月刊パテント2023年9月号の特集《ゲームの知財》のなかで、コロプラの法務知財部知財グループの方々が『ゲーム会社の知財部が求める理想の特許事務所およびゲーム分野の特許について』書かれていました。
ゲーム会社の知財部が求める理想の特許事務所は、「面白さ」に共感できる、ゲームに興味を持ってくれる、最新の技術に興味を持ってくれる、ということで、なるほどと思いました。他の分野でも同様のことは感じます。 ゲーム分野の特許についても、ソフトウエア分野の中でゲームに独特のものがあることがわかりやすく説明されており、特許の取り方も工夫されていることがよくわかりました。 コロプラは、設立15周年を迎え、『エンターテインメントで日常をより楽しく、より素晴らしく』というMission、『最新のテクノロジーと、独創的なアイデアで“新しい体験”を届ける』 というVisionのもと、価値創造プロセスでは、『ゲーム配信を支える運営力と特許』という知的資本を活かしています。(国内スマートフォンゲーム13本、特許数660件) また、コロプラは、発明審査会など全社を巻き込んだ知財の活動を強化しています。 とくに、全社への啓蒙活動として、知財部門の社員がエンタメ感あふれるドラマ仕立ての動画を制作していることは、さすがと感じます。 ゲーム会社の知財部が求める理想の特許事務所およびゲーム分野の特許について 月刊パテント2023年9月号Vol. 76No. 10 P.51 https://jpaa-patent.info/patent/viewPdf/4279?fbclid=IwAR10bkNTDID_mdJH_QmPWhBzCFHTNmrFZePfmPg-6PobuuPxKlRcG07soYM 要 約 第 1 稿においては、ゲーム会社の知財部が求める理想の特許事務所について概説する。第 2 稿においては、ゲーム分野の特許は、特許出願書類(特許請求の範囲、明細書など)において、『ゲーム限定』と呼ばれるゲーム分野に特化した内容にすることで、他のソフトウェア分野の先行技術と差を出すことが往々にして行われている。このゲーム限定の審査過程における影響と権利活用・他社特許抵触判断における影響を考察する。 目次 1.第 1 稿について (著)國府田 隆介 2.ゲーム会社の知財部が求める理想の特許事務所 2.1 「面白さ」に共感できる 2.2 ゲームに興味を持ってくれる 2.3 最新の技術に興味を持ってくれる 3.第 2 稿について (著)得地 賢吾 4.ゲーム限定について 4.1 ゲームとそれ以外のソフトウェア発明の違い (1) ゲーム発明とは (2) ゲーム発明の新規性・進歩性について 4.2 ゲーム分野の知財業務の権利行使および抵触判断の実務について (1) 権利行使の観点 (2) 他社抵触判断の観点 4.3 ゲームメーカに勤める知財部員の留意点 (1) 将来を見据えて特許業務を行う (2) 自社特許ポートフォリオの見える化 5.まとめ コロプラ 2023.05.10 ゲーム業界における 法務知財部のミッション ブレーキとアクセルの二軸で事業に貢献 https://colopl.co.jp/recruit/team/no16.php 2023.03.31 お知らせ コロプラ、カプコンと包括的な特許クロスライセンス契約を締結 ~開発の自由度を更に向上させることで"新しい体験"の追求を加速~ https://colopl.co.jp/news/info/2023033105.php 2023年9月期 通期および第4四半期決算説明会動画 2023/11/10 https://www.youtube.com/watch?v=lZc4pdekERM 決算資料 https://colopl.co.jp/ir/library/result/ 株式会社コロプラ統合報告書 2022 https://colopl.co.jp/assets/pdf/ir/library/reports/COLOPL_Report_2022.pdf P.18 知財戦略 コロプラが持つ知財を有効活用するため、全社を巻き込んだ活動を強化 新しい取り組みとしては、全社を巻き込んだ知財の活動を強化しています。 まずは発明審査会において、技術部門を管掌している取締役の池田が参加することで、発明審査会に知財の視点と技術の視点の双方を取り入れ、議論することに取り組んできました。 さらに、全社への啓蒙活動として、知財部門の社員がエンタメ感あふれるドラマ仕立ての動画を制作しました。この動画は多くの社員に閲覧され、全社的に知財に関する理解が高まったと感じています。また、今後は、業界のクロスライセンス契約の締結も増えていくと予測しています。そのことを視野に入れ、コロプラが企画して情報に関するコミュニケーションを図ったり、業界団体の知財のイベントに参加したり、クロスライセンスへの取り組みも積極的に行っています。
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著者萬秀憲 アーカイブ
January 2025
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