知財実務オンライン第104回「企業における知的財産活動 ~ ブランド保護活動事例の紹介」(株式会社アシックス 法務・知財統括部 齊藤 浩二氏)では、アシックスのブランド保護活動事例が紹介されました。
https://www.youtube.com/watch?v=10L1WjJLZgU 目次 1. アシックスにおける知的財産組織とその役割、姿勢 2. 知的財産活動に求められる戦略的思考 3. 知的財産を取り巻く社会動向 4. 戦略的ブランド保護活動事例の紹介 アシックス コーポレート・ガバナンス報告書 https://www2.jpx.co.jp/disc/79360/140120220316506369.pdf 4)知財戦略【補充原則3-1-3】 当社のビジョンである「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」にもあるように、当社の事業の競争力の源泉は技術であり、世界の人々が健康で幸せな生活を実現できる製品やサービスを提供するために、最新の技術を用いて事業に取り組んでいます。 そしてこの技術を強い特許で守るだけでなく、「知的技術」へと昇華し、当社の企業価値向上に戦略的に貢献する重要なツールとして、知的財産の戦略的な獲得及び活用を実施しています。これは、当社が開発した製品に係る特許や商標の獲得による伝統的な権利保護のみならず、IPランドスケープを用いた競合他社戦略の分析を通じて知的財産的側面での競争優位性を確保するための事業提案、経営提案も含むものであります。 そしてこれらの知的財産と経営を一体化させたいわゆる「知財経営」の実践を企図し続けていきます。 今年に入り、当社はこの「知財経営」を更に推し進めるため、全社の経営幹部(各部署の最高責任者)をメンバーとする社長直轄の諮問機関「知財戦略委員会」を立ち上げました。この全社横断組織を通じて、中期経営計画に掲げる3つのテーマ(デジタル、パーソナル、サステナブル)に関わる知的財産戦略を定期的に議論し経営に組み込んでいくことを志向しています。そして何よりも、ASICSというブランドが当社にとっての最大の知的財産と考えており、「知財経営」の実践がブランドの保護、ブランド価値の向上、ひいては企業価値向上に戦略的に貢献するとの認識の下、今後も知的財産戦略の強化を目指してまいります。 ASICS統合報告書2021 https://assets.asics.com/system/media_libraries/1423/file.pdf?_ga=2.86386648.1162820615.1659189263-1195929082.1659189263 2022年 5月 9日 アシックスの中国における商標武装した模倣品との闘い https://yorozuipsc.com/blog/2245669 2022年 4月12日 アシックスの知財戦略の推進と知財戦略委員会の設立 https://yorozuipsc.com/blog/8322877 2022年 2月10日 アシックスが牛に靴を売る?スポーツメーカーの強みを活かす新戦略 https://yorozuipsc.com/blog/1976053 2022年 1月21日 アシックス「王者奪還」への執念「Cプロジェクト」 https://yorozuipsc.com/blog/c
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著者萬秀憲 アーカイブ
October 2024
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