東京都中小企業知的財産シンポジウムの基調講演「新規ビジネスのための事業戦略と知財戦略 ~中小・スタートアップ企業に必要な価値デザイン~」(小林 誠 氏 株式会社シクロ・ハイジア 代表取締役CEO)は、いつもながら、歯切れの良いわかりやすい講演でした。
「知的財産」を特許などの「知財”権”」ではなく、「知的財産(”資産”)」として広く捉えるべきであり、知的資産とは、人材、技術、組織力、顧客とのネットワーク等の目に見えない資産のことで、企業競争力の源泉となるものである。 新規ビジネスのための事業戦略や研究開発・知財戦略は、より中長期的な視点での検討が必要であり、事業戦略も知財戦略もバックキャスティングによる検討アプローチが重要であり、事業戦略と知財戦略は一体で考えるべきである。 既存事業のための知財戦略なのか、新規事業のための知財戦略なのか、事業の方向性を明確化し、戦略を検討する必要がある。 これまでは知財権ありき(独占)の知財戦略が中心だったが、これからは中長期戦略とビジネス(他者連携)視点の情報戦略として考えるべきで、中小・スタートアップ企業の方が、新規ビジネスのための事業戦略と知財戦略(ランドスケープ)は検討・実施しやすい。 新規ビジネスに対応した、適切なビジネスモデルと製品・サービス戦略等の構築、及び知財戦略の構築が必要として、新規ビジネス創出に関する知財戦略検討事例が紹介されました。 東京都中小企業知的財産シンポジウムの基調講演「新規ビジネスのための事業戦略と知財戦略 ~中小・スタートアップ企業に必要な価値デザイン~」 https://www.chizaisympo-tokyo2021.jp/program.html 都と都中小公社、知的財産シンポ開催 シクロ・小林CEOが講演 https://www.nikkan.co.jp/articles/view/621106?isReadConfirmed=true
0 Comments
Leave a Reply. |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
カテゴリー |