「経営に戦略的に活かす知財情報」というテーマで、9月8日、9日に行われた「PatentSight Summit Japan ONLINE」での二日目の三番手(最後)は、旭化成株式会社 研究・開発本部 知的財産部 知財戦略室 チームリーダー 和⽥玲⼦⽒で、テーマは、『IPランドスケープを⽀える知財アナリストの育成』でした。
以下は私のメモです。 和田さんは、事業で開発を、知財で特許担当を、研究で企画を、そして知財で情報を担当。 知財部は約90名。 2018年中期経営計画で、戦略としてIPランドスケープ=知財に基づいた事業戦略の構築が明記。 2019年中期経営計画では、IPランドスケープ→知財による事業戦略構築。 2020年中期事業計画では、Challenge : DX推進による事業高度化の柱としてIPランドスケープが登場し、知財情報による事業戦略構築への活用事例が紹介。 旭化成におけるIPLの特徴は、ややトップダウンで推進、目的を明確にする、現場が主体。 アナリスト育成;見習い、一人前、熟達者。 アナリストに必要な知識スキル・マインド。 知識スキル;知財解析力、シナリオ構築力、コミュニケーション力。 マインド;挑戦意欲、俯瞰的な思考、誠実な心。 情報の受け手の育成も重要 全社知財教育にて「営業・企画向け」「研究者向け」にもIPL教育、IPL事例研究会など。 旭化成の取組みについては、多く取り上げられています。最近では、下記のようなところでしょうか。 中村 栄, 経営層にInsightを. ~旭化成におけるIPランドスケープの取組み~. グローバル知財戦略フォーラム 2020. (2020年1月28日) https://www.inpit.go.jp/content/100869489.pdf 総合化学メーカーの知的財産部門における活用, SPEEDAホームページ https://jp.ub-speeda.com/ex/customers_asahikasei/ 和田玲子, 中村栄, AI時代のIPランドスケープを遂行する知財アリスト~解析シナリオ構築力のレベルアップを目指して~, 情報の科学と技術, 70巻7号p.366-372(2020) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/70/7/70_366/_pdf/-char/ja 和田玲子, 企業における知財アナリストのキャリアパス~IPランドスケープの実施のために~, 情報の科学と技術, 69巻1号p.16-21(2019) https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/69/1/69_16/_pdf/-char/ja
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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