株式会社AI Samuraiは、8月23日に特許の検索・評価・作成の全機能を網羅した、発明の創出から特許の権利取得までをワンストップでサポートするAI搭載型の特許システムである「AI Samurai ONE」を発表しましたが、これとは別に、ChatGPTを活用した対話型の特許書類作成システム『AI Samurai ZERO』を発表しました。
「発明者が自身の発明と先行文献の発明との比較をして発明をブラッシュアップし、特許性を向上させることが出来ます。さらに発明者が質問の回答に悩む場合には、GPTに対し回答例に関するアシストを投げかけることも出来ます。」ということで、発明者が作成する発明提案書作成ツールとして活用が期待されます。 チャット型知的財産⽀援システムに関する特許取得済み(特許第6185209号)。 特許第6185209号 【特許請求の範囲】 【請求項1】 ユーザが操作可能なユーザ端末から送信された、知的財産に関する情報を受け付ける通信部と、 前記ユーザとの情報をやり取り可能なチャットルームを表示するための表示データを生成する生成部と、 前記通信部が受け付けた前記知的財産に関する情報を含む前記チャットルームを表示するための表示データを、前記通信部を介して前記ユーザ端末に送信する処理部と、 前記知的財産に関する情報を受け付ける入力受付部と、 前記知的財産に関する情報を記憶する記憶部をさらに含み、 前記生成部は、前記知的財産に関する所定の質問を前記チャットルームに表示し、 前記記憶部は、前記通信部を介して受信した前記所定の質問に対する前記ユーザの回答を、自動的に記憶するものであって、 前記回答に対して先行文献調査の実行結果を出力するIPリエゾン部と、を備える知的財産支援システム。 【請求項2】 前記知的財産支援システムを操作可能な管理者から、前記知的財産に関する情報に対する修正または追加の要求を受け付ける入力受付部をさらに含み、 前記処理部は、前記入力受付部から受け付けた前記要求を、前記通信部を介して、前記ユーザ端末に通知することを特徴とする請求項1に記載の知的財産支援システム。 【請求項3】 前記処理部は、前記知的財産に関する情報を、当該知的財産に関する情報について特有な事項を予め定めた所定の規則と、 過去の翻訳結果から統計的に機械学習した翻訳モデルとに基づいて、所定の外国の言語に翻訳可能である、 ことを特徴とする請求項1乃至2のいずれかに記載の知的財産支援システム。 【請求項4】 前記処理部は、前記ユーザ端末から予め受信した動画に関する所定の情報と、ネットワーク上に公開されている所定の動画に含まれる情報とが一致した場合に、前記所定の動画に関する情報を、当該ユーザ端末に通知する ことを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載の知的財産支援システム。 【請求項5】 前記所定の情報は、前記動画に含まれる色の変化に関する情報、または、当該動画に含まれる音声に関する情報であり、前記処理部は、前記ネットワーク上に公開されている所定の動画に、前記動画に含まれる色の変化に関する情報、または、当該動画に含まれる音声に関する情報が含まれている場合に、当該所定の動画に関する情報を、前記ユーザ端末に通知する ことを特徴とする請求項4に記載の知的財産支援システム。 【請求項6】 前記処理部は、前記チャットルーム上における、前記知的財産支援システムを操作可能な管理者が行う質問と、当該質問に対する前記ユーザの回答に基づいて、前記知的財産に関する情報を作成可能である ことを特徴とする請求項1乃至5のいずれかに記載の知的財産支援システム。 【請求項7】 前記処理部は、前記ユーザ端末から受信した前記知的財産に関する情報に基づいて、当該知的財産に関する情報に関連する先行文献を検索し、 前記生成部は、前記処理部が検索した当該先行文献と、前記知的財産に関する情報との関連性を、マップ上に表示するための表示データを生成する ことを特徴とする請求項1乃至6のいずれかに記載の知的財産支援システム。 【請求項8】 前記生成部は、複数の代理人の各々が設定した所定の情報を表示するための表示データを作成し、 前記処理部は、前記複数の代理人のうち、前記ユーザが前記所定の情報に基づいて選択した代理人が操作可能な代理人端末に対して、前記知的財産に関する情報の少なくとも一部を通知する ことを特徴とする請求項1乃至7のいずれかに記載の知的財産支援システム。 【請求項9】 前記生成部は、前記チャットルームのルーム毎の、前記知的財産に関する情報の期限管理が可能なカレンダーに、前記入力受付部から受け付けた前記期限を表示するための表示データを生成することを特徴とする請求項1乃至8のいずれかに記載の知的財産支援システム。 【請求項10】 コンピュータが、ユーザによって操作可能なユーザ端末から送信された、知的財産に関する情報を受け付ける通信ステップと、 前記ユーザとの情報をやり取り可能なチャットルームを表示するための表示データを生成する生成ステップと、 前記通信ステップが受け付けた前記知的財産に関する情報を含む前記チャットルームを表示するための表示データを、前記ユーザ端末に送信する処理ステップと、 前記知的財産に関する情報を受け付ける入力受付ステップと、 前記知的財産に関する情報を記憶する記憶ステップをさらに含み、 前記生成ステップは、前記知的財産に関する所定の質問を前記チャットルームに表示し、 前記記憶ステップは、前記受信した前記所定の質問に対する前記ユーザの回答を、自動的に記憶するものであって、 前記回答に対して先行文献調査の実行結果を出力するIPリエゾンステップと、を有する知的財産支援方法。 【請求項11】 ユーザが操作可能なユーザ端末から送信された、知的財産に関する情報を受け付ける通信機能と、 前記ユーザとの情報をやり取り可能なチャットルームを表示するための表示データを生成する生成機能と、 前記通信機能が受け付けた前記知的財産に関する情報を含む前記チャットルームを表示するための表示データを、前記ユーザ端末に送信する処理機能と、 前記知的財産に関する情報を受け付ける入力受付機能と、 前記知的財産に関する情報を記憶する記憶機能を含み、 前記生成機能は、前記知的財産に関する所定の質問を前記チャットルームに表示し、 前記記憶機能、前記受信した前記所定の質問に対する前記ユーザの回答を、自動的に記憶するものであって、 前記回答に対して先行文献調査の実行結果を出力するIPリエゾン機能とをコンピュータに実行させる知的財産支援プログラム。 特許書類作成、ChatGPTで自動化 新興のAIサムライ 2023年9月18日 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC143XG0U3A810C2000000/ 世界初!ChatGPTを活用した対話型の特許書類作成システム『AI Samurai ZERO』を発表します。 2023.09.05 https://aisamurai.co.jp/2023/09/05/aisamuraizero/ 『AI Samurai ZERO』は、GPTによる発明に関する質問を繰り返す、弁理士としてのノウハウを対話型システムに反映させた新タイプの特許書類作成システムです。 このシステムでは、GPTが自動的に発明に関する質問を繰り返すことで、発明者から発明内容や特許書類に落とし込むべき要素を引き出します。発明者がGPTからの質問に回答すると、発明者の回答が特許書類の文章として落とし込まれていきます。質問の過程では、従来からのAI Samurai技術を利用することで発明に関する先行技術文献が提示されるため、発明者が自身の発明と先行文献の発明との比較をして発明をブラッシュアップし、特許性を向上させることが出来ます(※2)。さらに発明者が質問の回答に悩む場合には、GPTに対し回答例に関するアシストを投げかけることも出来ます。 (※2)チャット型知的財産⽀援システムに関する特許取得済み(特許第6185209号) 株式会社AI Samuraiは、ChatGPT搭載の新製品『AI Samurai ONE』の先行予約を開始いたします! 2023.08.23 https://aisamurai.co.jp/2023/08/23/aisamuraione-info/ 「AI Samurai ONE」とは 特許の検索・評価・作成の全機能を網羅した、発明の創出から特許の権利取得までをワンストップでサポートするAI搭載型の特許システムです。 特許検索機能は「かんたん検索」と「詳細検索」が備わっており、IP Landscapeの実現を可能とします。特許評価機能である「AI審査シミュレーション」では、AIが特許取得の可能性をAからDで評価、特許申請の成功確率を予測します。さらに、特許作成機能である「特許文書作成」では、従前のAI Samuraiの技術にChatGPTを搭載することで、より高品質な特許⽂書作成を実現します。 スタイリッシュなGUIで利用性・操作性を向上させた『AI Samurai ONE』は、これら4つの機能を統合した、特許取得を目指す方のための新しいオールインワンパッケージシステムです。 ・かんたん検索 キーワード入力の度に瞬時に検索結果が表示されるインクリメンタルサーチ方式を採用し高速検索を簡単に行うことが可能で、特許情報の初期探索に最適です。入力したキーワードに対して類義語の提案も実行し、キーワードを入力するだけで、関連する特許情報を迅速にリストによって、一覧確認を可能とし、IP Landscape化されたマップも確認できます。瞬時に広範囲の特許を把握可能とし、目的に合った特許情報を手に入れることができます。 ・詳細検索 キーワードを用いた検索式によって、特許情報を検索し、詳細な情報を取得できる使いやすい機能を備えています。また、日本特許のみならず、米国特許、中国特許の検索も可能としており、特許情報のリスト化、IP Landscape化されたマップでは、IPC × 出願日グラフ、折れ線グラフ、縦棒グラフ、バブルチャートが表示され、IPC × 出願日グラフの点を押すと、その対象領域に存在する特許公報の内容が表示されます。 ・審査シミュレーション 新しい発明内容(アイデア)をテキストボックスに入力するだけで、特許分類の付与、先行技術調査、発明内容と引例との一致点・相違点算出、そして特許登録可能性のランク付けまでを自動的に行う、世界唯一の特許判定シミュレーションシステムです。評価はA~Dのランクで表示され、さらにクレームチャートの出力も行います。 この革新的なシステムにより、ユーザーは手軽に特許調査を行い、特許登録の可能性を評価することが可能となります。これにより、特許に関する専門的な知識や手続きに詳しくない方でも、自身のアイデアが特許として成立する可能性を把握し、負担を大幅に削減することができます。 審査シミュレーションは、革新的な特許判定ツールとして、研究者、発明家、企業など、あらゆる特許関係者にとって、効率的で使いやすい製品機能となっています。 ・特許文書作成支援 ユーザーが発明内容を文章で入力し、基準となる特許と、最大250件の類似特許群を指定することで特許文書が自動生成されます。この機能は、入力された発明内容を自動的に分割し、重要なセンテンスや単語を抽出します。そして、その抽出された情報を使って、類似特許から適切な部分を抽出し、特許文書の適切な位置に配置して出力します。 出力結果は、画面上で修正・編集することができるだけでなく、ワード文書としてもエクスポートできます。 また、特許文書作成支援は、「GPT-3.5」という生成AIを活用し、より特許文書らしく表現を可能とし、特許出願の手間と時間を効果的に削減できます。専門的な知識がなくても、簡単かつ効率的に特許文書を完成させることができる革新的な製品です。 白坂代表取締役からのコメント: 「2018年4月にリリースをしたAI Samuraiも幾度の機能追加を行い、コロナ環境下での特許業務支援をしてきました。しかしながら、日本の特許出願数は、減少傾向にあり、中国、米国との特許出願件数は大きく離されております。そのような中、AI Samuraiは日本の特許出願件数増加に貢献したいという想いから、2022年2月には経済産業省のグレーゾーン解消制度の照会において、弊社のAIの特許書類の作成に人工知能(AI)を用いるサービスに関して、弁理士の監督下であれば「適法」という追い風を受けました。より身近に戦略的に特許出願活動を提案できればと思います。 一方で、ChatGPTの到来などでシンギュラリティの予感を感じています。我々は、いままでのAI Samuraiの強みを生成AIに組み込ませることにより、新システム”AI Samurai ONE”の開発に成功しました。我々は、AI Samurai ONEによって、日本の未来の知財戦略に貢献していきたいと思います。」 新製品『AI Samurai ONE』(約2分30秒の動画) https://www.youtube.com/watch?v=5SAY4LOdrBg 特許出願、生成AIで書類作成をサポート AOS系 2023年9月7日 13:00 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUC0621U0W3A900C2000000/
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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