サムスン幹部が「海外での特許紛争問題とこれに対する企業対応戦略」パネル討論において、「(企業が)良い特許を持っていても活用に失敗した事例がある」として日本シャープを挙げ、「シャープは良質特許を多数保有するも活用できず、うちに負けた」と言っているという記事が出ていました。
それ自体は、日本の知財関係者の間ではよく知られていることですが、韓国側の当事者の言葉として語られたので記事になったということでしょうか。 対極に、アップルがあります。「日本企業の轍は踏まず──サムスンを訴え続けるApple」という記事参照。 サムスン幹部「シャープは良質特許を多数保有するも活用できず、うちに負けた」 2022年10月24日 https://korea-economics.jp/posts/22102414/ 韓国のサムスン電子の子会社であるサムスンディスプレイが、かつて日本のシャープが良質な特許を多数保有していたにも関わらずこれをうまく活用できず、当時サムスンとの間で繰り広げられたLCD事業の競争において、その格差を埋めることができなかったことを明らかにした。 ウ・ギョンイク=サムスンディスプレイグループ長は去る21日、ソウル龍山で開かれた韓国知識財産協会(KINPA)カンファレンスの「海外での特許紛争問題とこれに対する企業対応戦略」パネル討論において、「(企業が)良い特許を持っていても活用に失敗した事例がある」として日本シャープを挙げた。 液晶表示装置(LCD)市場でシャープより後発走者だったサムスン電子は2000年代初頭からLCD特許出願と売上でシャープを上回り始め、10余年後の2012年には格差を大きく広げた。 ウ・ギョンイク氏は「シャープは2000年まででも技術や特許、ビジネス(事業)の面でサムスンよりはるかに優位にあった」とし、「サムスンがシェアを拡大するのを防ぐために遅れて訴訟を起こした」と説明した。 続いて「サムスンも(シャープを相手に)カウンター訴訟を仕掛けて熱く戦った結果、(シャープは)サムスンから少ないロイヤルティを受けて(交渉)妥結をした」とし「結局、サムスンに事業の自由度を与えることになって既に行われた(LCD)事業の格差を取り戻すのは難しかった」と述べた。 日本企業の轍は踏まず──サムスンを訴え続けるAppleの覚悟 なぜAppleはサムスンと特許訴訟で和解しないのか。日本の電機メーカーの失敗を教訓にしているかのような動きだ。 2014年7月19日 https://www.gqjapan.jp/life/business/20140719/apple-samsung-war
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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