10月9日に、産業構造審議会知的財産分科会 第1回基本問題小委員会が開かれ、「ウィズコロナ/ポストコロナ時代における産業財産権行政の在り方」が議論され、詳細な議事録が公開されました。
下記の5つの論点について自由討議が行われ、課題が明確化されてきているようです。今後の議論に期待します。 個人的に気になった点は、スーパー早期審査に対する評価が大企業と中小企業で大きく異なっていること、特許庁の財政がひっ迫していることでした。特許庁には、筋肉質になるよう体質改善を早急に行っていただきたいと感じます。 5つの論点 1 特許庁を取り巻く現状 ―産業構造の変化と特許出願の動向― 産業構造の変化・イノベーション戦略の変化は出願構造にどのような変化をもたらしたか 日本特許庁への出願が増加しないのはなぜか 欧米と比較して、日本企業による 4 庁(米欧中韓)以外への出願が少ないのはなぜか 欧米と比較して、国外からの出願件数の伸びが低いのはなぜか 2 特許、意匠、商標、審判の現状と取組 特許審査、意匠審査、商標審査、審判の現状に対する評価・要望 3 近年の主要な取組 特許庁の近年の取組と、今後の方向性に対する要望 4 コロナ禍の影響 ―足下の対応と新たな日常への対応― コロナ禍で顕在化した課題(レジリエントな業務体制の構築、手続きのオンライン化、柔軟な救済措置の整備など)への対応に対する要望 イノベーション促進に向けた、ポスト/ウィズコロナ時代の産業財産権制度への期待と要望 5 特許庁の財政状況とこれからコロナ禍の影響 ―現状認識と今後の論点― 特許庁の財政の現状に対する評価・要望 今後の特許庁に求められること 産業構造審議会 知的財産分科会 第1回基本問題小委員会 議事録 https://www.jpo.go.jp/resources/shingikai/sangyo-kouzou/shousai/kihonmondai_shoi/document/index/01_gijiroku.pdf 産業構造審議会 知的財産分科会 第1回基本問題小委員会 議事次第 日 時:令和2年10月9日(金)14時00分~16時00分 会 場:特許庁庁舎9階 庁議室(オンライン会議併用) (議事次第) 1.開会 2. ウィズコロナ/ポストコロナ時代における産業財産権行政の在り方 3.自由討議 4.閉会 (配布資料) 議事次第 委員名簿 産業構造審議会 知的財産分科会 基本問題小委員会 委員名簿 長岡 貞男 東京経済大学経済学部 教授【委員長】 萩原 恒昭 日本経済団体連合会 知的財産委員会 企画部会長代行 凸版印刷(株) 法務・知的財産本部 顧問 戸田 裕二 日本知的財産協会 理事長 (株)日立製作所 知的財産本部長 濱田 百合子 日本弁理士会 副会長 特許業務法人栄光特許事務所 所長 弁理士 山内 清行 日本商工会議所 産業政策第一部長 本田 圭子 株式会社東京大学 TLO 副社長 鮫島 正洋 弁護士法人 内田・鮫島法律事務所 弁護士 松山 智恵 TMI 総合法律事務所 弁護士 合計 8 名 (敬称略) 資料1:ウィズコロナ/ポストコロナ時代における産業財産権行政の在り方 (80頁の資料) https://www.jpo.go.jp/resources/shingikai/sangyo-kouzou/shousai/kihonmondai_shoi/document/01-shiryou/01-shiryo01.pdf 資料2:特に御議論いただきたい論点 特に御議論いただきたい論点 1 特許庁を取り巻く現状 ―産業構造の変化と特許出願の動向― 産業構造の変化・イノベーション戦略の変化は出願構造にどのような変化をもたらしたか 日本特許庁への出願が増加しないのはなぜか 欧米と比較して、日本企業による 4 庁(米欧中韓)以外への出願が少ないのはなぜか 欧米と比較して、国外からの出願件数の伸びが低いのはなぜか 2 特許、意匠、商標、審判の現状と取組 特許審査、意匠審査、商標審査、審判の現状に対する評価・ご要望 3 近年の主要な取組 特許庁の近年の取組と、今後の方向性に対するご要望 4 コロナ禍の影響 ―足下の対応と新たな日常への対応― コロナ禍で顕在化した課題(レジリエントな業務体制の構築、手続きのオンライン化、柔軟な救済措置の整備など)への対応に対するご要望 イノベーション促進に向けた、ポスト/ウィズコロナ時代の産業財産権制度への期待とご要望 5 特許庁の財政状況とこれからコロナ禍の影響 ―現状認識と今後の論点― 特許庁の財政の現状に対する評価・ご要望 今後の特許庁に求められること
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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