスに追いつきやすくなる/マーケティグと商品企画の変化(約22分) PIVOT 公式チャンネル2023/05/02 https://www.youtube.com/watch?v=sPDfQo1zwmo <目次> 00:00 ダイジェスト 00:33 応用編 04:41 GPTで早さが格段に変わる 08:07 超トップビジネスパーソン化 09:26 付加価値生産性を向上させるために 16:07 GPTをマーケティングで活用する 18:30 AIと共存していく <ゲスト> 田尻 望|カクシン CEO 単行本「付加価値のつくりかた」 https://kanki-pub.co.jp/pub/book/details/9784761276362 キーエンス出身の著者が仕事の悩みをすべて解決する「付加価値のノウハウ」を体系化。 ChatGPT-4と商品アイデア検討のためのブレインストーミングを行いました。テーマは「新しい価値を提供する緑茶飲料」で、「独創的なアイデアを10個提示してください。」と打ち込むと、「新しい価値を提供する緑茶飲料の独創的なアイデア10個をご提案します。」と10個のアイデアを提案してきました。
また、『緑茶本来の力をこれまで以上に引き出した緑茶飲料という考え方をベースに、「新しい価値を提供する緑茶飲料」の独創的なアイデアを10個提示してください。』と打ち込むと緑茶本来の力を最大限に引き出すことを重視した、独創的なアイデアを10個提案します。」と返ってきました。 若い女性向けに、若い男性向けに、中高年の女性向けに、中高年の男性向けに、子供向けに、というふうに対象を特定していくと、それに対応した提案が返ってきました。もっとインパクトが欲しいと注文すると奇抜な提案がでてきました。 ブレインストーミングによるアイデア創出・練り上げでは、①アイデアが出てこない(技術やユーザーに関する知識の不足)、②そんなの無理(自分たちの技術だけを頼りに実現不可能と判断してしまう)、③そんなの受け入れられない(新技術が開発されても過去のユーザー調査結果から否定されてしまう)、などの同一集団の思い込みによる気づきにくい阻害要因が存在しますが、ChatGPT-4の回答をみていると、①技術やユーザーに関する知識が豊富で、②実現可能性など全く無視し、③過去のデータなど無視した、提案が出てきているように感じますので、人間集団の思い込みを排したアイデア創出・練り上げには適しているような気がします。 以下、一部ですが、やり取りを掲載します。 新しい価値を提供する緑茶飲料 Model: GPT-4 User あなたと商品アイデア検討のためのブレインストーミングを行いたいと思います。テーマは「新しい価値を提供する緑茶飲料」です。独創的なアイデアを10個提示してください。 ChatGPT 新しい価値を提供する緑茶飲料の独創的なアイデア10個をご提案します。 1."モーメント緑茶" - ストレス解消効果があるアロマオイルやハーブを配合した緑茶飲料。リラックスしたい時に最適です。 2."ダイエット緑茶" - 体重管理やダイエットに役立つ成分(L-カルニチンやガルシニアカンボジア抽出物など)が配合された緑茶飲料。 3."緑茶スムージー" - 緑茶とフルーツやヨーグルトをミックスした、栄養価が高く美味しいスムージータイプの緑茶飲料。 4."緑茶ラテ" - 特製の緑茶エキスとミルクを組み合わせた、クリーミーで風味豊かな緑茶飲料。 5."緑茶ショット" - 濃縮緑茶エキスを使用し、手軽に緑茶の健康効果を摂取できるショットタイプの飲料。 6."緑茶ゼリードリンク" - 緑茶とゼリーの相性を活かした、楽しく飲める新食感の緑茶飲料。 7."炭酸緑茶" - 緑茶に炭酸を加えた、爽快感あふれる緑茶飲料。暑い夏にぴったりです。 8."緑茶プロテイン" - 緑茶エキスに高品質なプロテインを配合した、筋トレやダイエットに適した機能性緑茶飲料。 9."オーガニック緑茶" - 厳選されたオーガニック栽培の緑茶葉を使用し、環境に配慮した緑茶飲料。 10."緑茶エナジードリンク" - 緑茶エキスにカフェインやビタミンをプラスした、エナジーを補給する機能性緑茶飲料。 これらのアイデアは、新しい価値を提供する緑茶飲料の市場において、競合他社と差別化された商品開発につながることでしょう。お試しください。 User 緑茶本来の力をこれまで以上に引き出した緑茶飲料という考え方をベースに、「新しい価値を提供する緑茶飲料」の独創的なアイデアを10個提示してください。 ChatGPT 緑茶本来の力を最大限に引き出すことを重視した、独創的なアイデアを10個提案します。 1."超高圧抽出緑茶" - 超高圧抽出法を用いて、緑茶のカテキンやアミノ酸などの成分をこれまで以上に抽出し、高い栄養価を持つ緑茶飲料。 2."冷凍真空緑茶" - 真空凍結乾燥法を用いて、緑茶の鮮度と栄養成分を長期間保持できる新しいタイプの緑茶飲料。 3."発酵緑茶" - 緑茶葉を特殊な発酵プロセスを経て製造し、緑茶の抗酸化作用や消化促進効果を高めた発酵緑茶飲料。 4."緑茶葉のエイジング" - 熟成させた緑茶葉を使用することで、独特の風味と緑茶本来の力を引き出した高級感あふれる緑茶飲料。 5."ナノカプセル化緑茶" - 緑茶成分をナノカプセル化し、効率的に体内に吸収されるように改良した緑茶飲料。 6."緑茶エキス精製技術" - 高度な精製技術を用いて、緑茶の有効成分を高濃度に抽出し、より効果的な緑茶飲料を開発。 7."緑茶ハイブリッド" - 緑茶の異なる品種を組み合わせることで、新しい風味や効果を生み出す独自の緑茶飲料。 8."マイクロ泡緑茶" - 超微細な泡を作り出す技術を利用して、緑茶成分がより効率的に体内に吸収される緑茶飲料。 9."遠赤外線焙煎緑茶" - 遠赤外線を用いた焙煎法で緑茶葉を仕上げることで、緑茶成分がより豊富になった緑茶飲料。 10."遺伝子編集緑茶" - 遺伝子編集技術を用いて、緑茶のカテキンやアミノ酸などの成分を増加させることで、緑茶本来の力をより引き出した緑茶飲料。 これらのアイデアは、緑茶本来の力を最大限に引き出すことを目的とした新しい価値を提供する緑茶飲料を開発するためのインスピレーションになるでしょう。これらの独創的な商品は、市場に新たなトレンドを生み出し、緑茶飲料業界をリードする存在になる可能性があります。 クラフトビール大手のヤッホーブルーイングは4月27日、対話型人工知能「ChatGPT」の導入を見据えた検証作業を進めると発表しました。
クラフトビールの開発やマーケティングなど幅広い分野で、ChatGPTの活用を検証するとのことです。 こうした取り組みが今後広がるでしょう。 ヤッホーブルーイング、ChatGPT導入へ 開発・マーケなど検証 2023.05.01 https://news.nissyoku.co.jp/news/oka20230427012213886 ChatGPT全社導入に向けた検証プロジェクトを始動 2023-04-27 https://yohobrewing.com/news_release/chatgpt/ クラフトビールのレシピ開発や業務効率化への活用を検証 社内利用ガイドラインの整備へ 株式会社ヤッホーブルーイングでは2023年5月上旬ごろより約1カ月間、ChatGPTの検証プロジェクトを実施します。年内の全社への導入を見据えて、社内有志9名の社員が、クラフトビールの開発・マーケティング・広報・営業・通販・物流・顧客対応など幅広い分野でChatGPTの活用を検証します。 年内の全社導入を見据えて有志9名の社員が集まり幅広い分野で検証 全社からChatGPTの具体的な活用事例のアイデアを持つ社員9名が集まり、約1ヶ月の期間で具体的な活用事例を創出するとともに、ChatGPTの得意・不得意な領域を検証します。現実的な環境検討の元データを収集するとともに、効果的な利用方法のガイドライン整備を行い年内の全社導入を目指します。 検証イメージ 分野 検証アイデア 製造 クラフトビールのレシピ開発サポートと効率化、醸造技術の情報収集、論文要約 マーケティング リサーチや分析の精度とスピード向上、クリエイティブ制作プロセスのアップデート 広報 情報収集の効率化、ニュースリリースや記事作成の効率化、危機管理の検証 営業 営業活動のメンター化、取引先への優良な情報提供 物流 販売計画/流通加工計画などの最適化、倉庫業務改善の情報収集、外国人スタッフ向けの外国語翻訳 通販 EC運営の効率化、ECサイト制作、SEO対策 顧客対応 問い合わせ対応の自動化、メール(テンプレ)やお知らせ文の作成/修正 ChatGPTに入力した情報は学習データに再利用されるため、機密情報の漏洩リスクがあり法人では利用することが難しい状況でした。しかし、GPT-3.5以降から、ChatGPT API経由で送信した情報に限り”学習データとして再利用しない”ように規約が更新されました。今回、ChatGPT APIを利用した法人向けのサードパーティ製(対象製品の開発元・販売元ではない第三者による関連製品)ChatGPTを活用することで、情報漏洩のリスクを最小限に抑えて検証を始めます。 ChatGPTは自然言語を理解し生成する能力があり、コンテンツ制作や対話システムなど幅広い用途で利用されています。しかし、製造業の商品開発への応用例はあまり知られていません。
製造業の商品開発では、ブレインストーミングによるアイデア創出・練り上げが重要です。しかし、①アイデアが出てこない(技術やユーザーに関する知識の不足)、②そんなの無理(自分たちの技術だけを頼りに実現不可能と判断してしまう)、③そんなの受け入れられない(新技術が開発されても過去のユーザー調査結果から否定されてしまう)、などの同一集団の思い込みによる気づきにくい阻害要因が存在します。 ChatGPTをアイデア創出・練り上げのツールとして活用することで、こうした同一集団の思い込みに起因する阻害要因を排除し、新たな商品開発の議論を活発化させることができます。 5月2日に静岡放送(SBS)で放送されたニュース『「AIに任せられる仕事はAIに」広がるチャットGPT 業務効率化・商品開発…注意点も多く』では、ChatGPTを商品開発に取り入れた企業として、創業116年の丸七製茶が紹介されました。 「(日本茶の)消費が伸び悩んでいる中で、小容量化やティーバッグなど新しいユーザー獲得に繋がる取り組みが必要ではないか」といったChatGPTのコメントを商品開発に反映させたとのことです。また、「ティーバッグは安価なイメージがあるため、そのイメージを変える取り組みが必要だ」という意見も取り入れられました。 今後、このような事例が増えることが期待されます。 5月2日に静岡放送(SBS)で放送されたニュース『「AIに任せられる仕事はAIに」広がるチャットGPT 業務効率化・商品開発…注意点も多く』 https://www.youtube.com/watch?v=pXU7Bn1SaIA <丸七製茶 鈴木成彦社長> 「こちらが『前代未聞』というティーバッグです。1万2000円で販売しています。チャットGPTのコメントを反映させて商品化したもの」 丸七製茶が2022年12月から販売している超高級ティーバッグ「前代未聞」。これまで販売したことのなかった1万円を超えるティーバッグですが、チャットGPTのコメントが商品化の決め手になりました。 <丸七製茶 鈴木成彦社長> 「(日本茶の)消費がなかなか思うように伸びていない中で、小容量化やティーバッグといった新しいユーザーの獲得につながるような取り組みをすべきではないかと。チャットGPTがティーバッグは安価なイメージがあるので、そのイメージを変えていく取り組みが必要だと」 丸七製茶ではチャットGPTの意見を踏まえた商品を続々と開発中です。 知財管理 Vol. 73 No. 4 P.418 (2023)に掲載された株式会社イーパテント 代表取締役社長/知財情報コンサルタント 野崎篤志氏の論説「特許スコアリング・レイティングの活用方法」が、イーパテントのホームページにアップされており、全文をダウンロードできます。
特許価値評価においては、自社における評価を重視する伝統的な考え方に加え、客観的な評価を重視する考え方が採用されてきています。今回の論文は、特許価値評価における特許スコアリングの位置づけ,上市されている各種特許スコアリング・ツールの整理とスコアリング算出の考え方について整理した上で,特許スコアリングの活用場面として特許ポートフォリオの棚卸,自社ポジショニングおよび重要特許の把握を取り上げています。 併せて、特許スコアリングを利用する際の留意点についても注意を促している点も重要な指摘です。 代表・野崎篤志が『知財管理誌』に「特許スコアリング・レイティングの活用方法」を寄稿2023-05-01 http://e-patent.co.jp/2023/05/01/jipa2023_april/ 特許スコアリング・レイティングの活用方法 知財管理 Vol. 73 No. 4 P.418 (2023) http://e-patent.co.jp/wp/wp-content/uploads/2023/05/%E7%9F%A5%E8%B2%A1%E7%AE%A1%E7%90%86%E8%AA%8C-%E7%89%B9%E8%A8%B1%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%82%A2%E3%83%AA%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%83%BB%E3%83%AC%E3%82%A4%E3%83%86%E3%82%A3%E3%83%B3%E3%82%B0%E3%81%AE%E6%B4%BB%E7%94%A8%E6%96%B9%E6%B3%95.pdf 抄 録 特許スコアリングは知財情報を経営・事業に活かすIPランドスケープやコーポレートガバナンス・コードへの対応をはじめとして,様々な場面への活用が期待されている。本稿では特許価値評価における特許スコアリングの位置づけ,上市されている各種特許スコアリング・ツールの整理とスコアリング算出の考え方について整理した上で,特許スコアリングの活用場面として特許ポートフォリオの棚卸,自社ポジショニングおよび重要特許の把握を取り上げた。最後に,特許スコアリングを利用する際,事業貢献の視点,業種・業界構造による出願特性,ノウハウの重要性,被引用回数の有効性および評価対象技術の新規性に留意すべきであることを述べる。 目 次 1. はじめに 2. 特許価値評価とスコアリング 2.1 特許価値評価における大前提 2.2 特許価値評価の種類とスコアリングの位置づけ 2.3 特許スコアリングとその考え方 3. 特許スコアリングの活用場面と使い方 3.1 特許スコアリングの活用場面 3.2 特許ポートフォリオの棚卸(権利維持・放棄の検討) 3.3 技術動向分析・競合他社分析における自社ポジショニングおよび重要特許の把握 3.4 その他の活用場面 4. 特許スコアリングを利用する際の留意点 4.1 事業貢献の視点 4.2 業界・業種構造による出願特性 4.3 ノウハウの重要性 4.4 被引用回数の有効性 4.5 評価対象技術の新規性 5. おわりに #特許価値評価 レイティング・スコアリングの考え方-イーパテ®お昼のミニ講座 Vol.19 野崎篤志のイーパテントチャンネル-調査・分析系中心- 2022/11/16 にライブ配信 https://www.youtube.com/watch?v=jjlGEOnn_Lk 今回は「特許価値評価-レイティング・スコアリングの考え方」です。 2021年6月のコーポレートガバナンス・コード改訂で「知的財産への投資」について投資家向けの情報発信・開示が求められるようになった影響もあり、最近統合報告書などで特許価値評価について掲載する企業が散見されます。 今回は最近の開示事例-旭化成や帝人、東亜合成など-を踏まえて特許価値評価におけるレイティング・スコアリングの考え方・捉え方について解説していきます。 5月1日、東京大学大学院工学系研究科 松尾豊 教授が理事長の日本ディープラーニング協会(JDLA: Japan Deep Learning Association)が、「生成AIの利用ガイドライン」を生成AIの活用を考える組織がスムーズに導入できるように、利用ガイドラインのひな形を「生成AIの利用ガイドライン」として策定し、公開しました。
このひな形を参考に、それぞれの組織内での活用目的等に照らして、適宜、必要な追加や修正を加えて使用することを想定していて、「最低限、定めておいたほうが望ましい」と思われる事項を中心に作成したということです。 「企業がChatGPTを利用する上では大きく分けて、自社内オンプレミスで利用する場合、生成AI事業者が提供しているサービスを利用する場合、事業者が生成AI事業者が提供しているAPIで作成したサービスを利用する場合、の3パターンがあります。入力するデータの懸念として、個人情報や秘密情報を入力してしまう、他人の著作物を入力してしまうといった懸念や、出力されたものの権利など、3つの観点でリスクがそれぞれ異なるため、自社が使おうとしているものがどのパターンなのか把握することが重要です」ということで、 各企業の利用パターンでリスクの内容は異なってきますが、利用ガイドラインの内容は「データ入力に際して注意すべき事項」「生成物を利用するに際して注意すべき事項」という2パートで構成されています。 ポイントが明確になっているので、【簡易解説付】版がおすすめです。 JDLAが「生成AIの利用ガイドライン」を公開、企業の活用を促進 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/news/18/15110/ 日本ディープラーニング協会(JDLA)「生成AIの利用ガイドライン」 https://www.jdla.org/document/?utm_source=direct&utm_medium=event 生成AIの活用を考える組織がスムーズに導入を行っていただけるように、利用ガイドラインのひな形を策定し、公開します。 このひな形を参考に、それぞれの組織内での活用目的等に照らして、適宜、必要な追加や修正を加えて使用ください。 ※今回、示したものは最初のバージョンですが、今後、フィードバックをいただきながら、改訂していく予定です。 ※『生成AIの利用ガイドライン』に関するご意見やご感想はこちらよりお寄せください。 ※2023年5月1日に開催した、本資料公開に関する記者発表会の模様もJDLA公式YouTubeチャンネルにて公開中です 生成AIの利用ガイドラインの作成にあたって 生成AIの利用ガイドライン【条項のみ】(2023年5月公開) 生成AIの利用ガイドライン【簡易解説付】(2023年5月公開) 日本ディープラーニング協会(JDLA)「生成AIの利用ガイドライン」公開 記者発表会 https://www.youtube.com/watch?v=ULYBJQm7vXQ 2023/05/01 にライブ配信(約57分) JDLAは、企業や⾃治体における⽣成AI利活用のためのガイドラインの雛形を作成し、一般公開いたします。 本イベントでは、「⽣成AIの利用ガイドライン」公開の背景や本ドキュメントの内容について、発表させていただきます。メディアの皆様に向けて開催いたしますが、イベントの様子はこちらにて公開し、どなたでもご視聴いただけます。 ▼「⽣成AIの利用ガイドライン」の配布について また、本資料は、本イベント開始時刻(2023年5月1日 11時)より、JDLAサイトにて公開し、どなたでもダウンロードいただけます。是非多くの方にご活用いただけましたら幸いです。 https://www.jdla.org/document/?utm_source=direct&utm_medium=event [イベント概要] ◇⽇時: 2023 年5 ⽉1 ⽇(⽉) 11:00〜12:00 ◇出席者: 松尾豊、柿沼太⼀、井﨑武⼠ ◇概要: 1. ご挨拶 2.「⽣成AI の利⽤ガイドライン」公開の背景について 3.「⽣成AI の利⽤ガイドライン」の内容について 4. 質疑応答 企業・組織でのChatGPT利用ガイドライン雛形(テンプレート)が公開!松尾教授率いるJDLAが5月1日に作成 リモートワーク研究所【リモ研】 https://www.youtube.com/watch?v=V69Uv8isuwQ パテントVol. 76 No. 3 P71(2023)に掲載されている加島広基弁理士、押谷昌宗弁理士の「スタートアップ経営者と知財をざっくばらんに語る夕べ」は、お二人が主催されているオンラインイベント(YouTube チャンネル「知財実務オンライン」の特別編第 9 回、2022/6/17 配信:無料アーカイブも視聴可能、約1時間46分)の内容をダイジェストしたものです。
以下の6つの質問に対するスタートアップ経営者3名からの回答とフリーディスカッションから得られた知見が紹介されていて、参考になります。 知財との最初の出会いは?会社で知財に取り組むようになったきっかけは? 知財で何かトラブルに巻き込まれたことは?逆に知財に力を入れていたことにより助かったと思う場面は? 知財への取り組みは面倒?利益を直接生まないのに費用ばかりかかる? 弁理士/弁護士等の専門家からどのようなアドバイスがあると事業に役立つ? 社内に専門家がいないとき、外部の専門家とはどのように付き合っていた? 1 人目の知財担当者を採用するとしたら、どのような状況/フェーズか? (特別編第9回)知財実務オンライン:「スタートアップ経営者と知財をざっくばらんに語る夕べ」 https://www.youtube.com/watch?v=TqfBdUdfnok スタートアップ経営者と知財をざっくばらんに語る夕べ https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4156 要 約 スタートアップ界隈に知財の重要性が広まりつつある中で、様々なところでスタートアップ経営者に知財活動を語ってもらうイベントが増えている。これらのイベントは特許庁や日本弁理士会が主催/共催していることが多く、知財面からみたスタートアップ支援についての話が多い。そこで、スタートアップの経営者の視点から、事業全体における知財の位置づけや知財をどのように捉えているかについて、忌憚のないお話を伺いたく、3 名のスタートアップ経営者をお招きして「スタートアップ経営者と知財をざっくばらんに語る夕べ」と称するオンラインイベントを開催した。本稿では、6 つの質問に対するスタートアップ経営者からの回答とフリーディスカッションから得られた知見を紹介する。 目次 1.はじめに 2.スタートアップ経営者の紹介 3.質疑応答 3.1 知財との最初の出会いは?会社で知財に取り組むようになったきっかけは? 3.2 知財で何かトラブルに巻き込まれたことは?逆に知財に力を入れていたことにより助かったと思う場面は? 3.3 知財への取り組みは面倒?利益を直接生まないのに費用ばかりかかる? 3.4 弁理士/弁護士等の専門家からどのようなアドバイスがあると事業に役立つ? 3.5 社内に専門家がいないとき、外部の専門家とはどのように付き合っていた? 3.6 1 人目の知財担当者を採用するとしたら、どのような状況/フェーズか? 3.7 知財への取り組みを躊躇しているスタートアップ経営者に向けての一言 4.その他のコメント 5.まとめ 4月26日に行われた、セミナー「ChatGPTの活用を見据えたAIによる特許書類作成の戦略的な活用方法」(【講師】白坂 一 弁理士、約1時間10分)がYouTubeにアップされています。
リーガルテックの歴史から、AIを活用した特許調査、特許評価、特許作成の3つの観点から解説されています。 AI Samuraiは、AIを活用した特許調査、特許評価、特許作成のツールとして、評価が高くなってきていますが、さらに、近いうちに、AI SamuraiにChatGPTが組み込まれ、性能がアップするということで、期待しています。 「ChatGPTの活用を見据えたAIによる特許書類作成の戦略的な活用方法」 https://www.youtube.com/watch?v=zQybCFT5Alc AI(人工知能)の登場によって、企業の特許業務や特許戦略にはどのような変化が起こるのか。AIによって、特許作成の業務が肩代わりされていく時代が到来したとき、知財の専門家である、企業の知的財産部の方々や弁理士は、どのような仕事振りが求められるのか。経済産業省グレーゾーン解消制度において、AIによる特許作成は、”適法”の見解を得たことにより、特許戦略は、短期的には変化が無いように見えても、長期的には大きく変わる可能性がある。AIによる特許作成の業務の効率化は言うまでもなく、業務の品質向上と、特許戦略にどのように変化していくのか。Chat GPTの活用を見据え、新たな特許戦略の策定のきっかけになることを狙いとします。 Chat GPT時代の到来によって、いままで、リーガルテックに興味がなかった方も、興味を持って聴いていただけると思います。 そのうえで、リーガルテックの歴史から、AIを活用した特許調査、特許評価、特許作成の3つの観点から解説します。 さらに、AIによる特許作成の実現によって、特許戦略は大きな変化が起こることが予想されます。Chat GPT到来によって、特許の世界が大きく変わることを感じていただけると思います。 【講師】 白坂 一(しらさか はじめ) 氏 弁理士法人白坂 SHIRASAKA Patent Attorney Corporation 【略歴】 博士(知識科学)、弁理士、国家試験知的財産管理技能検定委員、 弁理士法人白坂 創業者、経済産業省Healthcare Innovation Hubアドバイザー 防衛大学校 理工学部 卒業。機械学習による画像処理の研究で横浜国立大学院 環境情報学府 博士前期課程修了。 AIと人間の進歩性に関する協働に関する研究で、北陸先端科学技術大学院大学 先端科学技術研究科 博士後期課程修了。富士フイルム知的財産本部に8年間在籍。 2011年、白坂国際特許事務所(現 弁理士法人白坂)を設立、米ナスダック上場のビッグデータ解析企業の関連会社の社長を兼任。2015年に株式会社AI Samurai(旧ゴールドアイピー)を創業。 収録日:2023年4月26日 プログラム ※変更の可能性があります 1.リーガルテックと知財戦略 2. IP Landscapeと特許AI評価 3.AIによる特許作成 4. グレーゾーン解消制度 5.攻めの特許戦略 特許は質よりも量!? 6. 守りの特許戦略 AIを用いた知財保険 7. Chat GPT時代のAIによる特許作成の進化 |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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