令和3年の税関における知的財産侵害物品の差止状況について財務省財務省関税局業務課 知的財産調査室から3月4日付けでアップされています。
https://www.mof.go.jp/policy/customs_tariff/trade/safe_society/chiteki/cy2021/index.htm 輸入差止件数が28,270件で前年と比べて6.7%減少したものの高水準で推移していて、輸入差止点数は819,411点で前年と比べて39.1%増加。 地域別の輸入差止件数では、中国が全体の77.4%(21,885件)を占め、引き続き高水準。 電気製品の輸入差止点数は104,848点で前年と比べて62.0%増加。 医薬品の輸入差止点数は21,502点で前年と比べて579.2%増加。 1日平均で、77件、2,244点の知的財産侵害物品の輸入を差し止めていることになる。 輸入差止価額は、推計で約164億円。 輸入差止件数は、偽ブランド品などの商標権侵害物品が27,424件(構成比96.0%、前年比7.0%減)で、引き続き全体の大半を占め、次いで偽キャラクターグッズなどの著作権侵害物品が674件(同2.4%、同17.0%増)。 輸入差止点数についても、商標権侵害物品が621,684点(構成比75.9%、前年比49.2%増)で、全体の大半を占めており、次いで著作権侵害物品が96,345点(同11.8%、同31.6%増)。 輸入差止件数は、財布やハンドバッグなどのバッグ類が9,570件(構成比28.8%、前年比3.6%減)と最も多く、次いで衣類が9,088件(同27.4%、同0.9%減)、靴類が3,934件(同11.9%、同100.5%増)、時計類が1,672件(同5.0%、同58.8%減)。 輸入差止点数は、衣類が108,684点(構成比13.3%、前年比60.8%増)と最も多く、次いでイヤホンなどの電気製品が104,848点(同12.8%、同62.0%増)、バッグ類が44,984点(同5.5%、同7.1%増)、コンピュータ製品が44,110点(同5.4%、同2.8%増)。 税関で輸入を差し止めた侵害物品の例も掲載されており、税関で輸入を差し止めている例が多いことを示しています。 個人輸入に関する規制が強化されていますが、今後その効果がどの程度現れるでしょうか。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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