令和5年10月2日、特許庁調整課品質管理室がまとめた「令和 5 年度特許審査の質についてのユーザー評価調査報告書」が公開されました。
特許審査に対するユーザーのニーズや期待を適切に把握する目的で、特許庁は平成24年度より特許審査の質についてのユーザー評価調査を実施しています。 国内出願における特許審査全般の質についての評価(全体評価)は、「普通」以上の評価の割合が96.6%、上位評価割合(「満足」・「比較的満足」の評価の割合)が61.1%、PCT出願における国際調査等全般の質についての評価(全体評価)は、「普通」以上の評価の割合が97.1%、上位評価割合が63.7%で、全般的に良い結果となっています。 :非特許文献等の調査についての不満、審査官の技術等に関する専門知識レベルについての不満が過去最低の水準であり、外国特許文献の調査についての不満が過去2番目の水準であるなど、特許庁の取組みの成果が表れているようです。 『分析の結果、「判断の均質性」、「第29条第2項(進歩性)の判断の均質性」、「国際調査等における判断の均質性」の項目が、国内出願における特許審査及びPCT出願における国際調査等の全般の質の評価への影響が大きく、かつ相対的な評価が低いことが分かったため、これらを優先的に取り組むべき項目と設定しました。今後も、審査に関する統計データを活用しつつ、審査官間の協議等を通じた審査官相互の知識の共有を進め、判断の均質性の向上に取り組んでいきます。』という課題についてもしっかり取り組んでいただければと思っています。 令和 5 年度特許審査の質についてのユーザー評価調査報告書 令和 5 年 10 月特 許 庁 https://www.jpo.go.jp/resources/report/user/document/2023-tokkyo/2023-tokkyo.pdf
0 Comments
Leave a Reply. |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
カテゴリー |