パテント,Vol. 75,No. 8, P.91(2022)の『特許「出願」価値の最大化戦略-当初明細書の工夫+クレーム文言の工夫<12 選>-』(高石秀樹 弁護士)は、知財実務オンライン<特別編(第 6 回)>の内容を基に,行間を埋めて敷衍して文章化したものということです。
『発明の技術的範囲が広く,進歩性・記載要件違反等の無効理由に強く,減縮訂正,拡張・変更補正/分割の余地が広く新規事項追加となり難い,当初明細書の最重要ポイントは,「発明の課題」の設定,表現,記載位置である』と発明の課題の重要性を紐解き、 『特許権 “群” の総和を最大化するための,クレーム文言の工夫<12 選>』が分かりやすく説明されています。 (1)①拒絶理由対応と,クレーム文言の補正~中間処理の工夫 (2)②従属項の利活用~クレームディファレンシエーション (3)③機能的クレーム~全件,独立クレームとして検討に値する (4)④サブコンビネーションクレーム~使途相違の敗訴はない (5)⑤用途・使用態様の特定~用途相違の敗訴は殆どない (6)⑥除くクレーム~主引例の必須要素を除くことで,進歩性〇 (7)⑦パラメータ発明~新たな「課題」とのセット (8)⑧効果のクレームアップ~構成容易を免れない場合の最終奥義 (9)⑨「製造方法」「単純方法」の発明~物の発明に勝る有用性 (10)⑩別出願の利活用 (11)⑪程度を表わす文言 (12)⑫間接侵害,複数主体侵害の想定(システムクレームの見直し) また、分割出願戦略を推奨しながらも、分割出願戦略の注意点にも気を配っており、バランスのとれた表現になっています。 特許「出願」価値の最大化戦略-当初明細書の工夫+クレーム文言の工夫<12 選>- 高石秀樹 弁護士 https://system.jpaa.or.jp/patent/viewPdf/4042 知財実務オンライン(特別編 第6回)知財実務オンライン:「「論点別・特許裁判例事典「第3版」」出版記念セミナー」(ゲスト:中村合同法律特許事務所 弁護士/弁理士 米国カリフォルニア州弁護士 高石 秀樹) https://www.youtube.com/watch?v=eD_lfOQqbq4
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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