NTT Comはエクサウィザーズとともに、業務に特化した20種のAIエージェントを活用した業界別ソリューションの提供を2025年6月19日から開始しました。
本ソリューションでは、業務を理解したAIエージェントに、業界知識やルールなどのデータを掛け合わせることで、業務プロセスに組み込んで活用できる生成AIを実現しています。さらに、ベースとなるAIエージェントに個社の業務仕様に合わせたカスタマイズを加えることで、コストや開発期間を最小限に抑えながら業務の即戦力として活用することができるとのことです。 業界別ソリューションの事例として、「製造業における知財文書作成の支援」が挙げられています。 『業界別ソリューション② ■業務シーン 製造業における知財文書作成の支援 ■知財文書作成エージェントの流れ 業務ヒアリングエージェントへアイデアを入力し、対話しながら特許となりうるポイントを整理。 社内ナレッジエージェントや外部情報リサーチエージェントで、社内知財アイデアや出願済特許の情報を収集。 文書作成エージェントにて特許出願に必要な出願書類を作成。』 説明資料の中の画面は、<画面イメージ 知財文書作成エージェントが特許となりうるポイントを整理>と説明されており、「特許明細書自動作成システム」というテーマが実行中の画面が示されています。 そして、画面には、「アイデアをまとめた音声データから、特許明細書の作成を行うシステムを開発しようとしています。明細書を1ステップで作成するのではなく、複数のステップに分解し、それぞれのステップを人、システム、AIエージェントに担当させる仕組みを持つシステムです。」と書かれています。 さらに、「知財文書作成業務をステップに分解し順に実行」という説明がある部分には、「特許化できるポイントの決定」「明細書の自動作成」「明細書の出力」・・・とステップが記載されており、「特許出願に必要な観点を理解した業務ヒアリングエージェントが人と対話しながら特許化できるポイントを整理」という説明がある部分では「特許化できるポイント(知財観点から) 1.段階的処理アーキテクチャー:・・・・、2,音声データからの構造化抽出技術:・・・・、3.ハイブリッド協調システム:・・・・、4.特許要件適合性評価機能:・・・・、5.適応型プロセス最適化:・・・・、 これらのポイントは、技術的な新規性と進歩性を持ち、具体的な実装方法を示すことで特許化の可能性が高いと考えられます。・・・・」と記載されています。 ドコモグループの知財担当者が関わって作られたソリューションですので、かなり良いものになっていると予想されます。現在は、スタートアップやベンチャーが提供しているツールが出始めている段階ですが、NTT Comの参入により、知財分野でのAI活用がさらに加速化されるでしょう。 日本初、AIエージェントを搭載した特許支援プラットフォーム「Tokkyo.Ai」の提供を2025年6月から開始したリーガルテック株式会社、トヨタテクニカルディベロップメント株式会社(トヨタ自動車株式会社 100%出資)の完全子会社として新たな一歩を踏み出すこととなったAI Sarurai、の次の手も楽しみです。 20種のAIエージェントを活用した業界別ソリューションの提供を開始 https://www.ntt.com/about-us/press-releases/news/article/2025/0619.html NTT Com、製造や金融など業界特化のAIエージェント基盤を構築するSIを提供 構成要素として5カテゴリー20種の汎用業務エージェントを用意 2025年6月19日(木) https://it.impress.co.jp/articles/-/28018 NTTコミュニケーションズ、業界別のAIエージェント 27年に400社提供 2025年6月19日 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC191EK0Z10C25A6000000/ NTT Comが業界・業務特化型AIエージェント提供 20種類のエージェントを活用、来年は200種類に拡大へ 2025/06/19 https://enterprisezine.jp/news/detail/22199 日本初、AIエージェントを搭載した特許支援プラットフォーム「Tokkyo.Ai」提供開始 〜 製造業・非IT企業の知財業務を革新、特許出願の“民主化”と“現場実装”を実現 〜 リーガルテック株式会社 2025年6月16日 https://prtimes.jp/main/html/rd/p/000000274.000042056.html トヨタテクニカルディベロップメント株式会社による完全子会社化についてのお知らせ 2025.06.03 https://aisamurai.co.jp/2025/06/03/%E3%83%88%E3%83%A8%E3%82%BF%E3%83%86%E3%82%AF%E3%83%8B%E3%82%AB%E3%83%AB%E3%83%87%E3%82%A3%E3%83%99%E3%83%AD%E3%83%83%E3%83%97%E3%83%A1%E3%83%B3%E3%83%88%E6%A0%AA%E5%BC%8F%E4%BC%9A%E7%A4%BE%E3%81%AB/ NTT Com's "IP Document Creation Agent" Utilizing AI Agents On June 19, 2025, NTT Communications (NTT Com), in collaboration with ExaWizards, launched industry-specific solutions that utilize 20 types of task-specialized AI agents. This solution enables the implementation of generative AI into business processes by combining AI agents that understand specific tasks with data such as industry knowledge and rules. Furthermore, by customizing the base AI agents to match the operational specifications of each company, the solution can be deployed quickly and cost-effectively as a practical tool in daily work. One example of these industry-specific solutions is “Support for IP Document Creation in the Manufacturing Sector.” Industry Solution Example ②
“Screen Image: IP Document Creation Agent organizing potential patentable points”, and it displays a system titled: “Automated Patent Specification Generation System” in operation. The on-screen description states: “We are developing a system that creates patent specifications from summarized voice data. Rather than generating a specification in one step, the system breaks the process into multiple steps, each of which is handled by humans, systems, or AI agents.” Moreover, under the explanation “Executing IP document creation tasks step-by-step,” the steps listed include:
“Patentable points (from an IP perspective):
I also look forward to the next moves from LegalTech Inc., which began offering “Tokkyo.Ai”, Japan’s first patent support platform equipped with AI agents in June 2025, and AI Sarurai, which has taken a new step forward as a wholly owned subsidiary of Toyota Technical Development Corporation (a 100% subsidiary of Toyota Motor Corporation).
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著者萬秀憲 アーカイブ
June 2025
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