第20回JIPA知財シンポジウムパネルディスカッションI「ニューノーマルの時代における企業課題・知財課題」では、日立製作所、武田薬品工業、リコー、小松製作所、日本IBMのニューノーマルの時代における企業課題・知財課題が話されました。
ニューノーマルにおける企業課題・知財課題とその対応について、各社のポジショントークが行われました。 武田薬品:大型買収が続き、グローバル拠点が増えた。製薬産業は転換期にある。 治療から未病・予防医療・予後へ。デジタルヘルス、デジタルセラピューティクスの台頭。集団から個へ、治療から予防へ、モノからコトへ。 低分子医薬から新しい医薬モダリティへ。AIを活用した創薬、下のみ情報を利用した個別化医療。オープンイノベーション、エコシステム、M&A。 先進国と途上国の対立、COVIT-19と知財。 リコー:コピーが減っているので事業は大変、事業はサービスにシフト。ペーパーレスで、社内ワークフローオンライン化、代理人とのオンライン化も海外含め2014年に実施済。 テレワーク、フリーアドレス、保管場所五分の一に。 ⇒非常に進んでいる印象 小松製作所:これまで取り組んできた「ダントツ商品・ダントツサービス・ダントツソリューション」を、更に進化・レベルアップし、スピードを上げて、顧客価値創造を通じたESG課題の解決と収益向上=「ダントツバリュー」を目ざす。 コア技術とオープンイノベーション 施行のデジタルトランスフォーメーション 知財は、モノからコトヘ、意識改革•他部門との連携・知財のDX IBM:2-3年毎に全く違う会社になっているイメージ 知財部門も、特許 ・商標•著作権 + データ、クラウド/エッジ、Al、ブロックチェ ーン、量子コンピュータ等の最先端技術 完全在宅勤務 組織変更で日本人だけの組織はなくなった、グローバル化への対応 各社のポジショントークの後のディスカッションは、現状の課題から、5年後~10年後の姿を想定し、バックキャストして対応策を議論(自社ビジネス変革に伴う知財戦略の見直し、知財部門の在り方、経営層・ステークホルダーに理解評価される知財活動)もなかなかでした。 第20回JIPA知財シンポジウムの開催報告 http://www.jipa.or.jp/topics/view.php?topics_id=ab035c97ef0e2ceaa103c206f707e0d7 2021/3/2(火)、東京国際フォーラムにて「予測困難な時代を拓く ニューノーマルの知的財産活動」と題して、第20回JIPA知財シンポジウムを開催しました。 本年度はコロナ禍による緊急事態宣言の下、急遽ハイブリッド開催から完全Web開催となりましたが、例年並みの1400名を超える参加登録があり、午前に1つの特別講演と、午後に2つのパネルディスカッションを行いました。 午前の部では、柵山JIPA会長、糟谷JPO長官のご挨拶の後、サプライズ出演として、ダレン・タンWIPO新事務局長からのビデオレターが放映されました。 また特別講演として、2019年ノーベル化学賞を受賞された旭化成株式会社 名誉フェロー 吉野 彰氏より「リチウムイオン電池が拓く未来社会」についてご講演頂きました。 また午後のパネルディスカッションIでは、JIPA理事長 戸田裕二氏(日立製作所)がコーディネーターを担当し、パネリストとして、奥村浩也氏(武田薬品工業/ JIPA副理事長)、石島尚氏(リコー/ JIPA常務理事)、山口博明氏(小松製作所/ JIPA常務理事)、上野剛史氏(日本IBM/ 元理事長)の4名に参加いただき「ニューノーマルの時代における企業課題・知財課題」のテーマで、ディスカッションを行いました。 そしてパネルディスカッションIIでは、JIPA前副理事長の足立和泰氏(パナソニック)にコーディネーターをお願いし、別宮智徳氏(日産自動車/JIPA副理事長)、下川原郁子氏(東芝/JIPA常務理事)、竹本一志氏(サントリーHD/JIPA元理事長)、そして上記3企業より各2名の若手に集まって頂き、総勢10名で「ニューノーマルの時代に活躍するグローバル人材の育成」のテーマでディスカッションを行いました。 恒例のポスターセッションは、多くの動画参加があり、委員募集を兼ねて先行開催としました。「ベストポスター賞」では、金賞:商標委員会、銀賞:意匠委員会、銅賞:マネジメント委員会、「会長特別賞」は人材育成委員会、「委員長特別賞」では金賞:商標委員会、銀賞:国際第2委員会、銅賞:会誌広報委員会、「実行委員会特別賞」は少数知財問題研究会(関西)が選ばれました。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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