杉光一成 東京大学未来ビジョン研究センター客員研究員、金沢工業大学大学院イノベーションマネジメント研究科教授、立本博文 筑波大学ビジネスサイエンス系教授によるワーキング・ペーパー「コーポレートガバナンス・コード改訂に伴う知的財産に関するKPI 等の設定(中間報告)」が、東京大学未来ビジョン研究センターのホームページで公開されました。
杉光教授らが、投資専⾨家と知財研究者,企業の知財責任者等の有識者を集めて研究会を組織し、2021 年5⽉から研究を継続中で、その中間報告としてまとめたものが本稿とのことです。 「本稿では,まず第 2 章で知的財産に関する開⽰についての従来の議論をまとめる.次の第 3 章では開⽰に関する基本的な⽅向性と理念,開⽰の⽅法及び開⽰に利⽤可能と考えられる CSF 及び KPI を⼀覧化して紹介する.第 4 章では今後の課題を提⽰する.」とされ、CSF 及び KPI の案一覧が列挙、また、推奨KPIが示されています。 「①特定の有償ツールの採⽤を企業に強いず,②企業に対して算出に過度の負担をかけない,という2つの観点を重視しつつ,合理性が⼀定程度は担保でいると考えられるいわば妥協案として,以下の KPI(計算式)を提案した. 重要特許の KPI = 同⼀ IPC 分類における年平均被引⽤回数の上位5%」 コーポレートガバナンス・コード改訂に伴う知的財産に関するKPI 等の設定(中間報告) https://ifi.u-tokyo.ac.jp/wp/wp-content/uploads/2022/01/WP010.pdf 1. はじめに 1.1. 背景:コーポレートガバナンス・コードの改訂 1.2. 研究フォーラムについて 1.3. 本稿の構成 2.知的財産に関する開示についてのこれまでの議論 2.1. 非財務情報の開示 2.2. 経済産業省が示した知的資産経営の開示ガイドライン 3.開示に関する提言 3.1. 開示に関する基本的な考え方 3.1.1 ビジネスストーリーの中の「知的財産」 3.1.2 「知的財産」の範囲 3.1.3 「⾮財務情報」としての知的財産(特に特許)の情報の特殊性 3.1.4 開⽰の基本的前提 3.2. 開示の方法 3.3. CSF(主要成功要因)と KPI(重要業績評価指標)の例 4.今後の研究課題 下記の方々が研究会のメンバーとして参加されています。 奥村洋⼀ 株式会社スコヒアファーマ 代表取締役社⻑ CEO 菊地 修 HR ガバナンス・リーダーズ株式会社 フェロー 久保英明 花王株式会社 常務執⾏役員 研究開発部⾨統括 ⼩林 誠 株式会社シクロ・ハイジア 代表取締役 CEO ⼩宮義則 株式会社IHI常務執⾏役員 ⾼度情報マネジメント統括本部⻑ 鮫島正洋 内⽥鮫島法律事務所 パートナー 弁護⼠・弁理⼠ 三瓶裕喜 アストナリング・アドバイザー合同会社 代表 塩村賢史 年⾦積⽴⾦管理運⽤独⽴⾏政法⼈(GPIF)投資戦略部次⻑ 渋⾕⾼弘 ⽇本経済新聞社 東京本社 編集局編集委員室 編集委員 ⻑澤健⼀ キヤノン株式会社 専務執⾏役員 知的財産法務本部⻑ 中屋裕⼀郎 東京⼤学 産学協創推進本部 副本部⻑ 林 ⼒⼀ PwC コンサルティング合同会社 シニアマネージャー 別所弘和 本⽥技研⼯業株式会社 知的財産・標準化統括部 統括部⻑ 松原 稔 りそなアセットマネジメント株式会社 執⾏役員 責任投資部⻑ 御友重希 野村総合研究所 未来創発センター主席研究員 渡部俊也 東京⼤学 未来ビジョン研究センター教授 副センター⻑ 副学⻑
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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