12月5日に行われた「知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会」(第16回)の資料の「2.大企業とスタートアップ等との連携の在り方」では、
「企業は、環境変化に対して、その企業価値を向上するための経営改革ストーリーが求められる。そのために、スタートアップ等に対して、経営資源の切り出し等を含む大胆な連携を実施し、スタートアップの成長につなげるとともに、大企業自身の変革を推進する必要がある。」とし、「大企業が、自らの知的財産・人材等の経営資源をスタートアップに切り出す場合等の情報開示・ガバナンスの在り方について検討を行」っています。 また、「事業会社のベンチャー(スタートアップ)企業への無理解が、Win-Winのベンチャー(スタートアップ)連携を阻んでいるという見方も存在。」としています。 そして、「スタートアップ等との連携においては、自社における事業構想に対して外部資源を調達するオープンイノベーションに限らず、自社の経営アセットをスタートアップ等に提供した上で、それらを外部でスピーディーに事業として育成して社会につないでいく「スタートアップ・ファースト」型の拡大が求められるのではないか。」としています。 そのうえで、「国内における先進企業では、CVCの設立等による「資金提供」に限らず、自社の企業文化変革や探索領域の事業化等において、戦略的な仕組み化を進め、人材・知財・資金および自社のビジネス・エコシステムのSUに対する提供を行い、SUの競争力強化と自社の新事業創造力を高めている。」とし、「経営トップ主導で大胆に経営資源を提供し、将来の事業領域を創出」しているリコーと、「探索領域における技術をカーブアウトすることで、非連続な将来事業を展開」しているデンソーの例を紹介しています。 「知財投資・活用戦略の有効な開示及びガバナンスに関する検討会」(第16回)議事次第 令和4年12月 5日(月)15:00~17:00(Web開催) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/tousi_kentokai/dai16/gijisidai.html 事務局説明資料 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/tousi_kentokai/dai16/siryou3.pdf 1.知財・無形資産の有効なマネジメントにおいて求められるKPIの在り方 2.大企業とスタートアップ等との連携の在り方 3.中小企業における知財・無形資産投資の加速に向けて TRIBUS(トライバス)-リコーのアクセラレータープログラム https://accelerator.ricoh/ Beyond Next Venturesとデンソー、医療IoT新会社「OPExPARK」を設立 https://www.denso.com/jp/ja/news/newsroom/2019/20190905-01/
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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