『イノベーション創出に貢献する「架け橋」としての知財部門のあり方』(知財管理 2023年1月号)では、『イノベーション創出に貢献する知財部門のあり方』のうち、「架け橋」としての役割にフォーカスし、『企業活動のフェーズとして,技術開発,製品・サービス開発,事業創出の3パターン』、『つなぐ相手として,社内をつなぐ,社外から社内へつなぐ,社内から社外へつなぐ,の3パターン』を想定し、3×3の計9パターンについて、考察しています。
『各企業活動のフェーズにおいて知財部門がイノベーション創出に貢献する「架け橋」を担うためには,知財業務により培われる基本的なスキルセットに加え,それぞれに応じたプラスアルファの知見や素養,それを備える人材や組織構成が重要となる。 しかし,ひとえにプラスアルファの知見や素養と言っても, 技術開発では幅広い技術知識と異なる技術分野を組み合わせるセンス, 製品・サービス開発では利害の異なる様々な部門間をつなぐコミュニケーション力やロジック構築力, 事業創出では様々な情報を俯瞰的に捉えるビジネスセンス と,知財部門が新たにコミットしようとする領域に応じて必要とされるものが異なる。』 として、それぞれに応じた『知財部門がイノベーション創出に貢献する「架け橋」となるために重要なマネジメントのポイント』が整理されているのも参考になります。 目次 1. はじめに 2. イノベーション創出に貢献する「架け橋」とは? 2.1 「架け橋」のパターン 2.2 仮説の検証 3. ヒアリング結果と考察 3.1 技術開発 3.2 製品・サービス開発 3.3 事業創出 4.「架け橋」として貢献するために(提言) 4.1 技術開発 4.2 製品・サービス開発 4.3 事業創出 5. おわりに イノベーション創出に貢献する「架け橋」としての知財部門のあり方 「知財管理」73巻(2023年) / 1号 / 78頁 http://www.jipa.or.jp/kikansi/chizaikanri/search/detail.php?chizai_id=fb87bab9e286d2ce704f2c56ed09ebf1 企業活動において知財部門がイノベーション創出に貢献する「架け橋」となるために効果的な組織・人材マネジメントを検討するため,本研究では,技術開発,製品・サービス開発,事業創出といったイノベーション創出のきっかけとなる各企業活動のフェーズと,社内部門間,社外から社内,社内から社外の技術やアイディア,情報をつなぐ相手ごとに「架け橋」のパターンを整理した。それぞれのパターンにおいて知財部門が「架け橋」として活動している企業の事例において,「架け橋」が求められる背景,知財部門の役割,活動を推進する組織・人材,情報の活用等を調査し,当該活動を成功に導くポイントを考察した。
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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