セルフレジの「特許つぶし」にファストリが失敗(知財高裁で敗訴)ということで話題ですが、これを特許を巡る零細企業の社長の奮闘を描いた池井戸潤氏の小説『下町ロケット』に喩え、「リアル下町ロケット」の戦いとした記事がダイヤモンドオンラインの記事。「小説では、グローバル展開する大企業に、零細企業が特許を売却するか、製品を納入できるのか、とさまざまなドラマがあったものだが、・・・次は第2ラウンドだ。」という記事を読みました。
そういう喩えが妥当かどうかは疑問もありますが、そう見えてしまうこともあるかもしれません。大企業側の説明責任が求められている局面かもしれません。 ユニクロ・GUセルフレジの「特許つぶし」にファストリが失敗、知財高裁で敗訴 https://diamond.jp/articles/-/272032 いろいろな反響の中で、興味深かったのが、「安高史朗の知財解説チャンネル」の「今週の知財ニュース_20210521」でした。「逆転した。このパターンは、いきなりステーキのケースに続いて二回目。専門家の感覚ではこんなもの特許にならないということだが、今後の特許の出し方を変えなきゃ。」(LINEふるふる事件へのコメントも面白かった。) https://www.youtube.com/watch?v=CLCPxjMBZEs いずれにせよ、今後の動きを注視したいと思います。 セルフレジ特許めぐる裁判「ファストリ」敗訴 ユニクロやGUの店舗で導入 https://www.youtube.com/watch?v=_NreFz0sveg FNNプライムオンライン ユニクロの店舗で使われているセルフレジの特許をめぐる裁判で、知的財産高裁は、大阪市の会社の特許が有効と認める判決を言い渡した。 ファーストリテイリングが運営するユニクロやGUの店舗では、買い物かごを置くだけで電子タグで商品情報を読み取り、会計できる仕組みのセルフレジが導入されている。 この技術について、大阪市の会社「アスタリスク」が、自社の特許権を侵害すると主張した一方、ファーストリテイリングは、特許が無効だと訴えていた。 20日の判決で知財高裁は、「既存の技術によって、容易に発明できたものとは言えない」として、大阪市の会社の特許を有効と判断した。 「アスタリスク」・鈴木規之社長「われわれの主張してきた内容が認めていただいた。正直なところほっとした」
0 Comments
Leave a Reply. |
著者萬秀憲 アーカイブ
December 2024
カテゴリー |