扶桑化学工業は、半導体研磨剤の原料で世界シェア9割超、今年、日本経済新聞社とJPX総研が共同で運営する株価指数「JPX日経インデックス400」に採用されました。
『市場拡大に伴って生産設備を拡充する動きが業界内で加速する結果、流れに乗り遅れないために行う投資の負担が業績の足を引っ張り始めている』ということですが、知財戦略の面では、『これまでは技術を秘匿化することで企業価値を高めてきました。しかしながら、グローバルな競争の中では秘匿化と権利化のバランスが必要と考え、知財戦略を見直し、技術の一部については積極的に権利の取得を目指すことにしました。』『経営戦略、開発戦略、知財戦略の三位一体の活動を強化するため、2021年より経営層、開発部門、法務知財室が出席する発明審査員会を開催しています。』とグローバルニッチ企業として知財戦略を推進しているようです。 『半導体市場に左右されにくい体質にするため、今後はリンゴ酸を代表とするライフサイエンス、超高純度コロイダルシリカを含む電子材料に次ぐ第3の事業創出を目指す。』という方針にも知財戦略が重要な役割を果たすことが期待されます。 半導体研磨剤原料の最大手に試練、市場拡大に伴う投資負担-扶桑化工 2023年12月4日 https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2023-12-03/S43V82T0AFB401 株式市場の注目銘柄、その実力に迫る【第55回】 果実酸や半導体材料で世界シェア1位の扶桑化学工業 2023.11 https://mon-ja.net/231128-01_featured-stocks-fuso-chemical/ トップに聞く VOD 2023年10月16日(月) 9:45〜10:02 扶桑化学工業 杉田 真一社長 https://online.nikkei-cnbc.co.jp/vod/47778 「JPX日経インデックス400」構成銘柄に選定 2023年08月08日 https://fusokk.co.jp/topics/%E3%80%8Cjpx%E6%97%A5%E7%B5%8C%E3%82%A4%E3%83%B3%E3%83%87%E3%83%83%E3%82%AF%E3%82%B9400%E3%80%8D%E6%A7%8B%E6%88%90%E9%8A%98%E6%9F%84%E3%81%AB%E9%81%B8%E5%AE%9A 知財戦略 https://fusokk.co.jp/sustainabilitys/%E7%9F%A5%E8%B2%A1%E6%88%A6%E7%95%A5 知財戦略への取り組み ■自社知的財産の保護と他社知的財産の尊重 当社は、ニッチトップ企業として特定の分野で高い技術力を有しています。そのため、これまでは技術を秘匿化することで企業価値を高めてきました。しかしながら、グローバルな競争の中では秘匿化と権利化のバランスが必要と考え、知財戦略を見直し、技術の一部については積極的に権利の取得を目指すことにしました。一方で、第三者の知的財産権を侵害しないように監視体制を整え、調査・対策などを適切な措置をおこなっています。 ■三位一体の知財活動 経営戦略、開発戦略、知財戦略の三位一体の活動を強化するため、2021年より経営層、開発部門、法務知財室が出席する発明審査員会を開催しています。1年間の知財活動について、経営の視点、開発の視点、および知財の視点からそれぞれ評価をおこなっております。 ■産学連携 産学連携による共同開発を通じて、当社が保有しているコア技術を基礎として、高品質なオンリーワン製品を開発する技術や、社会課題の解決に活かせる技術を当社の知的財産として蓄積し、活用していくことを進めています。扶桑化学工業。同社は、半導体製造過程で積層面を平らに研磨するCMP(化学的機械研磨)工程で使う研磨剤CMPスラリーの主要原料、超高純度コロイダルシリカのトップメーカーだ。ナノレベルの研磨・平坦化といった先端技術に強みを持つ。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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