IPジャーナル第23号に、「リコーにおけるIPランドスケープの取り組み」が紹介されていました。
リコーグループは、複写機やプリンタなどのOAメーカーからデジタルサービスの会社への大きな事業転換を進めており、この事業転換に合わせて知財戦略も変化させています。IPランドスケープの取り組みがこの知財戦略の変化の中核のひとつであることがよくわかります。 「IPランドスケープの自己評価」について一部開示されていることも参考になります。
図3 リコーグループの知財戦略
図5 ステークホルダーマップ 図6 知財情報解析の取り組み事例 図7 解析メニュー 図8 IPランドスケープの自己評価
図10 科学研究費からの将来有望領域の探索 図11 lPランドスケープの進化した取組み IPジャーナル 第23号 (第15回)リコーにおけるIPランドスケープの取り組み 石島 尚 株式会社リコー プロフェッショナルサービス部 知的財産センター(エキスパート) http://fdn-ip.or.jp/ipjournal/latest.php リコーグループは、複写機やプリンタの提供を通じてお客様のオフィスでのデジタル化をお手伝いしてきた。人々の生活や働き方が大きく変化している中、OAメーカーからデジタルサービスの会社への事業転換を進めている。さらにその先の未来を描き、2036年ビジョン「"はたらく"に歓びを」作り出す会社になるための挑戦も行っている。本稿では、リコーグループのIPランドスケープの取り組みを、このような事業転換に合わせて変化させている知財戦略と共に紹介する。 リコーグループ 知的財産への取り組み https://jp.ricoh.com/technology/rd/ip リコーグループは、技術開発の成果である知的財産を重要な経営資産のひとつと捉えています。事業戦略、技術戦略に基づく価値ある知的財産の創出を奨励すると共に、事業の保護と成長に貢献する知的財産の獲得と活用に取り組んでいます。 知的財産の獲得状況 日本公開特許件数 2,140件(2021年度) 日本保有特許件数 15,372件(2022年3月末現在) 海外保有特許件数 22,105件(2022年3月末現在) 活動内容 活動体制 知的財産活動を支える組織能力向上への取り組み 知的財産情報解析の取り組み 開放特許への取り組み 社会貢献 知的財産活動を通じたSDGsへの貢献 マテリアリティに対する取り組み事例 WIPO GREENへの参画 表彰 リコー グループ統合報告書2022 https://jp.ricoh.com/-/media/Ricoh/Sites/jp_ricoh/about/integrated-report/pdf2022/all_J_spread.pdf?rev=81aa6d290ef3408397316c8ba9d3323e 知的資本 デバイスの開発力や共創プラットフォーム(RSI)、 さらには社内実践で培ったノウハウが強み これまで培ってきたエッジデバイスの技術力(画像処理技術、光学技術)や開発力、生産能力は、デジタルサービスの会社としてお客様の“はたらく”をデータ化するエッジデバイスを提供する上で大切な力です。共創プラットフォーム(RICOH Smart Integration; RSI)の強化によりデジタルとデータの利活用を促進します。 デジタル技術を活用した業務プロセス改革を間接業務だけでなく開発、生産などの現場も含め全社で実践するなど自ら培ったノウハウのもと、お客様のオフィスの生産性向上に長年貢献してきました。 事業戦略、技術戦略に基づく価値ある知的財産の創出を奨励するとともに、事業成長に貢献しうる知的財産の獲得と活用に取り組んでいます。 ・特許保有権利数 約40,000件 ・研究開発費 967億円 スタートアップ連携にかかるリコー、デンソーの事例 14/12/2022 https://yorozuipsc.com/blog/4460174 リコー対ディエスジャパン 再生トナーカートリッジ訴訟 21/11/2022 https://yorozuipsc.com/blog/7082333 リコーにおけるIPランドスケープの取組と課題 9/11/2021 https://yorozuipsc.com/blog/ip7661624 リコーのビッグデータ解析の取組 15/6/2021 https://yorozuipsc.com/blog/8061275 リコーのIPランドスケープ 21/5/2021 https://yorozuipsc.com/blog/ip1839990
0 Comments
Leave a Reply. |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
カテゴリー |