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​よろず知財コンサルティングのブログ

昭和電工におけるIPランドスケープ

11/11/2021

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特許庁が、IPランドスケープを活用した知財経営の普及・定着に貢献することを目的として、10月25日から公開している「第2回IPランドスケープセミナー(無料)」の第1部 IPLの導入と実践に向けて(パネルディスカッション)【モデレータ】株式会社シクロ・ハイジア 代表取締役CEO 小林 誠 【パネリスト】株式会社ブリヂストン 知的財産部門 部門長 荒木 充 株式会社リコー 理事 プロフェッショナルサービス部 知的財産センター 所長 石島 尚 昭和電工株式会社 知的財産部長 続木 敏 の中の「昭和電工株式会社の取組について(22分24秒)」では、昭和電工株式会社におけるIPランドスケープの実態について紹介されています。
「知財部はCID : Central Intelligence Department(中央情報部)になるべきだ」「王道(見渡す)があってこその応用(M&A ヘッドハンティング)」「大型合併例」など、参考になりました。
 
昭和電工株式会社の取組について
https://ipeplat.inpit.go.jp/Elearning/View/Course/P_studyview2.aspx#no-back
 
当社事業のご紹介
「ワールドクラス」の化学工業を目指して。
世界で存在感のめる高機能性化字品のサプライヤを目指す
あえてコングロマリットプレミアムを追求する
 
IPランドスケープ(IPL)導入の経緯
自社特許の価値評価ツールとして着目(2015年頃)
増大する知財(維持)費用をコントロールする必要がある。客観的な相対評価を簡便にやりたい
望むべくは見栄え良いデータとして社内外に示したい
ツールの急速な充実(2017年頃)
「見せる」「理解させる」機能がどんどん洗練されてきた
特許明細書の対局ともいえる画面に新鮮さを感じて
 実績が上がってきた~頼りにされるようになってきた(2019年頃)
  徐々にファンも増え、 忙しさが嬉しい悲鳴に
研究テーマ周辺の分析から、事業展望へ、経営戦略提言を視野
 「特許部」からの自己進化の欲求(かなり前から)
特許の出願だけをずっとやり続けるのか.経営に貢献したい、近づきたい.
 知財部はCID : Central Intelligence Departmentへ(近未来)
知財部門がこの手法による他情報ハンドリングもやるのが効率的では?
AI駆使による自然言語処理で.規格化の進んでいない情報も処理できる?
 
IPLの当社展開
【価値評価ツールとして】
自社パテントポートフォリオの客観的評価•SWOT :各種スコア
【王道】
  製品分野の技術動向分析
  業界・企業の事業動向分析 :マップ×トレンド分析
企業の開発動向分析・技術戦略分析
【応用】
  既存製品の新規用途・開発テーマ探索
OI策・協業先の選定 :技術・製品分類マップ
M&A先の選定・価値評価
ヘッドハンティングの候補選定 :発明者マップ
【注意点】
時に18カ月のタイムラグが致命傷になる
  中国語訳文のDBは誤訳が散見される
  
なぜ今IPLなのか? 当社の場合
これまで
特定事業の「業界通」による新事業・新製品を発案する。
大型の引き出しを持つ「生き字引き」が解決策を発案する。
「カベ」に突き当たった…
全世界の情報数が指数関数的に増加している。
技術開発が加速している。
中国の技術的台頭。
「業界通」「生き字引き」がレッド・データ・ブックに。
これから
信頼できる適度なサイズのデジタルデータベースを擁し
AIを含む機械処理によって、データを検索・分析し、
経験を有する専業のアナリストとプロファイラが熟考して、
技術戦略・事業戦略・経営戦略を立案する。
 
IPLが有用な理由~整理してみると
DBの中身の信憑性が高い。
創作だらけの明細書!も確かにある。
でも、コストをかけてその特許を出願した車実には嘘がない。
DBの網羅性が保証されている。
情報が高度に構造化・規格化されており、機械処理に向く。
分析ツールが増え、多様化が進み、コストが低下している。
 実績と経験値、信頼度が増加している。
 
IPLのこれから—私見
【将来有望】
  戦略策定の手法として重要性が高まる。
社内(研究者から社長まで)社会(コンサルから製造業まで)の認知が進む。
展開の局面と目的が増加する。
【課題】
人材の確保が難しい。
そもそも経験の深い人材が少ない。
AIとの連携をこなせる人材となるともっと少ない。
【フェーズの進展は速い!】
IPLは、導入期・成長期を経て新たなフェーズヘ入りつつある。
IPベースではないDBの整備が進む。 AIの進歩が相補的かもしれない。
知財部からインテリジェンス部へ?
IPLで自社が「どう見るか」から、他社へ「どう見せるか」の戦略立案が必要。
 
当社事例紹介:合併のためのIPL分析
【技術軸の分析】当社•他社と合併候補先とのIPL分析により、技術がオーバーラップする部分と候補先でのみ保有する部分及び自社のみの部分を可視化。
        他社と比較し、当社が製品も技術の共通性が高い⇒最も技術進化の効果が見込まれる。
【製品軸の分析】当社と合併候補先とのIPL分析により、製品がオーバーラップする部分
を可祝化。
         オーバーラップする製品が少ない。
         ⇒共通技術により市場拡大の機会が多い。
 
 
 
以下、過去のブログです。
 
昭和電工の知的財産活動
18/8/2021
 
Clarivateのオンデマンドウェブセミナー「経営に資する研究開発と知的財産活動のDXを推進 ~IPランドスケープ、知財データ分析およびAI活用~(昭和電工株式会社の事例紹介)」を視聴しました。
昭和電工株式会社 知的財産部 増嶌氏の講演で、「“三位一体”の戦略を継続し、推進する」という目標を掲げて、強い特許網の構築、グローバルIPマネジメント体制の整備、インテリジェンス機能の強化を柱とした方針を掲げている昭和電工の知的財産活動の紹介されています。
特に、インテリジェンス機能の強化では、「AI」と「IP Landscape」が2本柱で、
「AI」では、過去に監視判定された特許公報を教師データとして類似順に並び替える「類似順ソートAI」の運用。2つ目は、平均読解時間を減らすために任意の特許について請求項の構造を解析してわかりやすく表示する「可読性向上システム」の導入により、最終的には読む特許の数を20%、平均読解時間を50%に短縮することで、研究者の特許読解時間を10%まで縮小させ、空いた90%の時間を研究開発のための創造的な活動に回せるようにすることを現在の目標としている。
「IP Landscape」では、他社の動向、新用途探索、トレンド把握、相乗効果領域の抽出という4つの分析方法・手順・その内容について紹介されています。
旧日立化成(現昭和電工マテリアルズ)を買収した昭和電工にとって、両社の相乗効果の最大化は重要な経営課題ですが、ここへの取り組みに触れられている点が新しい点です。
企業の三つの財産として「人」「インテリジェンス」「金」を挙げ、「インテリジェンス」で有益な情報を提供できるのは知的財産部のみ、と言い切っているように感じましたが、ちょっと言い過ぎのような気がしています。
 
 
Derwent オンデマンド ウェブセミナー
https://clarivate.com/ja/derwent-ondemand-webinars/
 
昭和電工による“知財DX”の実践──「AI活用による特許情報の効率的収集」と「IPランドスケープ」
https://bizzine.jp/article/detail/4971
 
昭和電工のIPランドスケープ。定着の要因は、長年の地道な活動があったこと。
https://apricot-meow.com/intellectual_property24/
 
昭和電工のIPランドスケープ活動  昭和電工株式会社
https://www.patentsight.com/ja/psj-summit-report-showadenko
 
 
 
 
 
 
ソニー、デンソー、本田技研、昭和電工、住友化学、旭化成の知財活動
27/12/2020
 
2020年9月8日 & 9月9日に行われたPatentSight Summit Japan ONLINE『経営に戦略的に活かす知財情報』の講演の一部を、本ブログ9月にご紹介しました(9月11日ソニー、9月14日デンソー、9月15日本⽥技研工業、9月16日昭和電工、9月17日住友化学、9月18日旭化成)。
 
ちゃんとした報告がアップされていましたので、ご参考まで。
 
知財部門における情報分析活動と、新しい価値の創出 ソニー株式会社
https://www.patentsight.com/ja/psj-summit-report-sony
 
AIと特許価値情報を活用した知財ポートフォリオの管理 本田技研工業株式会社
https://www.patentsight.com/ja/psj-summit-report-honda
 
昭和電工による“知財DX”の実践──「AI活用による特許情報の効率的収集」と「IPランドスケープ」
https://bizzine.jp/article/detail/4971
 
昭和電工のIPランドスケープ活動  昭和電工株式会社
https://www.patentsight.com/ja/psj-summit-report-showadenko
 
住友化学による、IPランドスケープを活用した経営戦略──事業・R&D戦略立案に資する情報解析とは?
https://bizzine.jp/article/detail/4970
 
旭化成が挑戦する経営戦略としてのIPランドスケープ──先進企業と語った人材の「要件」と「評価・育成」
https://bizzine.jp/article/detail/5025
 
IPランドスケープを支える知財アナリストの育成
旭化成様、昭和電工様、住友化学様の鼎談
https://www.patentsight.com/ja/psj-summit-report-ipl-talent

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