特許情報フェアのフォーラム2パネルディスカッション「企業価値創造へ向けて知財をどう活用するか~企業価値(コア価値)を支えるIPランドスケープ」では、下記のプレゼンが行われ、討論がおこなわれました。2月28日(月)まで、動画が無料で公開されています。
https://pifc.jp/ パネリスト、ファシリテーター紹介 3分まで 旭化成株式会社 中村 栄氏 12分まで ナブテスコ株式会社 井上 博之氏 32分40秒まで KDDI株式会社 川名 弘志氏 39分まで パナソニックIPマネジメント株式会社 足立 和泰氏 44分まで 富士通株式会社 和泉 恭子氏 51分まで 味の素株式会社 上野 洋和氏 56分まで 討論 56分から90分まで 本日は、味の素株式会社 上野 洋和氏の発表を取り上げます。
自社のコア価値を明確にするために、IPランドスケープに取り組んでいる。 客観的にコア価値を把握するために、例として特許の価値評価を時間軸の変化をPatentsightを使って把握した。 2000年から10年は価値が増加していたが、2010年からの後半の10年は価値が低下していた。衝撃的なデータだったが、解析の結果、最初の10年は企業のコア価値の創成期、企業のコア価値の転換期であったことがわかった。 次は、ベンチマークしている競合との比較すると、自社の価値は低いことがわかった。これも衝撃的なデータだったが、この差をどう埋めるかを考えることで企業価値の最大化につなげることができる。 2019年にIPLを開始、研究所での依頼解析、事業部での依頼解析、共同プロジェクト、研究管理における依頼解析を拡大、ついに経営層との対話を実現した。今年は、投資家との対話ができる。 味の素は、株式会社パテント・リザルトによる食品業界の特許資産規模ランキング2020で4位、食品業界の他社牽制力ランキング2020で2位(他社牽制力ランキング2019は1位)、にランクされており、プリント配線板用樹脂材料の特許総合力では1位です。 ディスカッションの中では、経営層との対話の状況が説明されており、非常に良い雰囲気でトップからの後押しが得られているようでもあり、さらなる企業価値増が期待できそうです。 【プリント配線板用樹脂材料】特許総合力トップ3は味の素、昭和電工マテリアルズ、三菱ガス化学 2022年02月09日 https://www.patentresult.co.jp/news/2022/02/printresin.html 【食品】他社牽制力ランキング2020 トップ3はキリンHD、味の素、日本たばこ産業 https://www.patentresult.co.jp/news/2021/06/fcitfood.html 【調味料】特許総合力トップ3はキユーピー、MIZKAN HOLDINGS、長谷川香料 https://www.patentresult.co.jp/news/2021/09/seasoning.html 【食品】特許資産規模ランキング2020 トップ3はサントリー、JT、キユーピー https://www.patentresult.co.jp/news/2021/02/food.html 2020年1月27日 『冷凍餃子の特許合戦!』味の素と大阪王将 2021年6月26日 味の素のデジタル変革(DX) 2021年5月18日 「ガイアの夜明け」冷凍食品の熱い闘い!味の素冷凍食品の開発戦略 2020年9月24日 味の素(株)の知的財産活動
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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