日経「知財経営ランキング」8位のダイキン工業は、パテントリザルトによれば、機械業界の特許資産規模ランキング でトップ、他社牽制力ランキング2021で2位となっています。
「東大との際限なき連携」などで、新たな事業創出を支える技術開発投資にも注力、これら技術開発投資の成果をより良い知的財産とすべく、国内外の知財体制の強化等を図りつつ、グローバルに展開する事業を支える知的財産権ポートフォリオの充実に取り組んでおり、環境負荷低減に貢献する冷媒R32を空調機に用いる際に必要性が高い特許については、全世界で無償開放する権利不行使の誓約を行い、R32を搭載した空調機の市場拡大するなどの先進的な取り組みで知られています。 ダイキン、東大と際限なき連携 課題決めず100億円提供 2023年7月21日 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF034DV0T00C23A7000000/ 2023年7月21日 ダイキングループ『サステナビリティレポート2023』を発行 https://www.daikin.co.jp/press/2023/20230721 P.141-142 知的財産権の尊重 次は「デジタルカイゼン」で差を付ける、ダイキン工場の最前線に潜入 2023.07.19 https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00001/08215/ ダイキン、家庭用エアコン1200万台へ 世界5工場けん引 2023/7/19 https://www.nikkei.com/nkd/industry/article/?DisplayType=1&n_m_code=041&ng=DGXZQOUC113UI0R10C23A7000000 2023年7月18日 コーポレートガバナンス報告書 ダイキン工業株式会社 https://assets.minkabu.jp/news/article_media_content/urn:newsml:tdnet.info:20230710519676/140120230710519676.pdf <知的財産への投資> 戦略経営計画「FUSION25」において掲げる成長戦略テーマ「カーボンニュートラルへの挑戦」「顧客とつながるソリューション事業の推進」「空気価値の創造」を進めるために、当社の強みである空調製品の開発・製造やフッ素化学・冷媒などこれまで培ってきたコア技術のさらなる高度化に向けた投資にとどまらず、このような新たな事業創出を支える技術開発投資にも注力します。 これら技術開発投資の成果をより良い知的財産とすべく、国内外の知財体制の強化等を図りつつ、グローバルに展開する事業を支える知的財産権ポートフォリオの充実に取り組んでいます。また、事業の動きに併せて知的財産権を有効に活用することにより、知的財産の価値向上、ひいては企業価値の向上に努めています。 特に環境技術については、社会の持続的発展に資する知財戦略が重要と考えており、例えば、環境負荷低減に貢献する冷媒R32を空調機に用いる際に必要性が高い特許について、全世界で無償開放する権利不行使の誓約を行い、R32を搭載した空調機の市場拡大に繋げました。引き続き、環境負荷低減等に貢献する技術開発と知的財産権の取得・活用を進めてまいります。 その他、当社では従業員の職務発明に対して適切な補償金を支払うほか、優れた発明や意匠の創作に対するインセンティブとして「有効特許報奨制度」を設け、知的財産の創造を促進しております。 今後も上記成長戦略テーマに関わる技術をはじめ、当社の事業発展を支える技術について、知的財産権の取得・活用をグローバルに推進してまいります。 知的財産に関する取組みの詳細につきましては、サステナビリティレポート(141ページ「知的財産権の尊重」)及び下記当社webサイトをご参照ください。 サステナビリティレポート https://www.daikin.co.jp/csr/report ダイキン 知的財産グループHP https://www.daikin.co.jp/corporate/ip ダイキンの知的財産活動 https://www.daikin.co.jp/corporate/ip/about 空気と空調でよりよい社会を生む「百年の計」とは 「東大×ダイキン」対話から生まれたビジョン 2023/06/30 https://toyokeizai.net/articles/-/676901 1000人規模の連携で起きた「地殻変動」 空調は「エア・コンディショニングからの進化」が必要 未来社会につながるダイキンの取り組み 「社会的共通資本」として空気を守り育てる 空気の価値化ビジョンについて|ダイキン東大ラボ https://daikin-utokyo-lab.jp/wp-content/uploads/2023/06/value-creation-of-air.pdf 20230531 「空気で答えを出す会社」ダイキンのブランド戦略と顧客体験を学ぼう https://www.powerweb.co.jp/blog/entry/2023/05/31/100000 バックキャスト思考による企業の知財戦略のあり方と課題 https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/22120101.html オープン&クローズの事例としては、ダイキン工業が挙げられます。同社はR32という環境負荷の低い冷媒を開発したのですが、冷媒には標準があり、「不燃・可燃・高可燃」という3つの標準で分類されています。R32は「可燃」に分類されてしまうため、エアコンに安全装置をいろいろ付けなければならずコストがかかるという問題がありました。そこで、新分類として「可燃」の下に「微燃」という分類を新たに設けることを考えました。しかし、自社だけで標準を持っていても認めてもらえないので、まずは途上国で特許を開放し、いろいろ仲間を巻き込んだ結果、「微燃」という新しい標準を作ることができました。 バックキャスト思考による企業の知財戦略のあり方と課題 2022年12月1日 https://www.rieti.go.jp/jp/events/bbl/22120101_ueta.pdf 【機械】特許資産規模ランキング トップ3はダイキン、クボタ、FUJI 2022年11月11日 https://www.patentresult.co.jp/news/2022/11/machine.html 総合知アプローチによる空気の価値化ビジョンの創生 https://www8.cao.go.jp/cstp/sogochi/20221014webinar/sakata.pdf ダイキン工業の協創連携について 2022年9月13日 https://www.meti.go.jp/shingikai/economy/mukei_shisan/chi_wg/pdf/001_06_00.pdf 【機械】他社牽制力ランキング2021 トップ3は三菱重工、ダイキン、豊田自動織機 2022年07月28日 https://www.patentresult.co.jp/news/2022/07/fcitmac.html ダイキン工業テクノロジー・イノベーションセンターの目指すもの 28/9/2022 https://yorozuipsc.com/blog/3848421 株価上昇率で「グーグル超え」のダイキン 9/2/2022 https://yorozuipsc.com/blog/6943838#:~:text=%E3%80%8C%E7%B7%8F%E5%A3%B2%E4%B8%8A%E9%AB%98%E3%81%AF3,%E3%81%A6%E3%81%84%E3%82%8B%E3%80%8D%E3%81%A8%E3%81%84%E3%81%86%E3%81%93%E3%81%A8%E3%81%A7%E3%81%99%E3%80%82 京都大学とダイキン工業の包括連携協定 研究開発テーマの再構築 1/4/2021 https://yorozuipsc.com/blog/9179982 ダイキン工業CVC室の取り組み 途上国初のエアコンサブスクサービス 17/2/2021 https://yorozuipsc.com/blog/cvc ダイキンの協創イノベーション 5/10/2020 https://yorozuipsc.com/blog/1818992
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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