高砂香料は、「技術立脚に則り社会に貢献する」を企業理念に掲げ、飲料、食品、香水、日用品、医薬品などの分野で、フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルの製造・販売を行っており、世界28の国と地域に拠点を持ち、最先端の研究開発を続けています。(2023年3月期の売上高は186,792百万円)
2021年6月にコーポレートガバナンス・コードが改訂され、知的財産に関する項目が初めて盛り込まれたことを踏まえて、高砂香料は2023年7月に初めて知的財産報告書を「知的財産報告書2022-2023」として公表、高砂香料グループの知的財産に関する考え方や取り組みなどをまとめています。 高砂香料グループの知的財産活動は、『知的財産を重要な経営資源と位置づけ、その活用を図ることを知的財産に関する基本的な方針としています。事業部門、研究開発部門及び知的財産部門が有機的に連携し、当社グループのグローバルな知的財産活動を推進しています。』『全社的な知的財産戦略は、①クローズ戦略を主体とする知的財産活用②知的財産リスク低減による事業推進の安定化の2つから構成されており、フレーバー、フレグランス、アロマイングリディエンツ、ファインケミカルの4つの事業部門毎に、知的財産戦略を推進しています。』 知的財産報告書が統合報告書に統合され姿を消していることが珍しくない状況のなかで、コーポレートガバナンス・コード改訂を踏まえて初めて知的財産報告書を公表したのは、一つの見識といえるでしょう。 知的財産報告書2022-2023を公表しました https://www.takasago.com/ja/news/898 知的財産報告書2022-2023は、高砂香料グループの知的財産に関する考え方や取り組みなどをお伝えすることを目的にまとめたもので、今回が第1回目の公表となります。 知的財産報告書 2022-2023 https://assets.takasago.com/prod/default/s3fs-public/2023-07/20230710%20%E7%9F%A5%E7%9A%84%E8%B2%A1%E7%94%A3%E5%A0%B1%E5%91%8A%E6%9B%B82022-2023_0.pdf 2021年6月にコーポレートガバナンス・コードが改訂され、知的財産に関する項目が初めて盛り込まれました。従来、企業における知的財産の重要性は広く認識されていましたが、この改訂により、企業において、持続的成長や企業価値の向上のために知的財産を有効に活用することがさらに強く求められています。 当社グループは、「香りを原点とする革新的な技術を通して、新しい価値を創造し続ける」ことを企業理念とし、創業以来100年以上にわたり、社会の発展に貢献すべく研究・技術開発に取り組んでおりますが、持続的な成長の実現と企業価値向上のために、技術やブランドをはじめとする知的財産をより一層有効に活用してまいります。 本報告書を通して、当社グループの知的財産活動に関するご理解の一助となれば幸いです。 イントロダクション ・会社概要 ・中期経営計画―New Global Plan-1【NGP-1】 1 知的財産経営推進 ・事業方針 ・研究開発方針 ・高砂香料グループの知的財産活動 ・全社的な知的財産戦略 ・事業部門毎の知的財産戦略 ・知的財産戦略の実行体制 ・研究開発投資、権利化と秘匿化の選択 ・高砂香料グループの知的財産活動推進体制 ・グループ内での知的財産教育、報奨制度、国内での研究開発本部表彰 2 知的財産出願状況 ・出願件数と事業部門別出願割合の推移 3 知的財産活動事例 ・植物性タンパク食品向けフレーバー開発 ・嗅覚受容体技術を用いた介護臭抑制香料の開発 ・The TAKASAGO Times 4 野依賞 ・有機合成化学協会 高砂香料国際賞「野依賞」 ・歴代受賞者 5 トピックス ・米国化学会「歴史的化学論文大賞」を受賞 ・当社所蔵の資料が「化学遺産」に認定 わが社の知財活動 高砂香料 60巻(2010年) 4号 667頁 https://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/search/result.php?year=&volume=&number=&page=&kbn=&title=&author=%B9%E2%BA%BD%B9%E1%CE%C1&syoroku=&search=1&button_search=%A1%A1%A1%A1%B8%A1%BA%F7%A4%B9%A4%EB%A1%A1%A1%A1
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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