2022年11月から「大学の研究成果のスタートアップ等を通じた社会実装及び資金の好循環を実現するために必要な大学の知的財産マネジメント・知財ガバナンスに関する事項について所要の検討を行う」ということを目的に「大学知財ガバナンスに関する検討会」が開催されています。
第1回の資料5に、「データからうかがえる大学知財マネジメントの現状課題」「大学知財を社会実装する上で課題が生じた事例」「大学知財マネジメントが目指すべき姿、および知財マネジメントの方針策定」が記載されています。 特に、「大学知財を社会実装する上で課題が生じた事例」では、8例が記載されています。確かに問題ですね。 1-1 大学が過大な新株予約権をライセンス対価として要求し交渉が決裂したケース 1-2 教授が起業したスタートアップ(SU)に対し、大学がSUの事情に配慮せず高額な対価を要求した事例 2-1 大学と大企業の共有特許について、大企業がSUへのライセンスを拒否したケース 2-2 大学発SUへの共有特許のライセンスが拒否された事例 2-3 大学と大企業の共有特許について、大企業がSUへのライセンスを拒否したケース 2-4 大学発SUへの共有特許ライセンスが大企業に拒否されたケース 2-5 共有先企業が発明者自身のSUへの第三者ライセンスを拒否したケース 2-6 共同研究先企業が特許を独占したまま事業化を進めず、第三者との共同研究の障害となるケース すでに3回の検討会が行われ、来年3月には「大学知財ガバナンスに関するガイドライン」が策定されるとのことです。 第1回~4回(10月~1月) 各論を議論(但し、議論を尽くすために回数を増やす可能性有) • 第1回:「1.方針策定」大学知財マネジメントの課題と方針策定について • 第2回:「2.プロセス管理」SUへのライセンスの在り方、マーケティングに基づく一気通貫の知財マネジメント • 第3回:「2.プロセス管理」大学が生む発明の帰属・ライセンスの考え方 • 第4回:「3.体制構築」「4.予算・財源確保」、大学知財イノベーションエコシステム形成に向けた大学知財戦略の開示 ← 追加 第5・6回(1月下旬~3月):ガイドライン案について議論 • 第5回:ガイドライン素案(事務局案)に対する議論 • 第6回:第5回議論を反映させたガイドライン案の確認 大学知財ガバナンスに関する検討会 https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/daigaku_gov/index.html 第一回 資料5 大学知財マネジメントの現状課題と知財マネジメントの方針施策について(たたき台) https://www.kantei.go.jp/jp/singi/titeki2/tyousakai/daigaku_gov/dai1/siryou5.pdf
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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