積水化学工業は、本年5月、「 Innovation for the Earth 」をビジョンステートメントとして掲げた、2030年度までの長期ビジョン「Vision 2030」を策定しました。
レジデンシャル(住まい)、アドバンストライフライン(社会インフラ)、イノベーティブモビリティ(エレクトロニクス/移動体)、ライフサイエンス(健康・医療)の4つのドメイン、及び、ネクストフロンティア(大きなパラダイムシフトを見据えた新しい事業ドメインの創出)において、際立つコア技術を起点にイノベーションを起こし続けることで新領域を創出し、積水化学グループの持続的成長と社会の持続性向上を実現していくとのことです。 積水化学グループ 中期経営計画 「Drive 2022」の策定について https://www.sekisui.co.jp/news/2020/1350089_36493.html また、本年8月31日には、同社の高機能プラスチックスカンパニーが、水無瀬イノベーションセンター(通称MIC)を開設したと発表しました。 MICでは、1階部分をオープンイノベーションスペースとしている。同スペース内には、「テクノロジーガレージ」と名付けた展示・デモ実験エリアを設け、高機能プラスチックスカンパニーの最新技術・製品とともに、昨年制作したコンセプトカーを常設するほか、実験設備を備えた「ラボスタジオ」や打ち合わせスペースを併設。顧客との意見交換やプロトタイピングを促進、スピーディーにイノベーションのタネを創出するとともに、顧客との関係強化も図るそうです。 イノベーションセンター開設 積水化学、開発研究所内に, ゴムタイムス,2020年9月1日 https://www.gomutimes.co.jp/?p=157015 同社では、CTOは新領域で事業を立上げることに_重きを置いており、強いリーダーシップを発揮して「戦略知財活動」を推進しています。同社では知財部貝に対して、研究開発部門や企両部門の社貝との議論の機会を与えるとともに、「戦略知財部員」として求められる要件(スキルセット)を定めることで効果的に育成を進めており、「戦略知財部員」には、CTO、企画、 R&D部門等の密なディスカッションを促し、新規事業領域でのより高度な知財戦略の策定につなげています。同社では策定した知財戦略を、新領域の事業化や開発の方向性決定に資する情報として活用しており、この枠組みを「戦略知財活動」と呼んでいます。 「戦略知財活動」の成果が期待されます。 積水化学工業, 「戦略知財部員」を養成し、事業戦略に踏み込んだインサイトを提供し新事業創造に貢献, 経営における 知的財産戦略事例集 - 特許庁 https://www.jpo.go.jp/support/example/document/keiei_senryaku_2019/keiei_chizaisenryaku.pdf
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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