アジア太平洋機械翻訳協会(AAMT)、日本特許情報機構(Japio)が主催の「第8回特許情報シンポジウム」が2024年11月7日にオンライン開催され、特許庁総務部総務課 課長補佐 岩永 寛道 氏が「特許庁におけるAIの活用の取組について」講演しました。 AI技術活⽤の⽬的とこれまでの取組、AI技術活⽤に向けた取組(業務の選定)、アクション・プラン(令和6年度改定版)という概説の後、具体的な事例紹介として、実体審査(特許)とAI技術の関係、実体審査(商標)とAI技術の関係、実体審査(意匠)とAI技術の関係を説明しています。 具体的な事例として紹介されたものは、 特許分類付与⽀援(約3,500万件外国語の特許⽂献に対して、⽇本語に機械翻訳したテキストを⼊⼒として、分類情報を推定。推定結果を外国語の特許⽂献に対して紐付けることで、FI、Fタームおよび⽇本語テキストを⽤いた外国特許⽂献検索を可能に)、 検索式作成⽀援(適切な検索式を⽴てるには、適切な特許分類や類義語を選択する必要があり、習熟が必要⇒審査対象案件の「特許請求の範囲」および「明細書」の記載を元に、先⾏技術調査で⽤いる検索式作成に有⽤なキーワード等を推定し、審査官に提⽰)、 特許⽂献のランキング表⽰(調査対象となる特許⽂献に含まれる書誌情報、分類、請求項、明細書、引⽤回数等の情報を⽤いて、審査対象案件との類似度に関するスコアを機械学習モデルによって付与し、スコアの⾼い順に表⽰)、 画像検索技術の特許図⾯への適⽤(• 審査対象案件の中で指定された「図⾯」を元に、図⾯に埋め込んだキーワード・図⾯の類似度から関連性の⾼い図⾯を優先的に提⽰ • また、事前に各図⾯に回路図等のカテゴリーを機械付与しておき、図⾯検索の際に指定されたカテゴリーの図⾯を優先的に提⽰) などで、便利そうです。特許庁の専有にしておかないで民間に早く開放すべきだと思いました。 第8回特許情報シンポジウム https://aamtjapio.com/symposium.html 講演資料「特許庁におけるAI活⽤の取組について」 https://aamtjapio.com/kenkyu/files/symposium2024/iwanaga.pdf Your browser does not support viewing this document. Click here to download the document.
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著者萬秀憲 アーカイブ
November 2024
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