令和2年度「知財功労賞」経済産業大臣賞を受賞した武田薬品工業は、インバウンド型オープンイノベーション(製品導⼊)の活⽤、ライフサイエンス/ヘルスケア業界におけるデジタル化とそれによる変革を推進する新たな取り組みなど、従来の枠組みを超えた取り組みにチャレンジしています。
知財戦略も相当変化しているようです。 令和2年度「知財功労賞」経済産業大臣賞を初受賞 【受賞ポイント】 2017年に湘南研究施設をオープンイノベーションエコシステムに変えるというビジョンを打ち出し、湘南ヘルスイノベーションパーク(所在地:神奈川県藤沢市)を2018年に開所した。ライフサイエンス研究に特化した設備を基盤に、現時点で産官学から60以上の企業・団体が結集し、最先端技術・知見を活用したアイデアやソリューションの創出、実現を加速化している。また、神奈川県、藤沢市、鎌倉市、湘南鎌倉総合病院と連携・協力に関する覚書を締結し、地域との連携も進めている。 創薬ターゲット・技術に関する募集課題を提⽰して、⼤学・企業等に所属する外部研究者のアイデアを幅広く募集し、研究助成を通じて研究を推進するプログラム「COCKPI-T」を2015年に、特定化合物群を外部研究者に提供することで新規細胞アッセイ系の研究推進を⽬指す「SKITOPEN Innovation」を2017年に開始している。 10年前は主要製品の7割以上が⾃前で開発したものであったが、近年ではインバウンド型オープンイノベーション(製品導⼊)等を活⽤することにより、⾃前で開発したものは同規模ながら5割程度と、⾃前主義から脱却した製品開発を加速している。 https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2020/2/ 武田、コロナ薬で問われるシャイアー買収の成果, 日経新聞 2020年10月12日 20:20 武⽥薬品⼯業などが開発中の新型コロナウイルス感染症治療薬が最終段階の臨床試験(治験)に⼊った。回復した患者の⾎液成分を使う⾎液製剤で、武⽥は2019年に6兆円超で買収したアイルランド製薬⼤⼿シャイアーの技術を活⽤した。新型コロナ治療薬という注⽬分野で⼤型買収の成果が問われている。 https://r.nikkei.com/article/DGXMZO64906710S0A011C2TJ1000?s=5 武田、大衆薬売却を正式発表 米ファンドに2420億円, 日経新聞 2020/8/24 https://www.nikkei.com/article/DGXMZO62977840U0A820C2TJ2000/ 地域医療の充実のための次世代ヘルスケア社会システムを神奈川県とともに構築へ 2020年5月29日 -2019年9月に神奈川県と武田薬品が締結した「地域医療の充実及び医療費適正化の推進等に係る連携・協力に関する協定」に基づき、質が高く、切れ目のない医療サービスの提供を目指す -患者さんの症状をデジタルデバイスによりモニタリングすることで、パーキンソン病医療へ貢献を目指す -オンライン診療およびオンライン服薬指導を充実させ、患者に寄り添った包括的な医療環境の提供を目指す 武田薬品工業HP https://www.takeda.com/ja-jp/announcements/2020/collaboration-with-kanagawa/ セールスフォース・ドットコム、 武田薬品工業によるパーキンソン病患者を対象とした臨床研究へ技術提供 〜患者情報を包括的に管理・分析できる「Salesforce Health Cloud」を武田薬品工業へ提供〜 2020年5月29日 セールスフォース・ドットコムHP https://www.salesforce.com/jp/company/news-press/press-releases/2020/05/2005291/ 武田薬品 6・2兆円の買収劇、コードネームは「Yamazaki」「Hibiki」 2020.5.6 https://www.sankeibiz.jp/business/print/200506/bsc2005060640001-c.htm H29「バイオ医薬品分野における知的財産戦略及び活用の最適化に関する調査研究報告書」の概要(アンケート)について https://www.amed.go.jp/content/000032001.pdf 平井 真以子 武田薬品工業(株) オープン&クローズ戦略のための営業秘密・活用策 グローバル知的財産フォーラム2016 https://www.inpit.go.jp/content/100778933.pdf
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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