小野薬品は、抗PD-L1抗体に関する特許(特許第5885764号、特許第6258428号)に基づき、アストラゼネカに対し、2022年2月28日に特許権侵害行為に対する差止請求及び損害賠償請求訴訟(訴額約320億円)を東京地方裁判所に提起していましたが、7月25日、小野薬品はとアストラゼネカやその関連会社などと全世界で全面的に和解が成立した旨を発表しました。
今回の和解により、小野薬品はおよそ約1億4000万ドルを受けとり、同様に特許権を持つブリストルマイヤーズスクイブも別途、和解金を受領するということです。 これで、「オプジーボ」関連の訴訟等の争いは終了したようです。 小野薬品、英アストラゼネカとの特許訴訟で和解 2023/07/28 https://www.corporate-legal.jp/news/5371 小野薬品 アストラゼネカとのがん免疫療法関連特許訴訟で和解 総額約1億4000万ドル受領へ 公開日時 2023/07/26 https://www.mixonline.jp/tabid55.html?artid=75102 小野薬品、特許訴訟和解 200億円受け取り 2023/7/25 https://www.sankei.com/article/20230725-RTQ7YBEQSNOCXFWPGVH7MDHACI/ 小野薬品、英アストラゼネカと和解 抗体の特許訴訟で 2023年7月25日 https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUF2516V0V20C23A7000000/ 2023.07.25 アストラゼネカ社との抗PD-L1抗体/抗CTLA-4抗体関連特許訴訟に関する全面的和解についてのお知らせ https://www.ono-pharma.com/ja/news/20230725.html アストラゼネカ社との抗 PD-L1 抗体/抗 CTLA-4 抗体関連特許訴訟に関する全面的和解についてのお知らせ 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下「当社」)は、当社およびブリストル マイヤーズ スクイブ(本社:米国ニュージャージー州、以下「BMS」)が、アストラゼネカ社(本社:英国ケンブリッジ)、メディミューン社(本社:英国ケンブリッジ)およびその関連会社と、当社および BMS が権利を有する抗 PD-L1 抗体/抗 CTLA-4 抗体関連特許に関する特許訴訟等の紛争について、全世界で全面的に和解する契約を締結しましたので、お知らせします。 今回の和解により、当社は、総額約 140 百万米ドルを受け取ります。 なお、2024 年 3 月期の連結業績に与える影響については、2024 年3月期第2四半期の決算発表時に公表する予定です。 以上 2022.02.28 アストラゼネカ株式会社に対する特許侵害訴訟の提起について https://www.ono-pharma.com/ja/news/20220228_5.html 小野薬品工業株式会社(本社:大阪市中央区、代表取締役社長:相良 暁、以下、「当社」)は、当社が権利を有する抗PD-L1抗体に関する特許(特許第5885764号、特許第6258428号)に基づき、「イミフィンジ®」(一般名:デュルバルマブ)を販売しているアストラゼネカ株式会社に対し、2月28日に特許権侵害行為に対する差止請求及び損害賠償請求訴訟(訴額約320億円)を東京地方裁判所に提起しましたので、お知らせします。 当社は、「病気と苦痛に対する人間の闘いのために」という企業理念のもと、世界に通用する独創的な新薬を研究開発する企業であり、知的財産を極めて重要な経営資産であると認識しています。そのため、当社の知的財産権を侵害する行為に対しては、適切に対応を講じることとしており、今回の訴訟提起に至りました。 当社は、当該治療が患者さんの生命救済に関わることを考慮して、訴訟外においてでもロイヤルティなどを含む適切な対価を支払う旨の合意がアストラゼネカ株式会社となされれば、「イミフィンジ®」の販売差止は求めない方針で臨みます。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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