知財管理72巻(2022年4月号) で、商標審査の脆弱性を背景に成長してきた悪意の商標で武装した模倣品(第三世代模倣品)に対するアシックスの活動が紹介されています。
いろんな会合で紹介されている有名な活動ですが、全体像が良くわかります。 http://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/mokuji/mokuji2204.html 1.はじめに 2.模倣品対策 2.1 ブランド保護としての模倣品対策 2.2 商標権と模倣品対策 2.3 模倣品対策の現場 3.アシックスの模倣品分類 3.1 第一世代、第二世代模倣品 3.2 第三世代模倣品 4.悪意の商標出願 4.1 冒認商標出願 4.2 悪意の商標出願が生まれる背景 5.第三世代模倣品への対策 5.1 理解者の育成 5.2 現場での取り締まり 5.3 ロビイング 5.4 その他の試み 5.5 一斉摘発とその影響 5.6 中国商標法改正 6.今後の課題 6.1 第三世代模倣品業者の駆除 6.2 Eコマース対策 7. おわりに 知財管理72巻(2022年) / 4号 / 451頁 論文名 中国における商標武装した模倣品との闘い 著者 齊藤浩二 抄録 中国における模倣品市場が巨大であることは今日では誰もが認めるところである。一口に模倣品といっても、機能を模倣するもの、デザインを模倣するものなど、そのパターンは様々である。中でもブランド商標を盗用して事業展開する模倣品業者は後を絶たない。ブランド商標を使うだけで、正規ブランド品が有する品質や性能あるいは信頼に容易に便乗するできことが出来、収益を得られるからである。そのため、商標権は、模倣品の取り締まりには欠かせない最も有効な知財権のひとつである。その権利行使に商標権が使えないとなるとどうなるであろう。ここでは商標審査の脆弱性を背景に成長してきた悪意の商標で武装した模倣品、即ち第三世代模倣品に対する当社の活動を紹介する。
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著者萬秀憲 アーカイブ
October 2024
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