11月23日に発売された高橋政治弁理士の「技術者・研究者のための 特許の知識と実務」第5版は、「第4版までの統計データ等を更新し、さらに、選択発明、数値限定発明、パラメータ発明、組成物発明、除くクレームについて各々、節を立てて解説しました(第3章 14~18節)。」ということなので、早速購入しました。
最近の特許審査の実務を考えたとき、特殊な発明に位置つけられている「選択発明、数値限定発明、パラメータ発明、組成物発明、除くクレーム」に関しては、知財専門家の専門知識だけでなく基礎知識として技術者・研究者にもよく理解しておいてほしいと思うことが多くなっていますので、この第5版はさらに役立つ入門書になったのではないかと思います。 技術者・研究者のための 特許の知識と実務[第5版] 単行本(ソフトカバー) – 2023/11/23 高橋政治 (著) 2023/11/23発売 https://www.shuwasystem.co.jp/book/9784798070995.html 企業や研究機関に所属している技術者・研究者が、特許出願や権利化業務を行うには特許に関する一定の知識が必要です。本書は、技術者および研究者が特許について知っておくべき基本知識と実務、特許情報プラットフォームの操作を解説します。第5版では、法律や統計データをアップデートし、選択説明、数値限定発明など特殊な発明についても解説。発明提案書作成から、先行技術調査、出願書類作成、意見書・補正書作成までわかります。 目次 第5版にあたって はじめに 本書の利用方法 [知識編] 第1章 まずは特許の基本を知ろう 1-1 そもそも特許って、何? 1-2 特許権をとると、どのような利益があるのか? 1-3 特許出願から特許権がとれるまでの流れ 1-4 発明してから特許権がとれるまでに発明者がすべきこと 1-5 特許権がとれても安心できない? 1-6 特許権の侵害とは? 第2章 どのような発明であれば特許をとれるのか? 2-1 特許庁における審査 2-2 発明であること 2-3 新規性があること 2-4 進歩性があること 2-5 実施可能要件を満たすこと 2-6 特許請求の範囲の記載要件を満たすこと 2-7 その他の特許要件 第3章 ここまで知っていれば十分! 特許の知識 3-1 新規性喪失の例外 3-2 国内優先権主張出願 3-3 早期審査制度 3-4 補正 3-5 分割出願 3-6 外国出願・国際出願(PCT出願) 3-7 情報提供と特許異議申立て 3-8 発明の種類と特許権の強さ 3-9 実用新案と特許の違い 3-10 意匠権、商標権について 3-11 変更出願 3-12 共同研究の際の注意点 3-13 先使用権、検証実験の実施、特許表示 3-14 特殊な発明1:選択発明 3-15 特殊な発明2:数値限定発明 3-16 特殊な発明3:パラメータ発明 3-17 特殊な発明4:組成物発明 3-18 特殊な発明5:除くクレーム [実務編] 第4章 発明したら初めに先行技術を調査しよう 4-1 どうすれば発明できるのか? 4-2 検索方法の種類と特徴を知ろう 4-3 キーワード検索で実際に検索してみよう 4-4 引用文献・被引用文献検索を行ってみよう 4-5 FI・Fターム検索に挑戦しよう 第5章 出願書類を作成して特許出願しよう 5-1 初めに発明提案書を作ろう 5-2 特許出願するために必要な書類 5-3 出願書類は自分で作成するか? 専門家に依頼するか? 5-4 出願した後に技術者・研究者が注意すべきこと 第6章 拒絶理由通知への対応 6-1 拒絶理由通知とは? 6-2 実際の拒絶理由通知書の例 6-3 拒絶理由通知書の内容を読み取ろう 6-4 意見書と補正書を作成しよう 6-5 拒絶査定がきた場合の対応方法 6-6 特許査定がでても内容に不満なら審査をやり直せる 第7章 特許出願しないブラックボックス化戦略 7-1 特許出願とブラックボックス化に関する近年の潮流 7-2 ブラックボックス化が必要な理由 7-3 研究開発・技術開発の成果の扱い方 7-4 ブラックボックス化と特許出願のメリット・デメリット 7-5 ブラックボックス化と特許出願の選択基準 資料 さらに詳しく知りたい方のために 第1章 まずは特許の基本を知ろう 第2章 どのような発明であれば特許をとれるのか? 第3章 ここまで知っていれば十分! 特許の知識 第4章 発明したら初めに先行技術を調査しよう 第5章 出願書類を作成して特許出願しよう 第6章 拒絶理由通知への対応 コラム ・似ている言葉に気をつけよう ・特許がとれても独占実施できない特殊なケース ・「ニクノニ」とは? ・補正できる範囲を超えて補正すると拒絶される ・狭すぎる特許権はとったとしても意味がないのか? ・ペコちゃん人形には商標権が付与されている! ・「いきなり!ステーキ」のステーキ提供システムは 発明に該当するのか? ・効果が低い発明でも特許は取れます ・マルチマルチクレーム制限とは? ・特許出願書類はどのような順番で作成していくべきか? ・「~を含む〇〇」と「~からなる○○」の違いについて ・「および、または、もしくは、ならびに」の使い分けについて ・POSCOへ営業秘密を漏洩した元従業員を 新日鉄が訴え続けた理由
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著者萬秀憲 アーカイブ
January 2025
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