政府は5月に成立した経済安全保障推進法で定めている「特定重要技術」の開発支援などに向けた基本指針の案をまとめました。
今年5月に成立した経済安全保障推進法では、国の安全保障に関わる「特定重要技術」について、官民一体での研究開発に向け、資金面などで支援する仕組みを盛り込んでいますが、対象となる分野については明確になっていませんでした。 この「特定重要技術」の開発支援などに向けた基本指針の案が示され、AI=人工知能やバイオ技術など20の分野で調査研究を進め、今後、支援の対象を絞り込むとしています。 ▽バイオ技術 ▽医療・公衆衛生技術 ▽人工知能・機械学習技術 ▽先端コンピューティング技術 ▽マイクロプロセッサ・半導体技術 ▽データ科学・分析・蓄積・運用技術 ▽先端エンジニアリング・製造技術 ▽ロボット工学 ▽量子情報科学 ▽先端監視・測位・センサー技術 ▽脳コンピューター・インターフェース技術 ▽先端エネルギー・蓄エネルギー技術 ▽高度情報通信・ネットワーク技術 ▽サイバーセキュリティ技術 ▽宇宙関連技術 ▽海洋関連技術 ▽輸送技術 ▽極超音速 ▽化学・生物・放射性物質及び核 ▽先端材料科学 これら20の分野の調査研究を進めたうえで、有識者も含めた会議などで対象を絞り込むことにしていますが、「特定重要技術」については、民間から研究者を公募したうえで、プロジェクトごとに官民の協議会を設置し、政府が予算措置を講じている基金から資金支援をすることになりますが、どれくらいのインパクトになるか注目したいと思います。 経済安全保障推進法案の概要 https://www.cas.go.jp/jp/houan/220225/siryou1.pdf 経済安保の「特定重要技術」、極超音速やAIなど20分野から選定し資金投入 https://www.yomiuri.co.jp/politics/20220718-OYT1T50003/ 特定重要技術、20分野から絞り込み 「経済安保」政府が基本指針案 https://mainichi.jp/articles/20220719/k00/00m/010/239000c
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著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
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