文部科学省科学技術・学術政策研究所の調査結果によると、引用回数が上位1%に入る「トップ論文」の数で中国が2年連続の世界1位でしたが、日本は過去最低の12位ということです。
一方、「日本のパテントファミリー(2か国以上への特許出願)数では世界第1位、ミディアムハイテクノロジー産業貿易収支比においても、日本は主要国の中で第1位です。日本の大学と民間企業との共同研究実施件数及び研究費受入額は長期的に増加しています。」と、どん底からは這い上がる気配がみられる?という記載ぶりです。 「質の高い論文数」中国が2年連続で世界1位に 日本は過去最低の12位 8/8(火) https://news.yahoo.co.jp/articles/b294cc6167c5ef0f1563ca35420c84e5630734af 「科学技術指標2023(調査資料-328)」及び「科学研究のベンチマーキング2023(調査資料-329)」を公開しました(8/8) https://www.nistep.go.jp/archives/55391 科学技術指標2023 科学技術指標は、科学技術活動を客観的・定量的データに基づき体系的に把握するための基礎資料であり、約170の指標で日本及び主要国の状況を表しています。 主要な指標を見ると、日本の産学官を合わせた研究開発費、研究者数は主要国(日米独仏英中韓の7か国)中第3位です。日本のパテントファミリー(2か国以上への特許出願)数では世界第1位、ミディアムハイテクノロジー産業貿易収支比においても、日本は主要国の中で第1位です。日本の大学と民間企業との共同研究実施件数及び研究費受入額は長期的に増加しています。 科学研究のベンチマーキング2023 科学研究のベンチマーキングでは、日本及び主要国を対象に詳細な論文分析を行っています。今回は新たに、オープンアクセス(OA)論文や被引用数構造に着目した分析も行っています。 日本の注目度の高い論文数は、論文生産への関与度を見る整数カウント法では継続して増加しています。論文生産への貢献度を見る分数カウント法では2000年代から減少していましたが、近年は下げ止まりの兆しが見られます。最新年では、中国がカウント法によらず全ての論文種別で第1位です。ただし、中国の動向については自国からの被引用の影響も大きいことを確認しました。論文の注目度についても多様な観点で見ることの必要性が増していると言えます。
0 Comments
Leave a Reply. |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
カテゴリー |