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​よろず知財コンサルティングのブログ

積水ハウスの知財活動

24/10/2022

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「知財管理」10月号に、積水ハウスの知財活動が紹介されています。
『当社では,知的財産を「武器」ではなく「事業支援のツール」と考えています。』『「知的財産でこれを解決できる」を事業部門に提供し,またそれを実践し,「知財室のおかげで事業がうまくいったよ」と言われることが私たちの組織目標です。』としており、特徴的な活動として、『知財業務のレベルアップのために年度毎に10件ほどのテーマを設定して行うプロジェクト活動』を挙げています。
『リーダーもメンバーも立候補制』というこの取組みの成果が期待されます。
 
わが社の知財活動 積水ハウス株式会社
https://www.jipa.or.jp/kaiin/kikansi/honbun/2022_10_1292.pdf
3. わが社の知的財産活動
(1)活動の基本方針
当社では,知的財産を「武器」ではなく「事業支援のツール」と考えています。よって,知的財産権のライセンスや売却で直接収益を得るのでなく,事業の様々なステージで,その成功をサポートするための活動をしています。
(2)特徴的な活動
  知的財産室では2021年度から「新たな取り組み」を開始しています。これは知財業務のレベルアップのために年度毎に10件ほどのテーマを設定して行うプロジェクト活動です。
各プロジェクトは,業務全体を俯瞰しながら取り組めるため,日常業務とは異なる成果が得られ,また,新たなことに取り組むことで各人の能力を高める機会となっており,リーダーもメンバーも立候補制なので,多忙でもモチベーションを維持しながら推進できています。
4. 目指すもの,願うこと
「知的財産でこれを解決できる」を事業部門に提供し,またそれを実践し,「知財室のおかげで事業がうまくいったよ」と言われることが私たちの組織目標です。

 
Value Report 2022 説明会資料 - 積水ハウス
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/ir_document/2022/p20220805.pdf
 
Value Report 2022 — Our Engage(統合報告書)
https://www.sekisuihouse.co.jp/company/financial/library/ir_document/2022/2022_togo/00_2022_Value_report_all.pdf
 
コーポレートガバナンス報告書 最終更新日:2022年6月30日
https://www.sekisuihouse.co.jp/library/company/info/gov/g20220630_1.pdf
(3)知的財産への投資
<投資>
当社グループは、研究開発の重要性を認識し、「総合住宅研究所」「住生活研究所」を中心とする研究開発拠点への十分な研究開発費の投入や積極的な設備投資を行っています。
また、近年では、プラットフォームハウス事業などの新規事業領域を中心として、産学連携や、異業種の企業とパートナーシップにより、将来的な事業の推進に資する分野にも積極的に投資しております。
さらに、お客様参加型イベントの開催や住環境に関する様々な体験の機会提供する「納得工房」など、直接な技術開発以外にも積極的に投資し、これらよって得られるものを総合して、経営資源(知的資本)と位置付けております。
<成果の保護>
こうした知的資本のうち、技術、デザインは、特許権や意匠権で保護を図り、また、お客様からいただいたお声に加え、長年の取り組みによるノウハウ、データなども、営業秘密として保護を図っております。
さらに、投資結果の事業化段階においては、ネーミングにもこだわり、バリューチェーンを通じお客様にご満足、安心を提供するための象徴として商標権で保護しています。
このように当社は知的資本を、各知的財産権をバランスよく用い保護しています。
さらに、他社との共有の知的財産権の取扱いは、事業の方向性や、お取引先様との価格を決めるため、契約も知的財産の保護ツールと位置付けています
なお、これらの活動を従来以上に重要視し、2021年8月には、知的財産を統括する専門組織として、知的財産室を新設し、また、社内での育成にとどまらず、他社で知財の統括責任者を務めた人物を含め、知財の専門家を積極的に採用しています。
<継続的成長のための活用とリスク管理>
このような投資とその成果の保護の両輪によって、当社のコアコンピタンスである「技術力」、「施工力」、「顧客基盤」を構築し、また、住まいづくりのすべてのプロセスを担う「独自のバリューチェーン」で価格決定力をもとに、競争優位性を発揮し、お客様への価値提供とともに、継続的な企業成長を支える根幹を成しています。
なお、当社の継続成長のために把握しておくべき知的財産に関するリスクを取締役に共有し、毎年そのリスクを見直す体制を構築しています。
(2022年1月末実績)
・研究開発費 94億円 ・意匠権保有件数 343件 ・特許権保有件数 716件、商標権保有件数947件

 
積水ハウス株式会社コーポレートガバナンス報告書
https://yorozuipsc.com/blog/2372626
 
優れたコーポレート・ガバナンス報告書
https://yorozuipsc.com/blog/4578652
 

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