3年程前に、花王に先端技術戦略室というのが出来たことを知ったのは、当時付き合いのあった人がこの部署に変わったということがきっかけでした。花王がデジタルトランスフォーメーション(DX)を本気でやる組織で、長谷部専務(当時、2021年1月から社長)が統括する先端技術戦略室(SIT)がデジタル先端技術戦略の立案・実行を推進するということでした。
統括直下に戦略企画グループを配置し、実務を担当する以下の4グループの活動をコーディネートする体制。 能率化活用グループ 情報戦略グループ 事業・販売グループ IT設計管理グループ 研究員向けのWatson活用した「統合検索システム」などが成果として挙げられていました。 https://japan.zdnet.com/article/35138405/ https://www.nikkei.com/article/DGXLRSP511766_R10C19A6000000/ 長谷部新社長が推進してきて、「世界のお手本」になりたい、と言っているだけに、確かに、需要予測など少ないデータで精度の高いシミュレーションをすることなど、生産や運搬をデジタルシミュレーションで管理する「世界のお手本」になるかもしれません。 花王、コロナで覚悟した「デジタル化」の本気度 データで需要を高精度予測、無駄な生産撲滅へ https://toyokeizai.net/articles/print/399657 花王にとって8年半ぶりの社長交代となる。前任の澤田道隆氏に代わって社長に昇格したのが専務の長谷部佳宏氏だ。 長谷部氏にとって平穏な時期の社長就任ではない。ユニ・チャームやライオンなど、日用品各社が巣ごもり消費の追い風を受け、純利益は過去最高を予想しているのに対し、花王は化粧品事業が足を引っ張り、2020年12月期は減収減益の見通しだ。 2020年に社長に就任した主要企業トップに聞く連続インタビュー。特別編の今回は、1月1日に社長に昇格する長谷部氏に2021年の展望と課題を聞いた。 ・・・さまざまな方にこのタイミングでの社長就任を心配されるが、こんなチャンスはない。どん底からどれくらいあがるか、意識を1つにしていくことができる。私は3年前から社内のデジタル化を推進する先端技術戦略室の統括として改革を進めてきたが、(花王の)デジタルトランスフォーメーション(DX)は遅れていた。今までのDXが遅れた状態でも、業績が堅調に推移してきたからだ。 ・・・先端技術戦略室では、シミュレーションをして無駄な工程を省くということをやっていた。今回、プリファードネットワークスの丸山宏フェローを花王に招いたのは、需要予測など少ないデータで精度の高いシミュレーションをすることができるからだ。生産や運搬をデジタルシミュレーションで管理する、「世界のお手本」になりたい。 インタビュー/花王社長 長谷部佳宏「衛生サービスへの需要が高まる」 https://premium.toyokeizai.net/articles/-/25736 【事例】DXのために花王が実践した“具体的な”体制づくりと取り組み https://www.sbbit.jp/article/bitsp/36661#continue_reading デジタル先端技術戦略 https://www.kao.com/content/dam/sites/kao/www-kao-com/jp/ja/corporate/sustainability/pdf/sus-db-2020-06.pdf 花王の「イノベーション」を生み出す組織のつくり方 https://globis.jp/article/7351 花王、8年ぶり社長交代に込められた「ある課題」 赤字転落の化粧品と新事業立ち上げがカギ https://toyokeizai.net/articles/-/379697
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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