(第12回)知財実務オンライン:「IPランドスケープって何ですか?AIツールでどこまで特許調査・分析できるんですか?」(ゲスト:株式会社イーパテント 代表取締役社長 野崎 篤志)を視聴しました。
「IPランドスケープ」ブームに関しては、やや辛口、「AI」に関しては、ちょっと期待しすぎ、の感じがしました。 下記にアクセスすると、アーカイブ動画を無料で視聴できます。 https://www.youtube.com/watch?v=MpKqxeU-gUQ 「知財実務オンライン」は、2020年6月から、様々な知財のテーマについてゲストを招きながらオンラインセミナーのライブ配信&アーカイブ動画の公開を行っています。マクスウェル国際特許事務所 パートナー弁理士 加島 広基さんと、特許業務法人IPX 代表弁理士CEO 押谷 昌宗さんが運営されています。 8月27日に、第12回として「IPランドスケープって何ですか?AIツールでどこまで特許調査・分析できるんですか?」というテーマで、株式会社イーパテント 代表取締役社長 野崎 篤志さんが登壇されました。 Part1が「IPランドスケープって何ですか?」、Part2が「AIツールでどこまで特許調査・分析できるんですか?」でした。 以下、私のメモ書きです。 Part1「IPランドスケープって何ですか?」 日本語でいう「IPランドスケープ」は、特許情報とマーケット情報などの特許以外の情報を総合的に分析して事業戦略・マーケティング戦略・R&D戦略へ活かす取り組み(個別具体的な手法ではない)。 知財(特に特許)情報活用の歴史は、大きく分けると3段階 1970年代:特許情報活用の黎明期 2000~2010年代:経営戦略の三位一体 経営・事業に資する知財(1.データベースの整備 2.分析ツールの発達) 2017年~IPランドスケープ(1.知財の戦略的価値 2.第3次AIブーム) IPL(知財)情報分析を組織へ定着させるためには、組織レベルと個人レベルの取組みが必要。即効性のある方法はない。 組織レベルでは、 ●分析・データ分析の重要性を理解してもらう(残念ながら 痛い思いをしないと理解できない・・・) ●仲間・シンパをつくる(旭化成・中村部長) 個人レベルでは、 ●MBA(単科講座含む)で知財以外の人に交じって、事業 戦略・マーケティングなどについて学ぶ ●分析の考え方について学ぶ(≠表層的な手法) まとめ ●IPランドスケープは昔から続いている課題を表現した日本語 ●分析ツール・手法も必要だが、重要なのはデータ・分析重視の組織文化 Part2「AIツールでどこまで特許調査・分析できるんですか?」 AIツールは、アルゴリズム x 教師データ、アルゴリズム x 入力文章なので、 教師データ、入力文章次第。 ●AIツールで人間の調査・分析作業がなくなるわけではない ●AIツールの特性を考慮して、調査・分析業務に用いる ●人間が注力すべき作業は上流工程と下流工程
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著者萬秀憲 アーカイブ
February 2025
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