知財スキル標準version2.0では、業務において求められる知識・能力・経験についてスキルカードに記載されており、スキル評価指標が明確化されています。 IPランドスケープを実行している旭化成では、「IPランドスケープは知財解析を経営判断に活かすもの」と定義され、知財解析を実行する人材としての知財アナリストの育成を行っており、見習い、一人前、熟達者の3段階にわけ、各レベルで必要となるスキル、その獲得時期や方法について述べており、必要なスキルとして、課題設定力,知財解析力,シナリオ構築力、コミュニケーション力などを挙げています。このモデルは、特許サーチャーが知財アナリストを目指すモデルであり、特許サーチャーが最適解を見つけることを期待されている(最適解が存在する)のに対し、知財アナリストによって報告内容は異なっていても良い(最適解が存在しない)としています。 和田玲子, 企業における知財アナリストのキャリアパス~IPランドスケープの実施のために~, 情報の科学と技術, 69巻1号p.16-21(2019)
https://www.jstage.jst.go.jp/article/jkg/69/1/69_16/_pdf/-char/ja IPランドスケープを実行する特許サーチャーや知財部員は、「清水の舞台から飛び降りる(きよみずのぶたいからとびおりる)」覚悟が必要かもしれません。
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著者萬秀憲 アーカイブ
June 2023
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