9月8日、人工知能(AI)に関する政策の司令塔機能を担う有識者会議である「AI戦略会議」(座長・松尾豊東京大大学院教授)の第5回会合を東京都内で開きました。
国内事業者向けガイドライン(指針)の骨子案を示したということです。 この骨子案『新AI事業者ガイドライン スケルトン(案)』は、AIに関わる事業者全般に対し、法の支配や人権、民主主義、多様性などを尊重するようAIシステムを設計、利用する責務があると明記しており、AIの開発者、データを使って学習させる事業者、サービス提供者、業務利用する事業者など関わり方に応じた検討事項を整理しています。 その中で、透明性や安全性を確保するために、以下のような取り組みを求めています。 ・AIのアルゴリズム(計算手順)や学習データの開示や外部監査の導入 ・AIシステムの動作原理や目的、利用範囲などの説明責任の履行 ・AIシステムが誤った判断や行動をした場合の責任の所在や救済方法の明確化 ・AIシステムが生成する文章や画像などの著作権やプライバシーに関するルールの遵守 ・誤情報など不適切な出入力の抑止に資する技術の開発と導入 ・許容しない利用方法やリスクへの対応策の特定と実施 骨子案は今後、有識者や関係者から意見を聞きながら具体化していく予定とのことです。 この骨子案はあくまで事業者向けのガイドラインであり、法的な拘束力は持ちません。今後、欧米の動向次第かもしれませんが、法規制も含めた検討が必要になる可能性もあります。 AI戦略会議 第5回 令和5年9月8日(金)12:30~13:10 https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_senryaku/5kai/5kai.html 1.広島AIプロセスの報告と統合ガイドライン (1)広島AIプロセスの報告 (2)統合ガイドライン 2.AI開発力の強化の報告 3.その他の報告事項 (1)知的財産権の今後の検討 (2)政府のAI利用 (3)学習用言語データのアクセス提供 新AI事業者ガイドライン スケルトン(案) https://www8.cao.go.jp/cstp/ai/ai_senryaku/5kai/gaidorain.pdf AI企業に透明性求める 政府がガイドライン骨子案 2023/9/8 https://www.sankei.com/article/20230908-SCOZSVSK3ZPODMLXZEMEECX3KE/ 令和6年度政府AI関連予算発表!昨年比44%増の1640.9億円に!新プロジェクトと技術開発の拡大が見込まれる! https://ai-market.jp/news/govai_budget2023report/ 生成AI 企業にデータ開示要請 政府が指針骨子案 2023/9/9 https://www.nikkei.com/nkd/company/article/?DisplayType=1&ba=1&ng=DGKKZO74310340Y3A900C2EA2000&scode=6701 生成AI 企業にデータ開示要請 政府が指針骨子案 2023年9月8日 https://digital.asahi.com/articles/ASR9864KVR98ULFA010.html
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著者萬秀憲 アーカイブ
October 2024
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