「モノづくりニッポン 見えないレーザーで安全を生み出す!/IHI」(テレビ東京 4月22日放送)をアーカイブ動画で見ました。
https://tver.jp/corner/f0072637 日本を代表する重工業メーカーのIHI(旧 石川島播磨重工業)。巨大なものを手掛けるイメージが強いが、目に見えないものを捉える細やかなセンシング技術も指折り。全国1700の踏切を監視している装置は独自技術、夜でも雨や雪でも レーザーが誤作動することなく人や車を検知することで安全を確保、海外へも広がり始めている。 「ボーイングショック」に見舞われているIHIですが、こうした発明を「一つの発明により大きな付加価値を加える」戦略的な知財活動として地道に進めているのがIHIの知的財産活動の特徴かもしれません。 一つの発明により大きな付加価値を加える https://www.ihi.co.jp/var/ezwebin_site/storage/original/application/62433e4b9b7f7a264e3fb53ffb143466.pdf ものづくり企業において特許を戦略的に活用することはもはや必須です.例えば,一つの発明に関して競合他社の開発を推測し,自社技術の権利範囲が最大になるように工夫して出願します.先に権利を取得しておけば,競合他社よりも有利な条件で開発を進められるようになります.そのため,知財部員は日ごろから担当分野や製品の知識を身につけると同時に,当該分野の技術動向などをリサーチし先読みすることで,発明者および特許事務所にそのような見地から提案できる力を蓄えています. さらに,最近は他社の特許情報を活用した活動にも取り組んでいます.IHI と競合する会社の権利関係をしらみつぶしにリサーチすると,「この部品についてはA 社が広く特許を押さえている」「こちらの機構についてはB 社が強い」という競合他社の強みだけでなく,特許が手薄な部分も見えてきます.IHI がそうした分野を重点的に開発し,多くの権利を押さえることができれば,事業を有利に展開できる可能性があります.すなわち,あれもこれも開発してみたら権利が取得できたという形ではなく,俯瞰的にその分野を見渡したうえで,戦略的に特許を取得する流れを知財部がリードすることで作り出そうとしています. イノベーションマネジメント 知的財産 https://www.ihi.co.jp/csr/download02/pdf/sdb2020_innovation.pdf 高砂工業株式会社に対する特許権侵害差止等訴訟の勝訴判決に関するお知らせ https://www.ihi.co.jp/ims/news/2020/i/20210310.pdf IHI・井手社長「目指すのは『自然と技術の調和』」 https://project.nikkeibp.co.jp/ESG/atcl/column/00006/121100011/ 三菱重工・川崎重工・IHIの航空3重工、「ボーイングショック」からの一抜けは? https://diamond.jp/articles/-/268486 IHI、8000人の副業解禁 国内正社員が外部で知見学ぶ、重厚長大企業も転機 https://www.nikkei.com/article/DGKKZO68353890Q1A120C2TJ2000/
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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