「知的財産で社会を変える SSP−IPの挑戦」(青山学院大学知財と社会問題研究所(編集)発売日 2022年12月27日)を読みました。
https://www.hanmoto.com/bd/isbn/9784496056352 青山学院大学総合プロジェクト研究所のひとつである「青山学院大学知財と社会問題研究所(Institute for Solving Social Problems through Intellectual Properties : SSP-IP)」は、企業等が所有する知的財産を活用して社会問題解決のためのモデルを構築することを目的として2021年1月に設立され、 (1)TKP(「鉄拳プロジェクト」)「ゲームを活用した社会課題解決の可能性の研究」 株式会社バンダイナムコエンターテインメント(BNE)との共同研究 社会問題解決のひとつの手段としてゲームがもつ可能性そのものを掘り起こす作業に専心。 (2)R3K「メガマーケティングによるゲーム/eスポーツの社会的受容促進に関する研究」(科研費課題番号:JP21K12486) という2つの研究プロジェクトがおこなわれているようです。 知財と社会問題研究所 https://www.aoyama.ac.jp/research/research-center/project-research-inst/ssp-ip/ 本書は、『「知的財産」には社会問題を解決する手段としてのポテンシャルがあるのではないか、また逆に社会問題解決のためには知財が活用できるのではないか、をコンセプトにゲームにおける社会問題解決の可能性、メガマーケティングによるゲーム/eスポーツの社会的受容促進の可能性を探る。』ものです。 『「知財(Intellectual Property: IP)」というと、まずは「企業のライセンスビジネス」や「クリエイターの著作権」などを思い浮かべることが多い』という認識に違和感を感じながらも、知的財産にはこういう世界が広がっているという感じです。 『SSP-IPが対象とする「知財」なるものが、ゲームやeスポーツといった領域に偏っていることはあきらかです。しかしこれはあくまでもファーストステップにすぎません。』 今後に期待したいと思います。 目次 序 章 「知財の森」をさまよい歩き、「社会問題」の細部に触れる 対 談 ゲームとジェンダー、ポリティカル・コレクトネス 第1章 ゲーム実況の職業化 第2章 キャラクターによる多文化共生理解 第3章 精神分析とゲーム障害 第4章 ユニバーサルeスポーツの実践 第5章 聖地巡礼-IPを活用した地域振興 おわりに 「宣言」を終えて、つぎのステップへ
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著者萬秀憲 アーカイブ
October 2024
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