杉光一成教授が監修した「コトラーのB2Bブランド・マネジメント」(原題:B2B Brand Management)が発売されましたので、購入しました。
2014年に杉光一成教授が一人で翻訳された『コトラーのイノベーション・ブランド戦略 ものづくり企業のための要素技術の「見える化」』とセットとのこと。 しっかり読んでB2Bブランディングの参考に役立てようと思います。 以下は、引用です。 著者 フィリップ コトラー 著ヴァルデマール ファルチ 著 杉光 一成 監修 川上 智子 監訳 出版年月日 2020/09/16 ISBN 9784561662358 判型・ページ数 A5・336ページ 定価 本体3,500円+税 コミュニケーション技術の進化やグローバリゼーションの進展で、透明化が進んだつながりの世界において、ブランドはただ知覚されるためのものであるだけでなく、クライアントや消費者などへの約束として、その重要性が増している。 そしてそれは、単に消費者向けの事業を行うB2C企業にとってだけでなく、産業向けの製品・サービス事業を行うB2B企業にとっても重要であると著者らは主張する。 本書は、ブランドの基礎知識・理論を解説した上で、B2Bブランドとその構築・運用(ブランディング)についての指針を示しつつ、そのベストプラクティスを紹介する。さらに、B2Cブランディングとの比較や相違を見ることで、B2Bブランドの将来をも検討しており、B2Bブランドのコンセプトやメリット、価値について理解することができる。 2014年刊の『コトラーのイノベーション・ブランド戦略 ものづくり企業のための要素技術の「見える化」』も大変な好評を得ており、ものづくり企業にかかわる方たちは、この本でさらに考えを深めることもできよう。 目次 第1章 有名になるか、無名で埋もれるか 第2章 ブランド化するか、しないか 第3章 B2Bブランディングの次元 第4章 ブランディングによる加速化 第5章 B2Bブランディングの成功事例 第6章 ブランディングの落とし穴への注意 第7章 将来への展望 監修者まえがきからの引用です。 本書はB2B Brand Management から2006)の邦訳であり,原著タイトルの文字通り,企業間ビジネスを前提とするいわゆるB2Bにおけるブランド・マネジメントについて広範なケースを紹介しながら解説するものである。 位置づけとしては,既刊の拙訳『コトラーのイノベーション・ブランド戦略』(白桃書房)の姉妹書であるが,前著が主にB2B企業における「技術ブランド」「インブランド」という特殊な領域を扱っていたのに対し,本書はより広範にB2B 企業全般のブランドについて論じている。 ・・・B2Bの世界でも品質だけを差別化要因とできなくなりつつある様相となってきている。これは.以前B2Cにおいて品質による差別化が困難となり.ブランドが差別化要因として注目されたという過去の歴史に近づいていることを意味しよう。 本書は,B2Cの世界で確立されたブランド論の「基礎」について解説しつつ,それがB2Bでも同じなのか違うのか,について丁寧な解説が加えられている。したがって,ブランド論の初学者であっても他のブランドに関する書籍を読むことなく,すんなり読み進めることが可能である。さらに、理論と実践は全く異なる,という前提のもとで,理論のみならず実践方法についても詳述されている。 したがって埋屈は分かったけれども実際にはどうしたら良いのか?という面白くて読後感は良かったが実務には直結しないという本ともなっておらず,直接の実務にも役立つ内容となっている。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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