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アシックスの知財経営

30/10/2023

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アシックスは、海外売上高が全体の約8割を占め、今後は、先進国ではブランドをさらに強くし、新興国は経済成長に対応して次の自社の成長につなげるため、直接顧客とつながる店舗や電子商取引(EC)を強化し顧客との接点をより広くするブランド企業を目指しています。
また、アシックスは『企業価値向上のために戦略的に知的財産を活用し、知的財産と経営を一体化させた「知財経営」を実践』している企業として、「知財経営」の推進のために2020年に立ち上げた、全社の経営幹部をメンバーとするCEO直轄の諮問機関「知財戦略委員会」が有名ですが、『アシックスの知的財産戦略をレビューし、将来あるべき姿、現在の課題及び今後進むべき方向性を議論する会議体として有効に機能』しているとのことです。
コーポレートガバナンス報告書によれば、2022年の主な提言・討議事項は、
  • 知財ポートフォリオ分析に基づいたありたい姿・課題・今後の方針
  • VISION2030の3つのテーマにおける知財戦略
  • 知財戦略/知財活動の開示方針
と開示されています。こうした開示はあまり例がないようです。
統合報告書の中でも、昨年に比べ知的財産関連の記述が大幅に増え、知的資本強化に向けた取組みが2頁(実質A4で4頁)も割かれ、アシックスは企業価値向上のために戦略的に知的財産を活用し、知的財産と経営を一体化させた「知財経営」を実践している状況が、基本的な考え方と方針、知的財産ポートフォリオ構築に向けた戦略、特許ポートフォリオ構築状況、知的財産戦略・活用事例、最近の象徴的な特許・意匠、模倣品対策の取組み、などについて説明されています。
アシックスの統合報告書は、IRチームが中心となり、関係部署との協力のもとで編集方針や掲載内容が議論されており、制作事務局として57名の名前が記されていることも印象的でした。
 
アシックス、欧州主導で最高益更新へ どん底からの復活 2023/10/5
https://news.yahoo.co.jp/articles/44e156ec13bc6fa2ca6a51cea30f5089b46b0e25?page=1
 
アシックス富永次期社長「ブランド企業へデジタルカギ」 2023年9月15日
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF157V10V10C23A9000000/
 
ASICS DESIGN PHILOSOPHY
2023/07/01
https://www.asics.com/jp/ja-jp/mk/asics-design-philosophy
 
コーポレートガバナンス報告書 2023年3月28日
https://assets.asics.com/system/media_libraries/2918/file.pdf?_ga=2.174809250.1481578581.1698588437-1853459356.1698218890
(4)知財戦略【補充原則3-1-3】
当社のビジョンである「スポーツでつちかった知的技術により、質の高いライフスタイルを創造する」にもあるように、当社の事業の競争力の源泉は技術であり、世界の人々が健康で幸せな生活を実現できる製品やサービスを提供するために、最新の技術を用いて事業に取り組んでいます。
そしてこの技術を強い特許で守るだけでなく、「知的技術」へと昇華し、当社の企業価値向上に戦略的に貢献する重要なツールとして、知的財産の戦略的な獲得及び活用を実施しています。これは、当社が開発した製品に係る特許や商標の獲得による伝統的な権利保護のみならず、IPラン ドスケープを用いた競合他社戦略の分析を通じて知的財産的側面での競争優位性を確保するための事業提案、経営提案も含むものであります。
そしてこれらの知的財産と経営を一体化させたいわゆる「知財経営」の実践を企図し続けていきます。
当社はこの「知財経営」を更に推し進めるため、全社の経営幹部(各部署の最高責任者)をメンバーとする社長直轄の諮問機関「知財戦略委員会」を通じて、中期経営計画に掲げる3つのテーマ(デジタル、パーソナル、サステナブル)に関わる知的財産戦略を定期的に議論し経営に組み込んでいくことを志向しています。そして何よりも、ASICSというブランドが当社にとっての最大の知的財産と考えており、「知財経営」の実践がブランドの保護、ブランド価値の向上、ひいては企業価値向上に戦略的に貢献するとの認識の下、今後も知的財産戦略の強化を目指してまいります。

 
わが社のこだわり[ 株式会社アシックス ]
健全な身体に健全な精神があれかし
https://www.jipa.or.jp/kikansi/jipa/pdf/2023_Summer.pdf
「知財経営」の推進のために2020年に立ち上げた、全社の経営幹部をメンバーとするCEO直轄の諮問機関「知財戦略委員会」は、アシックスの知的財産戦略をレビューし、将来あるべき姿、現在の課題及び今後進むべき方向性を議論する会議体として有効に機能しています。
 
「ASICS 統合報告書2022」を発行 2023.06.30
https://corp.asics.com/jp/press/article/2023-06-30-2
 統合報告書の発行は本年で3年目となります。
〇主なレポート内容
アシックスについて
価値創造戦略
価値創造の基盤―サステナビリティー
コーポレートガバナンス
データセクション

https://corp.asics.com/jp/investor_relations/library/integrated_report
P28-29 知的資本強化に向けた取組み 
アシックスは企業価値向上のために戦略的に知的財産を活用し、知的財産と経営を一体化させた「知財経営」を実践しています。

 
 
経営戦略に沿った柔軟な知財業務フローを実現する基盤を整備東芝の「知財管理サービス」が知財戦略の迅速な推進に貢献
2021年1月
https://www.global.toshiba/jp/company/digitalsolution/case/articles/case2021/ass.html
 
 
アシックスの知的財産活動 ~ ブランド保護活動事例
31/7/2022
https://yorozuipsc.com/blog/1641076

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