日本感性工学会論文誌に掲載されている金沢工業大学大学院の伊藤隆太氏、杉光一成教授の「IPランドスケープを用いた新規事業探索モデルの検討―富士フイルムの「化粧品事業」探索への適用―」を読みました。
新規事業探索のエキスパートでない企業の一般的な知財部員であっても自社に適した有望な新規事業を容易に抽出できる新規事業探索モデル(ミラー法)を提案、ミラー法によって2000年当時の富士フイルムに適用し「化粧品事業」を新規事業候補として提示できることを確認したというものです。 伊藤 隆太, 杉光 一成 IPランドスケープを用いた新規事業探索モデルの検討-富士フイルムの「化粧品事業」探索への適用- 日本感性工学会論文誌 2021年 20巻 3号 p. 233-242 https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjske/20/3/20_TJSKE-D-21-00009/_pdf/-char/ja ミラー法は人手による出願明細書の読み込みや詳細な分析をする必要がなく、出願人、特許分類(IPC等)といった特許の書誌的情報と市場情報(市場規模,市場成長性)の分析のみから自社の「強み技術」が活かせる合理的な新規事業テーマが抽出できるものとして有望かもしれません。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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