照明機能と除菌機能を合わせもつ白色LEDの製品化に成功、最先端の蛍光体技術を用いた業界最高の高演色・高効率LEDの販売開始、加工用青色レーザの生産拠点統合と共同ラボ開設により市場探索と共創を深化する古河電気工業とのモビリティの電動化推進を支える基幹技術(レーザ加工)における業務提携合意など、日亜化学工業は、革新的な製品やサービス、発明の権利化に積極的に取り組み、クラリベイト・アナリティクスが選定する「世界の革新的企業トップ100社(Clarivate Top 100 グローバル・イノベーター 2021)」にも4年連続して選出されています。
「Derwent Top 100 グローバル・イノベーター」は、知財・特許動向を「特許数」、「特許になる成功率」、「グローバル性」、「引用における特許の影響力」の4つの評価軸を用いて分析し、世界で最も革新的な企業・機関を選出し、表彰する賞です。 https://www.nichia.co.jp/jp/about_nichia/press.html?year=2021 古河電工と日亜化学が電動車部品向けレーザー加工を強化、2025年に100億円見込む 電気自動車2021年04月27日 https://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/2104/27/news053.html 日亜化学工業というと、あの職務発明の裁判や積極的な訴訟をイメージしますが、平成30年度 知的財産権制度活用優良企業等表彰を受けるなど、事業戦略・研究開発戦略と連動した知的財産戦略の取り組みがうまく進んでいる企業です。 https://www.jpo.go.jp/news/koho/tizai_koro/document/h30_tizai_kourou/panel_203.pdf 経営層の直下に知財部門を設置していて、経営の視点から知財戦略を策定し、開発した技術を財産として守ることの重要性を社内で共有しており、戦略上重要なテーマについては、技術部門と知財部門が合同で特許出願を検討する会議を毎月開催し、開発成果の共有や今後の開発方針を決定している。重要な特許を世界各国へ出願することで、事業上で必要な特許網を国内外で構築している。また、知財部門に特許訴訟業務を行う専門部署を設けて、特許訴訟等に即時に対応できる体制を構築している。 排他的な訴訟戦略だけでなく、製品化の黎明期・量産開始期・量産拡大期などの事業段階に応じて、戦略的な知的財産権の実施やライセンスを行っており、日米欧アジア主要各国で知的財産権を取得し、不正な模倣を防止する手段として知的財産権を活用し、これまでに世界各国で70件以上の特許侵害訴訟をはじめとする対処を実施するとともに、相互に技術を補完するため、クロスライセンスを積極的に行ってグローバルアライアンスを形成するなど、各国の市場で優位性を確保している。 ただ、順風満帆とはいかず、苦労も多いようです。 ⽇亜化学との特許権無効訴訟で億光電⼦が勝訴、中国最⾼⼈⺠法院も⽇亜化学の特許を無効と判断 https://www.lexology.com/library/detail.aspx?g=b594db70-2cf2-46f4-b97c-ca4f3002218b
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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