「東亞合成グループレポート 2022」には、価値創造(取組み/成果)の一部として、知財・無形資産への投資がわかりやすく記載されています。
価値創造(取組み/成果)では、新製品開発事業部、研究開発担当取締役メッセージ、成長戦略を支える研究開発、各事業(基幹化学品事業、ポリマー・オリゴマー事業、接着材料事業、高機能材料事業、樹脂加工製品事業)が取り上げられ、「成長戦略を支える研究開発」の中で、「知財・無形資産への投資」として取り上げられています。 知財戦略(知財戦略委員会を設置、研究・生産技術会議および取締役会で実効的に監督、実務者レベルで開催する知財検討会)、 研究開発力の強化(研究開発費を増額:売上高研究開発費比率2021年2.8%、将来への投資として研究開発従事者比率を監視:2021年14.8%、研究開発費と研究開発従事者比率の年次経緯を図示)、 提案・職務発明等報奨制度(「提案制度」:2021年1,500件以上の提案、「職務発明等報奨制度」「実績報奨制度」「表彰制度」)、 知財・無形資産の教育(①研究・工場技術開発部門、②事業部や営業部、③新入社員、④管理職、の部門別または階層別知財・無形資産の教育、若手の発明提案書の作成演習、商標教育や契約教育、コンプライアンス教育、電子公証や公証役場の利用教育)、 新事業の創出活動(技術俯瞰図で全体像を可視化することで、関係部門の議論を活性化し活発なアイデア出しを実現:『VALUENEX Radar』による当社G高付加価値製品の技術領域例の図示)、 特許価値の向上(新製品開発事業の特許価値の質向上が、当社グループの特許価値をけん引:『LexisNexis PatentSight®』を用い2017~2021年の各年末時点での特許価値をCI(Competitive Impact)とPAI(Patent Asset Index)で図示)、 という枠組みで説明しています。 よく工夫された事例だと思います。 東亞合成グループレポート 2022 https://www.toagosei.co.jp/csr/csr_report/pdf/2022csr.pdf 2022年12月期 第2四半期決算説明会資料 2022年8月4日 https://www.toagosei.co.jp/news/assets/pdf/7ff314c1ff6113150a996c8095376d69.pdf コーポレートガバナンス報告書 東亞合成株式会社 https://www.toagosei.co.jp/csr/effort/pdf/c220331.pdf 東亞合成様 — VALUENEX株式会社 | バリューネックス株式会社 https://www.valuenex.com/toagosei よくあるパテントマップの解析のみだったので、「ここまでできるのか」という反応を得られました。経営層にも報告して高評価を得ています。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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