グローバル・イノベーション・インデックス (GII)は、日本を含む世界の132の経済圏(国 ・地域)のイノベーションパフォーマンスをランキング付けした報告書で、世界中の官民のデータソースから81の指標を収集して分析、透明性が高く再現可能な計算方法論を採ることからイノベーション指標として注目されています。
日本は昨年に続き第13位で、スイスが12年連続1位、米国が2位(昨年3位)、次いでスウェーデン(昨年2位)、英国、オランダ、韓国の順。アジアでは、1位韓国、2位シンガポール、3位中国、4位日本の順。 日本の強みは、特許出願(1)、PCT国際特許出願(1)、パテントファミリー数(1)、企業内の研究者フルタイム換算(3)、輸出品の多様性(1)、企業によるR&D総支出率(2)、民間部への国内貸し付け(3)など。(括弧内は世界順位) 日本の弱みは、「理工系大学院生数」(68)、「対GDP教育への支出率」(107)など教育、「研究開発費の海外資金調達率」(66)、「対GDPの海外直接投資流入額」(104)など日本の魅力。 知財の面では、知財権に基づく資金調達が注目されています。GII 2020の中でも、アジア各国における知財を裏付けとする融資プログラムの事例が紹介されていて、GII順位を上げている中国などが、公的な融資プログラムを提供しているようです。 日本でも、スタートアップ・大学の知財エコシステムの強化、企業による知財・無形資産への投資、などが好循環を生み出すことが期待されています。 韓国や香港、中国より下位の日本の技術革新力 一体何が原因か https://xtech.nikkei.com/atcl/nxt/column/18/00736/00019/ Global Innovation Index 2022 What is the future of innovationdriven growth? https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo-pub-2000-2022-section1-en-gii-2022-at-a-glance-global-innovation-index-2022-15th-edition.pdf JAPAN P.6 Strengths and weaknesses for Japan https://www.wipo.int/edocs/pubdocs/en/wipo_pub_2000_2022/jp.pdf 知的財産推進計画2022(概要) ~意欲ある個人・プレイヤーが社会の知財・無形資産をフル活用できる経済社会への変革~ 2022年6月 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/kettei/chizaikeikaku2022_gaiyou.pdf
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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